私は『みんなの日本語』(初級)第1課の翻訳・文法解説書の参考単語を必ず使用する。
これは最初の学校からずっと続けていること。
ただ、確かにいくら私が日本語ネイティブ教師であっても、発音やアクセントにあまり厳しすぎてもいけない。
しかし何事も最初が肝心。
いまだにアクセント番号などがわからない学生に理解してもらうこともできる。
そして「中国・中国人・中国語」と「日本・日本人・日本語」の絶対に間違えて欲しくない発音やアクセントを叩き込むいい機会でもある。
中級になってもその絶対に間違えてもらいたくないアクセントを間違える学生は多いので。
ただし、これはけっこう時間がかかる。
昨日も90分授業のうちの60分以上使った。
昨日教室を移動したので、黒板も移動したのだが、それを見た上司に今朝指摘された。
「時間に余裕がないのですから、参考単語に触れているのは・・・」と。
この言葉は謙虚に受け止めた。
確かに私も第2課以降すべての参考単語に触れている時間はないと考えていたので。
ただ、私もプロであり、どうしてそれを行うのかという説明はいつでもできるようにしてある。
そういうわけで私の意見を伝えておいた。
それに付け足して、「昨日は○先生(上司)が文法に入る前に私が教科書に入った」という理由も伝えた。
当然理解してくださった。
だが、(第1課以降このクラスを担当する3人の教師の教える役割はそれぞれ違ってゆくのだが、それでもチームティーチングであるので、)こういう意見交流は大歓迎である。
本日本当の意味で第1課に入った。
とにかくどこの世界にもすぐには理解できない人間がいる。
私もある部分ではそのひとり。
であるから、(私は今回文法には触れないのだが)当然文法を教える上司のパートを崩さない程度にそれも提示してゆかなければならない。
そして・・・。
私はけっこう文型・例文や練習Aを使い学生に質問したり、学生同士で質問させて答えさせたり、それで作文を課して発表してもらったりする。
だが、第1課からいきなりそれをすることは今までなかった。
そう、教師が課す代入練習や練習A→練習B→練習Cと進んでからそれを課した方がいいに決まっている。
それでも今回は第1課ですでにいきなりそれを行った。
(もちろんそれなりの練習をした後であるのは言うまでもないのだが・・・。)
わかる学生はすぐにわかる。
少し考えてわかる学生もいる。
すぐに隣の学生に聞く方もいる。
当然私に(中国語を使ってでも)質問してくる学生もいる。
だが、これも慣れ。
とにかく少しずつ頭も使う訓練をしてゆかないと、初級が終わっても話せない学生を作ることになってしまう。
もちろん第1課でいきなりそれを試してみた私はけっこう反省もしている。
それでも感想は「『何事も反復練習』つまり『習慣化』させてしまえばいい」。
そういう意味では第1課からそれを行ってみただけの価値はあると感じた。
今までの経験上、自分で考えて話す楽しささえわかれば、まだ10課もいかないうちから自然に会話しようという意思が芽生えていく。
確かに初級ではとにかく口を開かせる、覚えてもらうことが大事となる。
それでけっこう話せるようになる学生もいるのだが、やはり普段頭を使っていないので、話せない学生も出てくる。
私も徐々に中国語を減らしていく(第1課の現在でさえもうかなり日本語だけで授業を進めている)。
そうすると学生はもっともっと考えるようになる。
近年この学校では初級で日本人を投入していなかった。
それにはやはり事情がある。
また3、4か月という期間で初級を終わらせるにはやはりある程度中国語を使って進めた方が無駄がない。
だが、中級前の補習からクラスに入る私の負担もかなり大きい。
当然学生の負担もかなり大きい。
私にしてみれば、「なぜ初級が終わってもこの程度なのか・・・」。
学生にしてみれば「なぜ一所懸命勉強しても言いたいことが言えないのか/聴いてもわからないのか・・・」。
来学期のことは来学期考えようと思う。
だが来学期は上級が開講できないことはほとんど確定している。
すると私は初級と中級を教えることになる。
現在の私は中・上級が専門なのだが、それでも本来多くの中国の日本語学校では初級と中級がメインなのである。
私は新入生(初級)が少ないならば、その分中級終了の学生が少しでも上級に上がるような授業を心がけていた。
しかしそんな姑息なことを行っていた私も、今回と次回はやっと普通の姿に戻ることができる。
あまりマイナスのことを考えたくもないのだが、今の学生数では「来学期は私なしでもやってゆける状態に陥るかもしれない」。
もっと簡単に言えば、ネイティブ教師を雇うとバランスシートが合わない状態になるかもしれない。
(その場合はある意味日本に戻るチャンスができることになるのだが・・・。)
だが、今の私はこの初級クラスが次の中級で今までの中級でやっていた以上のことが行えるぐらいの下地も作ろうと思っている。
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ちなみにブログ記事右上の投稿時間は北京時間であり、+1Hが日本時間である。
