日々徒然

日々旅にして旅を住処と・・・
できるほどの金も時間もないけれど、お散歩も旅。
ほてほてのんびり歩きましょう。

ヴェネツィア-サンマルコ

2005-03-13 23:19:24 | 伊太利亜
ヴェネツィアへ海から船でヴェネツィアへ。

塩野七生著「海の都の物語」に、明け方、徐々にばら色に染まっていく空と海、そして建物を見ながらヴェネツィアに入っていく美しさを描いてあるシーンがあった。
それ以来、海からヴェネツィアに入ってみたかったので、嬉しい船出。ただし、明け方ではなかったけど。

それでも、昔、貿易大国として栄えていた、海の男たちが誇らしく眺めただろうヴェネツィア共和国を、自分も海から眺めながら入れたことに感動。

ヴェネツィアの守護聖人は聖(サン)マルコ。

以前はエジプトの教会に祀られていたこの聖人の遺体が、イスラム教徒に荒らされそうになったとき、ヴェネツィアの商人たちが買い取る形で連れ出し、母国に連れ帰って以来、ヴェネツィアの守護聖人になったのだそう。
聖マルコのライオン 聖マルコ寺院
聖マルコのライオン
聖マルコ寺院

聖マルコといえば、ヨハネ、マタイ、ルカ、マルコという新約聖書の福音書を書いた4大聖人の一人。
聖マルコを守護聖人としたヴェネツィアは、それで地位が認められるようになったのだとか。

そして、サン・マルコを象徴する動物が、翼のあるライオンなのだそう。だから、ヴェネツィアの国旗や街には、翼のあるライオン像がいたるところにある。

サンマルコ広場サンマルコ寺院の前にはサンマルコ広場が広がる。

サンマルコ寺院の隣には、かつてのヴェネツィア共和国を統べる元首・ドージェの住む、そして政の中心だった元首宮、パラッツィオ・ドゥカーレが建っている。
ここはまさにヴェネツィアの中心地。

今もまた、ヴェネツィアの中心街。
けれど、海のすぐ上にある、水の都ヴェネツィアは、だんだん水没しつつある。このサンマルコ広場も、近年は時々水に沈む。

なんとか、この大切な遺産をずっと守り続けることはできないのかな。

今日の天気は

最近観た映画

2005-03-12 11:28:58 | 日々
最近見た映画は、宮崎駿監督の「ハウルの動く城」。

魔法使いハウルとか、動く城とか、国家間の戦争とか、映画の雰囲気は、初期作品のナウシカやラピュタの要素がちりばめられているのだけど、テーマそのものは「自分を見つめなおす」ことが主題になっているので、最近の宮崎監督のテーマそのもの(千と千尋の神隠しみたい)の映画でした。

ところで、荒地の魔女って、良くも悪くもとっても素直な人だなあ、と思いません?

今日のブログは、gooブログのお題「最近観た映画タイトルを教えてください」に沿った、トラックバックの練習でした。

今日の天気は、ときどき

ヴェローナ

2005-03-11 14:09:03 | 伊太利亜

バルコニーヴェローナは、ミラノとヴェネツィアの途中の世界遺産のまち。またローマとドイツをつなぐ線の途中にもあたり、古代ローマの時代から交通の要所として重要な位置にあって栄えたのだそう。
でも今は、ロミオとジュリエットの舞台だということのほうが知られているまち。

ロミオとジュリエットは、イタリア語読みだとロメオとジュリエッタになるのだけど、この2人の、というよりこの2家のモデルとなった家が今も残っている。特にジュリエッタの家はあの有名なバルコニーがあり、観光地になっているので、観光客がひっきりなしに訪れる。
運が悪く、訪れたときはバルコニーが修復中で、布がかかっていました。

ジュリエッタ像ジュリエッタの姿をかたどった銅像も佇んでいる。ジュリエッタの胸を触ると幸せな恋愛が出来るといわれているのだそう。
だから、いつも女の子たちが(もちろんおばさんも男の人も)並んで胸を触っていっている。

ジュリエッタの家の壁には隙間がないくらい、どこもかしこも願い事を書いた紙が(チューイングガムで!)貼られている。気持ちはわかるのだけど、美しくない!

