Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

秋めく京都

2011-11-21 | Kyoto sneakers since 2008
昨日。首都圏は暑かったと聞きましたが、京都洛北は寒かったです。
日々、秋を経て冬へ向かっていく様子が空気に感じられます。

いつの間にか深まっていく秋ですが、今年のわたしの秋の「訪れ」は、ちかさんのご訪問から始まりました。こんな気持ち良く晴れた日でした。
10月頭の連休でした。

お友達と一緒に歩く京都の道が好きです。
景色がその人の色に重なってそれぞれ違う色に見え、奥行きを醸し出し、おとなのデートにぴったりな、京都。
いろんな風景を、その人の背後に重ね合わせたくなります。
さまざまに写真を撮る後ろ姿や横顔、
お店でモノを品定めして迷う様子、
お仕事へ向かうのとはおそらく違う、のんびりした足取り。
こういうの、萌え、というのでしょうか。そんなかわいらしい様子を見ると舞い上がって嬉しくなってしまって、イカン。

ピーチメルバさんとも、昨年の秋、炎のような紅葉に包まれながら、死ぬほど歩き、
noisetteさんとも、昨年冬に、雨を味わいつつコーヒーに手を温められながらしっとりと、(なのに)やたら歩きましたが、
ちかさんとも、やはり、かなり歩きました。
行程を聞いた夫をして、
「あんたはやたら脚力あるからいいが(※夫同様に連日5日くらい18ホールラウンドしても割と平気)、相手にとってそれは『市中引き回しの刑』じゃないのか」
(←これ)
とたしなめ言わしめるこのハードワークならぬハードウォークのスタイルは、確かにもう、あらためねばなりません。ごめんなさい。

・・・と思いつつも、ついアドレナリンが。ご一緒した人への興奮度(?)が、ハードさに比例いたします。
お付き合い下さり、ありがとうございます。


ちかさんとご一緒した日は、上賀茂神社からスタートし、
源光庵、
大徳寺近くの料亭『ふじわら』、
哲学の道では『ユキ・パリス』、
細見美術館で展覧会に立ち寄り、
三条を経て、祇園へ歩きました。
(前半は、交通機関を使いました。さすがに)

ちかさんがいらっしゃる前後はぐんと寒くて、この時期には珍しい、冷たい雨が降り続きました。
しかしその両日だけ、空が抜けるように晴れて気温が甘く、ちかさんの足あとを、街が喜んでいたかのようでした。


祇園にて、柄違いのお揃いで求めた、柘の簪。


アメリカで体力と知力を尽くして帰国されたばかり、のちかさんには遙か比ぶべくもないですが、お互い、しばし心を小休止・・・という時期でした。
いつも、ご自分を、より強い鍛錬へ追い込むような方向へ、挑戦を続けられるちかさん。
休憩も歩みのうちですが、その貴重な時期にわざわざお時間作っていらしてくださって、とても有難く思いました。ありがとうございます。

仕事のなかにご自身の可能性を探し、走ることをやめない女性はたくさんいらっしゃいますが、ある程度経験と年齢を重ねると、スピードの代わりに、戦略を複雑に張り巡らし、採り始める、ものと思います。
あやういくらいに透明感のあるちかさんの、緩まない精神的スピード感は、眩いです。 護ってあげたい、という気持ちをあいかわらず起こさせます(しかし護るどころか、道を歩かせるばかりのわたくし)。

いつも、相手に「希望」の種をそっと、かわいらしい仕草で植えていくちかさん。
日本での暮らしの次章、楽しみにしております。



photo...当日の、源光庵の悟りの窓。

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