したがってブログランキングサイトにこの記事が反映される時も実際のアップより1時間早く表示される。
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しかし何事も最初が肝心。
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そして「中国・中国人・中国語」と「日本・日本人・日本語」の絶対に間違えて欲しくない発音やアクセントを叩き込むいい機会でもある。
中級になってもその絶対に間違えてもらいたくないアクセントを間違える学生は多いので。
ただし、これはけっこう時間がかかる。
昨日も90分授業のうちの60分以上使った。
昨日教室を移動したので、黒板も移動したのだが、それを見た上司に今朝指摘された。
「時間に余裕がないのですから、参考単語に触れているのは・・・」と。
この言葉は謙虚に受け止めた。
確かに私も第2課以降すべての参考単語に触れている時間はないと考えていたので。
ただ、私もプロであり、どうしてそれを行うのかという説明はいつでもできるようにしてある。
そういうわけで私の意見を伝えておいた。
それに付け足して、「昨日は○先生(上司)が文法に入る前に私が教科書に入った」という理由も伝えた。
当然理解してくださった。
だが、(第1課以降このクラスを担当する3人の教師の教える役割はそれぞれ違ってゆくのだが、それでもチームティーチングであるので、)こういう意見交流は大歓迎である。
本日本当の意味で第1課に入った。
とにかくどこの世界にもすぐには理解できない人間がいる。
私もある部分ではそのひとり。
であるから、(私は今回文法には触れないのだが)当然文法を教える上司のパートを崩さない程度にそれも提示してゆかなければならない。
そして・・・。
私はけっこう文型・例文や練習Aを使い学生に質問したり、学生同士で質問させて答えさせたり、それで作文を課して発表してもらったりする。
だが、第1課からいきなりそれをすることは今までなかった。
そう、教師が課す代入練習や練習A→練習B→練習Cと進んでからそれを課した方がいいに決まっている。
それでも今回は第1課ですでにいきなりそれを行った。
(もちろんそれなりの練習をした後であるのは言うまでもないのだが・・・。)
わかる学生はすぐにわかる。
少し考えてわかる学生もいる。
すぐに隣の学生に聞く方もいる。
当然私に(中国語を使ってでも)質問してくる学生もいる。
だが、これも慣れ。
とにかく少しずつ頭も使う訓練をしてゆかないと、初級が終わっても話せない学生を作ることになってしまう。
もちろん第1課でいきなりそれを試してみた私はけっこう反省もしている。
それでも感想は「『何事も反復練習』つまり『習慣化』させてしまえばいい」。
そういう意味では第1課からそれを行ってみただけの価値はあると感じた。
今までの経験上、自分で考えて話す楽しささえわかれば、まだ10課もいかないうちから自然に会話しようという意思が芽生えていく。
確かに初級ではとにかく口を開かせる、覚えてもらうことが大事となる。
それでけっこう話せるようになる学生もいるのだが、やはり普段頭を使っていないので、話せない学生も出てくる。
私も徐々に中国語を減らしていく(第1課の現在でさえもうかなり日本語だけで授業を進めている)。
そうすると学生はもっともっと考えるようになる。
近年この学校では初級で日本人を投入していなかった。
それにはやはり事情がある。
また3、4か月という期間で初級を終わらせるにはやはりある程度中国語を使って進めた方が無駄がない。
だが、中級前の補習からクラスに入る私の負担もかなり大きい。
当然学生の負担もかなり大きい。
私にしてみれば、「なぜ初級が終わってもこの程度なのか・・・」。
学生にしてみれば「なぜ一所懸命勉強しても言いたいことが言えないのか/聴いてもわからないのか・・・」。
来学期のことは来学期考えようと思う。
だが来学期は上級が開講できないことはほとんど確定している。
すると私は初級と中級を教えることになる。
現在の私は中・上級が専門なのだが、それでも本来多くの中国の日本語学校では初級と中級がメインなのである。
私は新入生(初級)が少ないならば、その分中級終了の学生が少しでも上級に上がるような授業を心がけていた。
しかしそんな姑息なことを行っていた私も、今回と次回はやっと普通の姿に戻ることができる。
あまりマイナスのことを考えたくもないのだが、今の学生数では「来学期は私なしでもやってゆける状態に陥るかもしれない」。
もっと簡単に言えば、ネイティブ教師を雇うとバランスシートが合わない状態になるかもしれない。
(その場合はある意味日本に戻るチャンスができることになるのだが・・・。)
だが、今の私はこの初級クラスが次の中級で今までの中級でやっていた以上のことが行えるぐらいの下地も作ろうと思っている。
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