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まさか日本でカルチャーショックを!

日本で技術者→中国広東省にて日本語教師→日本で技術者復帰→技術者+?
旧題名:まさか私が日本語教師に!(NO.3)

先のことはわからないからこそ

2014-03-04 13:56:55 | 初級授業(日本語)
私は『みんなの日本語』(初級)第1課の翻訳・文法解説書の参考単語を必ず使用する。
これは最初の学校からずっと続けていること。

ただ、確かにいくら私が日本語ネイティブ教師であっても、発音やアクセントにあまり厳しすぎてもいけない。

しかし何事も最初が肝心。

いまだにアクセント番号などがわからない学生に理解してもらうこともできる。
そして「中国・中国人・中国語」と「日本・日本人・日本語」の絶対に間違えて欲しくない発音やアクセントを叩き込むいい機会でもある。
中級になってもその絶対に間違えてもらいたくないアクセントを間違える学生は多いので。

ただし、これはけっこう時間がかかる。
昨日も90分授業のうちの60分以上使った。

昨日教室を移動したので、黒板も移動したのだが、それを見た上司に今朝指摘された。
「時間に余裕がないのですから、参考単語に触れているのは・・・」と。
この言葉は謙虚に受け止めた。
確かに私も第2課以降すべての参考単語に触れている時間はないと考えていたので。

ただ、私もプロであり、どうしてそれを行うのかという説明はいつでもできるようにしてある。
そういうわけで私の意見を伝えておいた。
それに付け足して、「昨日は○先生(上司)が文法に入る前に私が教科書に入った」という理由も伝えた。

当然理解してくださった。
だが、(第1課以降このクラスを担当する3人の教師の教える役割はそれぞれ違ってゆくのだが、それでもチームティーチングであるので、)こういう意見交流は大歓迎である。

本日本当の意味で第1課に入った。

とにかくどこの世界にもすぐには理解できない人間がいる。
私もある部分ではそのひとり。

であるから、(私は今回文法には触れないのだが)当然文法を教える上司のパートを崩さない程度にそれも提示してゆかなければならない。

そして・・・。
私はけっこう文型・例文や練習Aを使い学生に質問したり、学生同士で質問させて答えさせたり、それで作文を課して発表してもらったりする。

だが、第1課からいきなりそれをすることは今までなかった。
そう、教師が課す代入練習や練習A→練習B→練習Cと進んでからそれを課した方がいいに決まっている。

それでも今回は第1課ですでにいきなりそれを行った。

(もちろんそれなりの練習をした後であるのは言うまでもないのだが・・・。)

わかる学生はすぐにわかる。
少し考えてわかる学生もいる。
すぐに隣の学生に聞く方もいる。
当然私に(中国語を使ってでも)質問してくる学生もいる。

だが、これも慣れ。
とにかく少しずつ頭も使う訓練をしてゆかないと、初級が終わっても話せない学生を作ることになってしまう。

もちろん第1課でいきなりそれを試してみた私はけっこう反省もしている。

それでも感想は「『何事も反復練習』つまり『習慣化』させてしまえばいい」。
そういう意味では第1課からそれを行ってみただけの価値はあると感じた。

今までの経験上、自分で考えて話す楽しささえわかれば、まだ10課もいかないうちから自然に会話しようという意思が芽生えていく。

確かに初級ではとにかく口を開かせる、覚えてもらうことが大事となる。
それでけっこう話せるようになる学生もいるのだが、やはり普段頭を使っていないので、話せない学生も出てくる。

私も徐々に中国語を減らしていく(第1課の現在でさえもうかなり日本語だけで授業を進めている)。
そうすると学生はもっともっと考えるようになる。

近年この学校では初級で日本人を投入していなかった。
それにはやはり事情がある。
また3、4か月という期間で初級を終わらせるにはやはりある程度中国語を使って進めた方が無駄がない。

だが、中級前の補習からクラスに入る私の負担もかなり大きい。
当然学生の負担もかなり大きい。
私にしてみれば、「なぜ初級が終わってもこの程度なのか・・・」。
学生にしてみれば「なぜ一所懸命勉強しても言いたいことが言えないのか/聴いてもわからないのか・・・」。

