ロムLom という町にある、スターブ教会stavkirke です。
前後しましたが、ガイランゲルクルーズからリレハンメルの途中にあったもの。
このスターブ教会、1200年ごろに建立され、1660年ごろに増築されたのだそう。
観光客がたくさん。中も見られるのだけど、時間がなくて覗けなかったのが残念。
スターブ教会はノルウエー独特の木造教会で、ヴァイキングの色合いを濃く残したもの。
とはいえ、ヴァイキング時代から100年以上たった、12世紀から14世紀の200年ほどの間に建造されたのだそう。当時は1000棟以上が建てられたといわれてますが、現存しているのはもう30棟ほどしかないのだそうです。
ちなみに「スターブ」とは、ノルウェー語で垂直に立った「支柱」という意味。
スターブ教会の特徴はこんなところ。
■塔のようなとがった屋根が、うろこ状のこけら板で覆われている
■屋根の両端にはりっぱな龍頭がついている
■言葉の通り、釘やネジを用いないで、天井に渡された梁と土台の間に
垂直にはめ込んだ丸支柱や厚板をもつ
なお、龍頭はヴァイキング船の船首・船尾にあったものと同じもので、魔よけです。
屋根を支える梁や骨組みも、ヴァイキング船の船底の造りに類似していて、入口や壁、柱の彫刻も、龍や蛇、北欧神話の架空の動物などがモチーフなんだとか。
木造だからか、スターブ教会って、温かい感じ。