島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

スラウェシ島の洞窟壁画

2014-10-10 | あれこれ

残念ながらスラウェシ島の洞窟の壁画の写真はない。
スラウェシ島のタナ・トラジャには洞窟があちこちにあって、日本軍に利用されていたことは
前にも書いている。
もともとあった洞窟以外に、日本軍が掘った軍事要塞というものが
タナ・トラジャにある。
(下で紹介するスンパン・ピタのサイトの下のほうにも書いてあるし、私自身、現地で聞いている)


スラウェシ島の洞窟が世界最古の洞窟壁画かもしれないという
ニュースが流れている。
スラウェシ島のどこの洞窟なのか全然言わない。番組の人も情報がないのだろう。
調べると、→スンパン・ピタ古代壁画 マカッサルの北のほうに壁画のある洞窟があってちゃんと史跡として認知されている。ニュースになっているのがここなのかどうかは知らないけど、壁画は似ている。
数カ所の洞窟とテレビでは言っていた。

インドネシアって日本と比べると本当に洞窟がいっぱいある。
ジャワ島でも、フローレス島でも洞窟の話を聞く。ジャワ島で私が見たのは掘った物かもしれないけど、スラウェシは石灰岩質のところが多くて自然に洞窟ができるのだろう。
フローレスも同様。
ボルネオには巨大洞窟がいっぱいあって、ヤマタノオロチみたいな大蛇が棲んでいるのを
テレビでときどきやっている。

タナ・トラジャの洞窟は日本軍以外に、トラジャ人のお墓に使われている。
よく考えたら、私は洞窟に行っていた。トラジャ人のお墓の洞窟。

トラジャ人は独特の葬送の風習を持っている。
洞窟の中には最終的にお葬式を済ませた後の遺骨がごろごろ転がっている。
遺骨と一緒に、親族が供えた煙草がたくさん散乱している。

私は洞窟は好きではない。お墓でないただの洞窟だとしても
天井がいまにも落ちてきそうだし、入口がふさがれそうだし、すごく不気味。
だから、入ってもすぐに出てくる。
しかし世の中には洞窟が大好きという人がいるらしい。
トラジャのガイドの人が言っていた。あるアメリカ人が洞窟に連れていけというので行ったら、何時間も中でただじーっと過ごしていたと。洞窟大好きだと言っていたと。

私は洞窟は嫌いだけど、家の車庫に車を入れたときときどきその中でぐたーっとしてなかなか出てこないことがある。周りを囲まれた感じって人や獣に安らぎを与える。

今度スラウェシに行ったら話題の壁画が見てみたい。でも見学料をすごくとられるようになっているだろう。早く見ておけばよかった。

上の写真は、フローレス島のリアンプア。ホモ・フローレンシアスという謎の人類の祖先の骨が見つかっている洞窟。中から外を見たところ。ここもオーストラリアの研究団が研究している。


スラウェシ島タナ・トラジャ
この大きな岩のある付近の下のほうに大きな洞窟がある。タナ・トラジャの観光客はほとんどの人が見に行くだろう。


その中。死者にかかわるいろいろなものがおさめられている。
フラッシュをたいて撮った写真。実際には真っ暗で足元も見えない。

写真/フローレス島(2012年) スラウェシ島(2008年)


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