このまちは交通の要所だけあって、絶えず揺れ動く町だったよう。10世紀に都市国家になり、スカラ家のもと13-14世紀に全盛を迎えるのだけど、15世紀にはヴェネツィア共和国の支配下に入って、水の都ヴェネツィアの地上の拠点として栄えた。さらにヴェネツィア共和国崩壊後はオーストリアの支配下に入った後、19世紀にイタリアの一員になる、という激動の歴史をかかえている。

古代ローマ時代のコロッセオ
古代ローマ時代のコロッセオ
広場中央の処刑晒し台
中心の広場の処刑(晒し)台

今の街の下には幾重にも折り重なってその時代時代の街が眠っている。

今日の天気は

響30年

2005-03-10 12:00:24 | 飲みもの

2004年に、サントリーウイスキーの最高峰である「響30年」が、イギリスの酒類国際コンペティション「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2004」(ISC)の最高賞「トロフィー」を受賞。これは日本のウイスキー初の快挙である。

という話を聞いていたので、この間飲んでみました。

響は、複数のモルトウイスキーとグレンウイスキーをブレンドしたブレンデッド・ウイスキー。中でもこの30年というのはモルト原酒、グレーン原酒ともに、30年以上寝かせたものを30数種類ブレンドしたというもの。エステリーという華やかな味わいが強く、日本人らしい細やかで複雑な味わい。飲む人の好みもあるだろうけど、多分多くの人が美味しいと思うのだろう、と思う。

サントリーも、響のなかでも特にこの30年にはこだわりを抱いているそう。本来、響のボトルは24面体にカットされているのだけれど、30年だけは数字にちなんで30面にカットしているし、ボトル自体もクリスタル、ラベルも和紙のうえに金箔を貼り、さらにまた和紙を貼り付けているのだとか。作る人たちのすばらしいこだわりのこもったウイスキー。

お値段もさすが。この「響30年」は一本数万円(確かどこかのサイトで、6~7万円だった)、お店で飲むと1杯3000円は下らないのだけど、誕生月で50%引きのときに頼んだから、1500円くらいで飲めたはず。

これを、ワイングラスのようなグラスで、飲んでみました。この飲み方はトルネードといって、普通のウイスキーグラスで飲むより、香りを充分楽しむことができるのだそう。
グラスの底に広がった香りが集められ、グラスから漂う。とても贅沢。

今日の天気は

ミラノ スカラ座&ドゥオモ

2005-03-09 10:19:40 | 伊太利亜

ガレリアを反対に抜けると、そこはミケランジェロ広場。
目の前はスカラ座なのだけど、訪れたときは修復中。でも今はもう修復も終わっているはず。
いずれまたミラノに訪れて、スカラ座に行ってみたい。
ミケランジェロ広場 スカラ座


ミラノのドゥオモ尖塔ガレリアに戻り、昼食を食べたあと、ドゥオモに登りに行った。登るのには階段とエレベーターがあるのだけど、時間も体力もないのでエレベーターを使って登る。ドゥオモの尖塔を間近で見られるのがすばらしかった。きちんと雨どいも作られている。
雨どいを写真に取ろうとしたら、そこでくつろいでいたカップルが、わざわざよけてくれる。にもかかわらず、写真にしっかり写ってしまった。とても感じのいい人たちで、それがなんとなく嬉しい。

ミラノの滞在時間ぎりぎりまで、ドゥオモの上からミラノの街を見渡しながら、しばらくゆったり。


今日の天気も。とっても暖かくて気持ちいい。

ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリア

2005-03-08 10:38:35 | 伊太利亜
伊太利亜旅行記の続き。

ドゥオモを正面から出ると、目の前はドゥオモ広場Piazza Duomo。ドゥオモの正面の階段にはたくさん人が座ってのんびり過ごしています。その右側に、ショッピング街として有名なヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリアが。



このガレリアは、ドゥオーモ広場とスカラ広場Piazza della Scalaを結ぶ長さ200m、高さ32mの十字型アーケード。
ジュゼッペ・メンゴーニの設計で1800年代後半に造られたそう。天井はドームになっていて、ガラスと鉄で作られている。日の光が降り注ぐようにガラス張になっていて、中央のクロス部分は、アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ、アジアの4つの大陸を象徴するフレスコ画が描かれている。


