知床は野生生物との出会いはもちろん
時折、目を見張るほどの美しい風景に出会う事もあり
四季折々、時間帯によっても見せる表情が変わるので
何度でも訪れる場所のひとつです
ウトロ在住の知人と過ごす時間もとても楽しく
いつまでも変わらず、そして今以上の豊かな生態系が
未来へと受け継がれて行けば素晴らしいです
世界遺産に登録され、例年の何倍もの観光客がこの夏の間に訪れ
踏み広げた遊歩道、これまでよりもさらに人を見慣れてしまった野生生物
残念な事に鋭利な刃物で文字を刻まれてしまった樹などが見られます
82年にすでに「漁業開発、森林伐採、道路開削が急テンポで進むにつれ、
もはや(野生の)楽園ではあり得なくなっている」
と記された本がありますが、現状はさらに深刻です
地元の人々の生活も考えなくてはならず
単なる自然の状態が残る場所というだけでは保護するのは難しいですし
世界遺産というブランドがついても
それに伴う様々な価値観を持つ人の受け入れに対応するのは大変な事です
今後は、身近な名もない野や山に愛おしさや畏敬の念を感じ
大切にしていこうという気持ちがよりたくさんの人の心に
自然と芽生えるようになればいいなあと思います
そのきっかけの一つが、各地にある国立公園や大学演習(研究)林
世界遺産の中で見つけられればと思います