世界自然遺産知床へは毎週、友人が遠くからたくさん訪れます
今日も一緒に知床を歩いて来ましたが
驚いた事に2月だというのに流氷がほとんどありません
祖父の代の流氷は乱氷で盛り上がり雪原は固く
急病人が出るとソリで流氷上を走った事もあるそうです
割れて落ちる危険性がある現在とは大違いです
祖父の代、親の代、子の代と環境は変わり数十年後には流氷もなくなるか
現在のような豊かなアムール川流域の森林の栄養素ではなく
中国やロシアの汚染された化学物質を運んで来るようになるかもしれません
海と空と陸の豊かな生態系が評価されての世界遺産ですが
地球規模の環境変化は今の生き物にとっては厳しいものになるのでしょう
でも、電気や車のない生活にはもどれないしストーブだって今も焚いています
日本一と謂われる森に携わる人は
「(森の荒廃を)遅らせる事で精一杯だ」と言っていました
縄文文化の研究者の一人は
「戻る事はできないけれど立ち止まる事はできる」と言っていました
自分自身は何をするわけでもないのですが
今日もたくさんの野生生物と出会え豊かな気持ちになれました