色即是空 ~ 行く川の流れは絶えずして ~

北の大地での生活

All is vanity
We llives in endless journey

<31Jan2006>

2006-01-31 | 野生動物


雪の上には様々な野生生物の痕跡(フィールドサイン)が残っていてよく見るのは足跡です
実際はその生物の状況や状態、雪の状態によって変化しますし
まっすぐ歩いているかふらふらしているか、1本線状か2本線状かなど
全体を見ないと判断しにくいのですが、代表的なものを簡単に並べてみました
何だと思いますか?

今朝の最低気温-15度、昨日の最高気温3度


<30Jan2006>

2006-01-30 | 野生動物

エゾシカ 偶蹄目シカ科シカ属 (撮影:30日知床) 左:♀、右:♂
狩猟により一時は絶滅しそうになりましたが保護と繁殖率の高さから近年は増え続け
樹木や農産物の食害が大きな問題となっています
エサの少なくなる冬場は積雪の少ないところの雪を掘り下の草を食べたり
空腹を紛らわすため樹皮を剥いで食べます
樹木はぐるりと樹皮を剥がされると水分を補給できなくなり枯れてしまいます
餓死したエゾシカの胃袋には樹皮がたくさん詰まっていたそうですから
栄養にはなっていないようです

暖かな日には日向ぼっこをし、寒い夜は熱の残るアスファルトに眠る姿を見かけます
オス同士は角を合わせて強さを競いますが
角が絡まりあえなく2頭とも死んでしまうケースもあります

知床ではエゾシカだけではなく懸命に生きようとする野生生物の姿がよく見られます
生と死を感じさせる地です

マヒワ、シメ、アカゲラ、カケス、ヒヨドリ、ハシブトガラ、ベニマシコなど

今朝の最低気温-11度、昨日の最高気温-0.5度


<29Jan2006>

2006-01-29 | 世界遺産 知床

流氷に流れ落ちる滝 知床フレペの滝
夕暮れ間近、スキーシューとスノーシューを履いて友人と行って来ました
斜里からウトロの海は流氷で埋め尽くされ白銀の世界が広がります
幾度訪れても圧倒される自然の光景です

温暖化の影響で北極海の海氷は急速に溶けています
今のペースだと2060年には氷が消えてしまう恐れもあるといい
北極圏の永久凍土も溶け始めその上に住む住民の足元はドロドロになっています
沈む島や沈む国も出始めています

一方で溶けていく海氷の下とその周辺にある「石油」「天然ガス」など
世界の総埋蔵量の4分の1が眠るといわれる莫大な地下資源は
各国の指導者や資本家によって21世紀のゴールドラッシュをもたらしています


最新式の砕氷船に注文が殺到し、これまで人口が減るばかりだった
世界最北端の町ノルウェーのハンメルフェストには
石油会社が進める液化天然ガス事業により新たなる数千人の雇用が生まれています

北極圏に新たな海上交通路が開ける可能性も出てきました
時速900mで百万t級の氷山が漂う海は人間の存在など寄せ付けないかもしれませんが

転がり始めた小さな環境変化は大きな気象変動を生み
宇宙船地球号の未来をどのような方向へ向かわせるのでしょうか


<28Jan2006>

2006-01-28 | 野鳥

エゾフクロウ フクロウ目フクロウ科 Strix uralensis L50cm 亜種エゾフクロウ

SL(C11 207)を見て、フクロウに会いに行って
釧路湿原細岡展望台(大観望)で飛翔しているオオワシに出会えて
釧路湿原をスキーシューで散策して、タンチョウを見て
釧路湿原満喫の一日でした

