Belle Epoque

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栄養

2011-11-14 | sante... kenkou
「3日前に食べたものが、本日の体調を左右する」
というのが、Dr.中松の、イグ・ノーベル賞をとられた発見
たぶんこの辺は厳密には個人差があって、わたし自身は、2日前あたりの食事が影響するようにも思いますが、
いずれにしても、数日かけて摂取した栄養が血肉と変わっていくのは、間違いありません。

逆に、体にとって急な毒だと、すぐに舌や胃が吐き出そうと動き始めたりして、
生命の、「前へ、よりよく」進んでいこうとする力には、いつも感動します。

別ブログ『美容料理deすうぷそわれ』に、毎日食べた物を記録しておりますが、これがあるおかげで、実際に知覚する「体調」との関連が理解しやすくなりました。
東洋西洋問わず栄養や料理の本を読むようにもなりましたので、「これは」と思った知恵は、意識してごはんに盛り込んでみます。
(栄養が良くても味のマズイものもあり、そういうのは、昼にひとりで試して、夫には出さない。「なかったこと」としてそっと葬ることにしています・・・人に出すものはせめて、美味しくないといけないよね・・・)

最近意識して積極的に摂取しているのは、

・鉄分
・ビタミンE
・オメガ3
・カルシウム
・マグネシウム(食品一覧

などでしょうか。 サプリメントは使わず、食材で摂ります。
これらの栄要素は、食材においては、サプリと違って独立した機能を持つわけではなく、ひと品ごとに違う割合でもって含まれているので、たくさんの食材を「あれもこれも」と食べる必要はありません。偏って摂りすぎてしまう心配もない。
たとえば、大豆にだって脂質は含まれていますし、小魚にはカルシウムもタンパク質もオメガ3も含まれています。
また栄養素は「単独では吸収されない」ので、効率良く食材を組み合わせることは、基本です。

しばらく気をつけ続けてみて、《体調》と《食べた物》を照らし合わせてみることを意識的に続けてみたところ、えらく体調も気分も肌調子も良い(自分比)。
わたしはもともと気分・体力とも低空飛行なタイプなので、一人暮らしをしていた過去数年はとりわけ、いろんな栄養素(※カロリーではなく)が不足している気がしていました。
気分が乗らないと、食欲もなくなるので、食べない時期はほんとに食が細い。
またよくあるケースに漏れず、食べたいものを食べたいだけ、となると脂質と炭水化物(ケーキ類)ばっかりになりがちで、
食に気をつける、とは量を減らすことや偏った栄養満点のもの(フカヒレやすっぽんとか)に突撃することを意味し、
・・・結果、カロリーは足りていても、自分に適した栄養を正しく摂っているということには多分、なっていなかった、と思います。
食生活を思い出してみると、具体的には、鉄不足やカルシウム不足を招いていたような気がします。
一人暮らしのときはたぶんそれで体を壊していた。 
美容料理の宴『すうぷそわれ』は、思えば自身の必要にかられて開催し始めた趣もあります。

さらに、結婚して夫の分もごはんを日々作る係になって気がついたのは、夫に必要な栄養と、自分に必要な栄養は違う、ということ。
アーユル・ヴェーダでいうところのヴァータ体質(乾燥肌でテンション低め)である自分と、ピッタ体質気味(骨太で筋肉質で元気いっぱい、体温も高い)の夫とが同じ食事であると、夫に合わせればわたしは体が冷えてしまうし、わたしに合う食事は、体温高い夫には、ピンとこない。
それで、たとえば、夏場は帰宅した夫にまず冷たいモロキュウとビールを出し、食卓では生野菜多めのサラダを多く出す。一方わたしはショウガ紅茶、みたいな工夫をしたりしていました。

しかし、では何を食べたらいいか?何を食べたらいけないのか?で学び始めても、栄養の種類は膨大ですし、アーユル・ヴェーダ、漢方、韓医学、などなどの知識も膨大にして無限です。
情報の海に溺れてしまうと、何を食べるか、という目の前の選択を、もういい加減にして投げ出してしまいたくなります。
だから、大事なのは、やたら栄養を学ぶよりも、「これを口にすると、どういう変化が自分に起こるのか」を、じっくり数日にわたって観察する気持ちだと思います。
そして良い習慣だけを選んで続けていく。

今は、朝起きぬけの気分や、肌や内臓の調子や、体重から、
それが「前日より良いか悪いか」を思い出して比較したり、
前日以前に食べたものが何であったか、思い出して関連性を見つけるようにしています。
自分のベスト体重も、個人差があると思います。 やせてみえてもこの体重だと疲れやすいから、1キロくらい増やしてみよう。とか、この体重だと姿勢良くするのがちょっと難しいから、1キロくらい減らそう。とか、季節と体調で、「少しずつ」調整します。
「少しずつ」調整するには、ドカグイを抑える工夫も必要。お腹がすいたら、ひとまず黒糖いっこやヨウカン一切れを口に含んで血糖値のざわめきを鎮めながら、夕食について慎重に考える。など。
(参考:「空腹はどこで感じるの?」)

また、砂糖・塩・油・酢・料理用の酒、という日常使う品は、高品質のものを使うのが大事だと思います。
とくに油は、体が全然違ってきます。 
加熱用には「インカインチオイル」または「えごま油」「シソ油」、非加熱用で仕上げのオイルには、「亜麻仁油」と、どれもオメガ3のものだけ使い、
オメガ9のオリーブオイルを使う場合も、高品質のものだけ使うようにしています。
かつてわたしは脂っこいもの大好きで、ドーナツやチョコレートやトンカツなんかが大好き(というより中毒!)だったのですが、
味覚が油を求めている場合、シンプルに「足りていない」のが理由なので、我慢しないで、油を摂るべきなのだそうです。
ただこの場合、条件的に「選べない」場合は仕方がないですが、どんな油にするかを選べるのなら、体を強く作ってくれるものを手に取りたいと思います。
オメガ3オイルを摂り始めてから、なんと、街の揚げ物類に興味がなくなりました。よって太らないかとびくびくすることもなくなりました。やっと油において満たされたようだ。
(参考:「アブラの食べ方 入門編」)


ストレス解消を飲食に向けると、体の声を無視しがちになり、内臓が悲しがって悲鳴を上げます。
自分の体と食べ物の、魂の会話ができていると、体重も体調も、不思議なくらいベストのところへ落ち着きます。
生命に繋がるものですもの、
食事を大切にする、ということは、自分の魂とのバランスでもあるように思います。

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