床は大理石で出来たモザイク。天井の十字の真下に当たる床には牡牛がモザイクで描かれていて、牛の局部に片足の踵をつけて一回転すると幸運が訪れるという言い伝えがあるのだそう。

一瞬ためらったけど、幸せになりたいので、そっと一周。


今日の天気は

ダーリンの頭ン中

2005-03-07 22:24:00 | 

本屋に寄ったら、ダーリンの頭ン中(小栗 左多里(おぐり さおり)著 メディアファクトリー刊)が平積みの最後の1冊になっているのを見つけ、買って帰った。

この本は、前に2冊出ている「ダーリンは外国人」の続編ともいうべき本なのだけど、「ダーリンは外国人」が国際結婚のあれこれを書いている(国際結婚というより、違う生活習慣のカップルが一緒に住んで発見したあれこれで、同国人でもありそうなお話という感じのものが多い)のに比べ、今回は言語に特化したお話になっている。
というのも、このダーリンというのは、著者である小栗さんのだんな様で、ハンガリーとイタリアの血をひいてアメリカで教育を受けたという「語学オタク」のトニーさん。今回は、そんな語学大好き!のトニーさんの頭の中をのぞいてみましょう=語学に特化したお話しにしましょう、という企画らしい。

英語のあれこれはもちろん、日本語を母国語としない人が感じる日本語のあれこれも盛りだくさん。今まで自分が思っても見なかった日本語の姿が見えてくるのが面白い。日本語の発音って1種類だと思っていたけど、実は違うとか。例えば「ん」。
小栗さんとトニーさんのかけ合いも絶妙。楽しく、へぇ~、って思わせてくれるエッセイコミックです。お勧め。

今日の天気は

善知鳥

2005-03-04 13:33:59 | 飲みもの

以前、善知鳥(うとう)という日本酒を飲みました。
一緒に行った人の行きつけのお店でお勧めの日本酒だったのだけど、本当に数が少ないらしくそのお店でも滅多に手に入らない一品だったみたい。華やかな味わい、とても美味しい。
残り少なかったので、同行の人たちと3人で1合ずつ飲んだら終わってしまったのだけど。

青森県の西田酒造で造られた、大吟醸。名前の善知鳥というのは、実在する鳥。青森市の鳥なのだそう。

今日はお昼まで。午後からは。思ったほど積もらなかった。

Auchentoshan Three Wood

2005-03-03 10:54:36 | 飲みもの

お酒を時々飲みにいく。ここ数年は日本酒やウイスキーを飲むことが多い。
最近はバーテンダーさんに、飲みたいお酒の感じを伝えてお勧めを聞くのが楽しみ。

昨日もそうやってお勧めを訊ねて、薦められたのが、Auchentoshan Three Wood。
紅茶みたいな味わいの、ちょっと華やかなスコッチウイスキー。
スコットランドのLowlandというところにある蒸留所でつくられている。
スコッチは大抵2回単蒸留を繰り返すものだけど、Auchentoshanは3回蒸留しているので、それだけ純粋なアルコールに近くなっているんだそう。
そしてこのThree Woodは、バーボン樽・オロロソ・シェリー樽・ペドロヒメネス・シェリー樽という3つの違う趣の樽で順に仕上げてある、とのこと。

Three Wood、3つの木の樽。それぞれの木の香をたっぷりうつし取ったウイスキー。
本当に、紅茶を濃縮してまろやかな風合いにした感じの味わい。
色は普通なのに、なぜだかまったり濃い黒茶色のイメージが残っている。素敵なお勧めをしていただけた夜でした。

今日の天気。でも夜はになるとか。

趣味

2005-03-02 16:23:38 | 日々
趣味というほどじゃないけど、好きなこと。
本を読むこと。旅をすること。歌うこと。
好きなものはもっとたくさんあるけれど、飽きずにずっと好きなのはこの3つかな、と感じている。
もちろんジャンルはその時々で変わっていくけれど、この基本の3つは、小さい頃から変わらず好き。
多分一生変わらないんだろう。

目が見えなくなることがあったら恐怖。生きる楽しみの大部分が減ってしまう!