来学期のことは来学期考えようと思う。
だが来学期は上級が開講できないことはほとんど確定している。
すると私は初級と中級を教えることになる。

現在の私は中・上級が専門なのだが、それでも本来多くの中国の日本語学校では初級と中級がメインなのである。

私は新入生(初級)が少ないならば、その分中級終了の学生が少しでも上級に上がるような授業を心がけていた。
しかしそんな姑息なことを行っていた私も、今回と次回はやっと普通の姿に戻ることができる。

あまりマイナスのことを考えたくもないのだが、今の学生数では「来学期は私なしでもやってゆける状態に陥るかもしれない」。
もっと簡単に言えば、ネイティブ教師を雇うとバランスシートが合わない状態になるかもしれない。

(その場合はある意味日本に戻るチャンスができることになるのだが・・・。)

だが、今の私はこの初級クラスが次の中級で今までの中級でやっていた以上のことが行えるぐらいの下地も作ろうと思っている。



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初心に戻って初級を楽しむつもり

2014-02-28 13:59:55 | 初級授業(日本語)
2か月(仕方なく)仕事をせずに遊んでいたということも大きいのだが、やはり久しぶりの初級はおじさんの体に負担を与える・・・。

今週の水曜日の午後など「早く金曜日の20時が来ないかなぁ・・・」と考えていた。
仕事は楽しいのだが、それと休みは別物。
私にとってはあまり多くない週休二日を楽しめる状況にある今現在を大切にしたい。

そして他にも楽しみたいことがある。

自然に中・上級専門になってしまった私ではあるのだが、当初は初級(それも現在でいうN5範囲)をメインにしたかった。
中学生の頃からの憧れであった中国で1年教えて日本に戻り、日本で生活している方、日本で働いている方などの日本語習得の必要に迫られている方々に初級を教える計画を立てていた。

ところが様々なことが発生し、結局中国滞在9年目・・・。

もともと初級専門(で他のレベルも教えられる教師)を目指していたのだが、
2年半過ぎからは自然に(当然初級も行う)中・上級専門となった。
だが、この4年ほどは代講以外初級を教えておらず、「それだけを行う」という意味の意味での中・上級専門状態であった・・・。

日本に戻った時に日本語教育だけで食べてゆけるとは思っていないのだが、多少なりともと続けていくにはやはり初級ができなければ話にならない。

それに私が考えていた方面で教えるとなると、一番求められる教授能力は初級の半分であるN5範囲。

そういう意味では今回久しぶりの初級の担当は本当に有り難い。

もっとも私がそのまま日本語で文法まで教えて、(意味がはっきりとわからないとどうにも気になる)当地の学生たちがわかるかという疑問もあり、文法は上司に任せた。

だが、一応(中国で教えている日本語母語話者の教師にしては)文法に強いと自惚れているわけであり、教えながら初級の文法面の教授方法も頭の中に思い描いてゆこうと思っている。


話を一番最初に戻す。
本日朝一を上級、その次に初級を教えて昼休みとなった。
事務所で自分なりの教育記録に教授内容を知るし、簡単に授業の内省をしながらパソコンをかばんに収めた。
そして事務所を出たところで初級の美女2人に呼び止められた。
中国語で「先生、一緒にごはんを・・・」と。

本日の私の計画では昼は昨晩から洗い始めていた野菜の一部を使った『サッポロ一番味噌ラーメン』と食パン数枚であった。

そんな状態であったのと野菜のほとんどは晩ごはんに使う予定であったので、初級の学生と一緒に食事をするのも悪くはない。
(悪いのは私の食事代まで払われてしまうであろうこと。)
それもネイティブ教師の仕事のひとつであり、当校には私一人しか日本人はいないことから他の(そんな余裕のない)同朋に迷惑をかけることもない。
それに私は現在一人暮らしで規制は少ない。

だが、頭の中は「早く今晩の晩自習が終わらないかなぁ・・・」状態であり、体も重い。
ずっと笑顔のままで食事を続けていられる自身がなかった。
それに当然この時期は中国語を使って会話するしかないのだし・・・。

もうしわけないのだが中国語で「ごめんなさい。自分で作っておいたので・・・」と美女たちの誘いを断った。

この手の中国語は(日本語母語話者の私の感覚では)とても強く感じる。
であるから、他の作った話で断るべきであったかなぁ・・・と。
だが、その時点では頭の回転も鈍かったわけで・・・。
そしてこんなことをぐだぐだ考えているのも頭が疲れている証拠。

