Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

葵祭、日本理解 【中編】

2009-05-17 | Kyoto sneakers since 2008
その日の京都は、例年からすると良い天気だと誰もがいいました。
葵祭に雨が降ることは多いそうです。
山がきれいでした。
大文字が、冴え冴えと・・・。


鳥居が緑に埋もれています。


御所敷地内の、有名なお水の井戸。

ですが、流れていない、地下水。
これは・・・医学的にいうと、飲まないほうが良いらしいです。



さて、ノートの続きです。

『神と天皇が先祖と子孫にあるというのが、天皇制の根幹にある。
いつ成立したかはわからないが、3世紀にはモヤっとそういう雰囲気が流れていたようだ。
(※5世紀以前には「文献」というもの自体がない)

天皇制の本質に似たものが、3世紀に成立していた。その根拠が伊勢神宮であり、姉妹神社である上賀茂神社である。
純粋な日本の姿がそこにある。』

つまり、インドから中国をへて日本に輸入された仏教の影響が一切ないということです。
仏なき、神のみの世界が、5世紀以前の日本が、葵祭には見られます。


ちなみに8月には祇園祭がありますが、こちらは室町時代に成立。
つまり完全な神仏習合の表現になるのです。

葵祭には、仏教の匂いがまったくない・・・とは教わりましたものの、
じつは、実家の法事でしか仏教になじみのないわたしには、「抹香臭い」と俗に言う意味がはっきりとは感じられないのです。
8月のお祭りとの比較が楽しみです。

いよいよ、華やかな女人列。


斎王代の神輿が続きます。


この後、下鴨神社途中の橋に自転車をまわします。


間近でそれぞれの姿を見る。


タイガース?


子供も神妙に行列に参加します。端の人は、虎の皮を持っています




続きます。

2 コメント

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Unknown (shio)
2009-05-17 11:00:34
なんと,京都の初夏の緑と空の青さに映える鮮やかな色とりどりの装束のうつくしさでしょう!
仏教の影響のない日本の姿を伝えるお祭りなのですね。日本のなりたちについてのレクチャーも勉強になります。ありがとうございます。
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本当に (shioさま(mi))
2009-05-17 12:46:36
いい天気のおかげで、すべての色が綺麗でした。緑の豊かさ、御所の雰囲気、衣裳にとても似合っていました。
空気が綺麗な場所で撮った写真は光がきれいに映りますね!さすがパワースポットたちです。

日本の成り立ちは、私も本当に刺激的に面白く聞きました。
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