さらに(いくら五十音では多少の中国語を使う私であっても)中国語で誘われて、何も考えずに中国語で断っている・・・・・・。

それでも今下手に昼寝をすると、夕方の上級会話指導と初級の自習管理、晩自習の管理がよけいに大変になるので、我慢してこのブログ記事を記した。




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現在の学生は筆記体を知らないのよね・・・

2014-02-27 22:58:15 | 初級授業(日本語)
久しぶりに五十音を教えると、やはり体力を消耗する。
さらに(人数も多くはないので、あまり大声を出さなくてもいいのだが、それでも)現在喉が痛い状態。


私は五十音を教えていく時にやはりローマ字も記す。
多くの日本人教師はヘボン式のみを記すと思うのだが、今回は訓令式も併記した。
その理由は中国の学生にはその方がわかりやすいと感じるので。

おまけに日本のローマ字だと違う発音になるようなもの(例えば「し」「ち」「つ」など)はそれに相当する中国語のピンインも記している。
これは最初の学校の最初の授業の半日前に日本人責任者の授業を見て「なるほどなぁ」と感じ、以降ずっと行っていることである。
もちろんこれは日本人教師、中国人教師に限らずかなり多くの方が行っていることなのだが。

今回久しぶりに五十音を教える上で、上司から細かいことは言われていない。
それだけ信頼されていることになるのであろうが、もし私が中国語母語話者やそれに近い方が日本式のローマ字を見た時に感じる音の違いについて知らなかったとしたら、今回学生からの質問に慌てたかもしれないことが一昨日あった。


ついでに本日「ドキッ」としたことを記しておきたい。
我々の年代はローマ字の筆記体を知っている。
そして多くの英語教師も(学生が筆記体を覚えた時点から)板書で使っていた。
だが現在の外国語教育では板書する時にローマ字の筆記体を使わないのである。
(ロシア語など一部の言語は除く。)

私も一応語学教師としてそれは知っている。
(それを知ったのは日本語教育を勉強し出してからであるのだが、初めて気が付いた時は時代の差を感じた・・・。)

しかし今でも気を抜くと、ついつい一部筆記体を使ってしまうことがあり・・・。

“nya” “nyu” “nyo”と記した時に無意識に最初の“nya”の“n”だけ筆記体で書いてしまった。
学生の半分にツッコまれた。
(センセイ以外は中国語で)「センセイ、一つだけ“m”になってますよ」と。
私は気づいていない。
「えっ、どこですか・・・」と思わず日本語だけで答え、黒板を見た。
だが、まだわからない。
ひとりの学生が前に出てきて指さしてくださった。

「あっ・・・。これは“n”です・・・」と“n”と“m”の筆記体を板書した。
それで学生たちは納得してくださったのだが、これは完全に私が悪い。
細かいことは言わずに「みなさんは若い人ですが、私は古い人で・・・」とだけ伝え、謝っておいた。

ここで「みなさんは筆記体もわからないのですか?」と言ったところで、そんなものは勉強していないのだから仕方がない・・・。

少なくとも私が夜間大学に通い、外国語を履修していた1992年、93年はまだまだ筆記体を使う教師もいた。

私が自分のワープロを買ったのが91年で、パソコンを使いだしたのが92年。
この頃ワープロは安くなってきていたのだが、パソコンはまだまだ高かった。
会社に導入されたので「ラッキー! 俺、パソコンを勉強したかったんだわ~~」とウキウキしていじり始めたことを思い出す。

本当に仕事が楽になった。
しかし、パソコンの登場で仕事の負担が減ったのは90年代までではなかろうか。
私が前職を離れる3年ぐらい前から、余計に仕事が増えている(管理項目が増えた)という状態になっていた。


つまりそれだけ多くの方々がパソコンを使うようになったわけであり、同時に英語なども長い文書を手書きで記さなくても済む時代を迎えたのであった。
それは当然筆記体など無用になる・・・。

それでも個人的には「現在は筆記体を知らない方が多いこと」には不安を抱えている。

なぜならば、未来に進むためにはやはり過去の資料を読むことも大切なのだから。
すべての過去の資料を活字体だけで読むのは無理である。

(我々日本語母語話者が草書の文章を見た時にすぐには判読できずに困るのと同じこと。)


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学生の将来を考えるからこそ・・・

2014-02-25 14:40:38 | 初級授業(日本語)
私の勝手な意見なのだが、日本語教育の教案で緻密でありながらも、一番アバウトさを求められるのが「五十音」ではなかろうか。

特にチームで教えている場合、自分のコマの時に約束した範囲以上の所まで教えざるを得ないこともある。
そうなると次の時間に入る方は瞬時に教案を組み立て直すことになる。

実際今回も上司が約束以上を教え、それを私に言い忘れたことがあった。
(私の授業が終わってから聞いた)

私も教えている途中でなんとなくそれに気が付いた。
だが、私はけっこう厚かましい。
それにやはり「ネイティブ教師」という後光もある。
平気な顔をして当初の予定通りの範囲を守った。

また初日の私のように「あっ、この方々はすでに『五十音』は知っているんだ・・・」と授業を始めて気付いた場合、途中で頭の中で必死に教案を組み立て直すことになり、その後の教案も変えていくことになる。


本日の私の教える範囲は「や行」・・・。
というわけで、本日の教案には純粋な「五十音」の指導をはみ出した指示も組み込んであった。

しかし、本日は学生が増えた。
昨日学校に現れ、上司や同僚が空き時間に教えていた学生。

本日まずは名前を聞いたりのやり取りで「これはペースを落とさなければ・・・」と気付いた。
(内心「ラッキー~~」と思ったのだが・・・。)

だが、他の学生は「五十音」どころかけっこうな数の単語も知っているのである。
彼、彼女たちを飽きさせない授業も考えなければならない。

そのうちの姑息な手段のひとつは「できる学生に説明をまかせる」ということ。
(これもやり過ぎると「私は先生の秘書じゃないわよ・・・」となる恐れがあるのでご注意を。)

例えば・・・。
教えだして4日目ともなれば、3日目までいた学生はそれぞれの教師の授業の進め方がだいたいわかる。
それを利用して、私の指示に戸惑う新入りさんに説明していただく。

いくら「五十音」ぐらいは中国語を使うようにしている自分であっても、出来ることならば不用意な中国語は使いたくない。

また「書き取り」のあとの単語の意味の説明も簡単には教えない。
まずは逆に学生たちに問いかける。
正しい答えが返ってきたら、肯定する。
(つまりここでもできる学生を利用していることになる。)
違ったり、わからなかった場合は、気づきを与える。
それでもわからなかった場合にやっと中国語を使う。

(ちなみに「中国語を使う」と記したが、「話す」とは限らない。下手に話すと考える力の足りない学生は以後ずっと中国語で聞いてくることになるので。)
(正直な話、感のいい学生の数が多ければ多いほど、仕方なく用いる中国語は板書よりも、口頭で伝えることが多くなる。)


何のためにネイティブの教師が入っているのか。
単に発音指導だけではなく、今後の授業につながる指導をすべきだと自分勝手に考えている。

であるから、「五十音」の時から「会話」(まがい)のことを取り入れ、なおかつ頭を使わせる授業を行うようにしている。

五十音の時に入れなくても、出来れば初級の10課以内のうちから担当したいと考える。

確かに私は初級の時はとにかく学生の口を開かせるオーディオリンガル的な手法こそ一番だと考えてはいる。

だが、それだけでは中級に入っても話せない学生が出てくる。
不思議な話、同じことを繰り返して言っているだけで話せるようになる学生がいるかと思えば、話せない学生も多い。
その違いはやはり「考える力」ではなかろうか。

中級にもなって発表したいことの一言一句すべてをノートに記して準備しないとものが言えないようでは困る。
確かに最初は「書く」ことから始まるし、私はけっこう「書く」ということを大切にしている。
だが、日本語学校の授業では3、4か月で一つのレベルを終わらせなければならないことが多いわけで、どうしても「書く」という比重は少なくせざるを得ない。

「○○さん、明日の授業の最初にみんなの前で発表よろしくね」と私がのたまった日の晩自習の時間に、他の勉強そっちのけでずっと明日の発表の内容を一言一句考えている中級の学生もけっこういる・・・・・・。

私は思う。
「そんな状態で仕事できるんかい・・・」と。

「企業は継続することが前提」であるならば、「言語教育も先のことを考えて行うべき」だと自分勝手に考えている。



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教師も学生も謙虚になろうぜ!

2014-02-21 14:00:00 | 初級授業(日本語)
わかる方にしかわからない記し方で申し訳ないとは思う。
だが、けっこう大きなニュースだと思うので。
森元首相の浅田真央選手に対する発言に人間性を疑う。
朝事務所で(パソコンを用いてニュースを見て)「てめえはいったい何様だ!」と大声を張り上げた私・・・。
(事務所の中に他に人はいなかったのだが、両隣りはまったく違う職員室と我学校の教室・・・。)


昼にCCTV1のニュースで取り上げられたフィギュアスケート女子フリーの結果。
浅田真央選手に対する好意的な報道と少しだけ映った彼女の演技の様子に涙がこぼれた。
(年を取ると涙腺が弱くなる・・・。)

6位の浅田選手、2位のキム・ヨナ選手。
やはり共に世界のトップに立つ人間だと感じる。

トップの世界にいる方々が謙虚なのだから、私などもっともっと謙虚になるべき。


昨日から4年ぶりに初級を担当している。
五十音に関しては4年半ぶりとなる。

朝一でそのクラスから戻って来た上司に本日の自分の教える範囲の確認を取った。
その時上司が「単語を提示してもいいんですよ」とのたまった。

私は一瞬「そんなことはやっとるわい!」と思った。
続いて「俺も初級は何度も教えておるわ!」とも思った。

ただ、やはりここは謙虚になるべきだと思った。
そこで「私も準備はしてあるのですが・・・」と言いながらも、上司が渡してくださったノートの単語を私が準備してあった単語の横に書き写した。

上司は上司で学生から私の昨日の授業の感想を聞いているに違いないのだから、「単調なことを続けるよりは、実践的なことも取り入れていったほうがいい」というアドバイスであると思う。

確かにそれは自分自身も昨日の授業後に気づいている。
それに初日の授業は確かに重要だが、私は初日から自分の手の内をすべてみせるようなことはしない。
これはどの世界でも同じことだと自分勝手に思っている。

だが(私は)4年初級をやっていないのだし、私より若い上司でもこの世界では私よりははるかにベテランなのである。
であるから、教えていただくつもりで、何事も謙虚に受け止めるべきである。


話を自分の授業に戻す。

五十音は教える方も授業を受ける方もかなり疲れる。
単調なことを何度も繰り返すのだから。
そしてこのクラスは(現時点では)全員五十音などとっくに知っているわけである。
そういうわけで私も(昨日教えた後で)自分の教案を改善している。

それ以前に私はこの五十音の段階では、「毎日昨日とは違うことを取り入れる」ようにしている。

五十音の初日から会話を取り入れる私。
その内容も日毎に頭を使うことが増えていく。
(人数が少ないことをいいことに、全員黒板の前で発表していただいている。)

括弧の中で「発表」と記した。
会話も最初は(会話にならずとも)人前での発表でいいと思っている。
ボキャブラリーもない学生に複雑な会話はできるはずもない。

以前私が五十音の最初の頃にやっていた本格的な会話(?)は「A:こんにちは。 B:こんにちは A:さようなら。 B:さようなら」をジェスチャー付きで・・・。

今回もその間に五十音の練習を挟んでいる。
ただ今回は発表をメインにしている。

私が提示している行での様々な発声練習と今まで勉強した行までを段で唱えたり、メロディーにのせたりを練習して覚え、みんなの前で発表していただく。

(行が違うだけでやっていることは同じなのだが、毎日毎日新しい項目を付け加えていくこと、勉強した行が増えれば当然頭を使うことも増えていくのがミソ。)


もちろん教える時間帯に合わせて「おはようございます」が「こんにちは」や「こんばんは」に変わることは言うまでもない。

それにプラスして予定していた書き取りを上司の準備してあった単語を混ぜて倍にしてみた。

オーソドックスだが書き取りはかなり有効。
それはいくら五十音を勉強していても、耳は慣れていないのである。
例えば「月(つき)」と私が言う。
今回かなりの数の学生が「すき」と記していた。

そういう経験で学生も「少しは日本語を知っていても、まだまだだなぁ・・・」と感じて謙虚になるのである。

と偉そうに記している私だが、中国に来て初めての授業はやはり五十音。
とても疲れ果てて、挙句の果てにクレームもいただいている・・・・・・。



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