フクロウ、オオワシ、ノスリ、オオハクチョウ、エナガ、ヒヨドリ、カラ類など


昨年、向こうから飛んで来て出遭った(撮影:12月3日)
夜はハンティングの時間


<27Jan2006>

2006-01-27 | 野鳥

アトリ♀ スズメ目アトリ科 Fringilla montifringilla L16cm 冬鳥
オスは頭部から背、肩羽が黒っぽく夏羽はさらに黒くなります
翼のついたカラマツの種がくるくると回りながら空からたくさん落ちてきます
冬はカラマツの種を突っついている野鳥の写真が多いのですが
落葉するので見つけやすいし写真を撮りやすいのです

アカゲラ、マヒワ、ヒガラ、ヒヨドリ、カシラダカ、カケス、キクイタダキ

今朝の最低気温-19度、昨日の最高気温-4度


<26Jan2006>

2006-01-26 | 北の大地での生活

霧氷
樹の枝に氷が貼り付いた状態を気象用語で「樹氷」といいますが
樹氷で有名な山形の蔵王では風によって氷雪が成長したものを「樹氷」とし
氷が付着した状態のものを「霧氷」と呼んで区別しています

気象用語では空気中の過冷却水が樹木についた瞬間に凍りついたものを「霧氷」といい、
でき方によって「霧氷」は「樹氷」「樹霜」「粗氷」に分類されます。
樹氷は白色不透明なもろい氷で覆われ、この辺で観察しやすいのは冬の藻琴山です。
樹霜は高い樹の枝にできた霜ですが成長していない樹氷との区別は難しいです。
粗氷は気温が0度ぐらいのときにでき表面がなめらかで
内部には多くの気泡が入っています。

今朝の最低気温-18度、昨日の最高気温-1度


<25Jan2006>

2006-01-25 | 野鳥

キクイタダキ♂ スズメ目ウグイス科 Regulus regulus L10cm
シベリアのタイガに広く住み、日本で最小の鳥で体重はわずか5~6g
頭上の黄色い部分が菊の花びらに見えるのが名前の由来で
開花させるのはメスへの求愛ディスプレイやオス同士の縄張り争いのとき
オスの頭には黄色い部分にオレンジ色が入る


針葉樹林をせわしなく動き回り昆虫類やクモ類を採りますが
見かけやすいのはカラマツの種を採取している場面です

今朝の最低気温-9度、昨日の最高気温-2.5度


<24Jan2006>

2006-01-24 | 阿寒 国立公園

古丹(コタン)温泉無料露天風呂(22日撮影、モデル温泉大好きライダーM氏)
きちんと管理されていて脱衣所もある綺麗な温泉です
半混浴で水着着用可、下着やウェットスーツは着用不可です
目の前に屈斜路湖が広がり冬はほとんどオオハクチョウと混浴状態です


砂湯と同じく温泉の熱でここだけ湖が開いていて白鳥がいます
周辺の畑にもオオハクチョウは飛来し
暗くなってからも飛んでいる姿を見かけるので前が見えるのか心配になりますが
実はハクチョウやガンなどの大型の鳥類などは夜に移動する方が多いそうです
天敵に見つかりにくくするためとも言われますが
最も有力な仮説は「大気構造説」といい夜は乱気流が起こりにくく気流が安定し
長距離移動に適しており気温も低く飛行によって生じる熱を放熱しやすいからだそうです


こちらは一時絶滅を心配された種ですが見事、復活し1年中道内を渡っております
道東へは冬車として走来します
渡りの姿は見た事ないのですがいつ走ってるんでしょう?

また今年も「2006年冬の湿原号」のページを作りますがご参考にこちらもどうぞ
http://alpinestars.fc2web.com/slsitugengou.html

今朝の最低気温-8度、昨日の最高気温-7度
たまに見かける逆転現象です。実は今日、腹痛で出勤できませんでした
原因はカキかホタテか寒いのに深夜窓を全開で換気したからかでしょう


<23Jan2006>

2006-01-23 | 阿寒 国立公園

屈斜路湖のオオハクチョウ(撮影22日)
国内最大のカルデラ湖で湖の周囲57Km、面積79.3Km、湖の広さは日本で6番目
屈斜路カルデラは東西26Km、南北22Kmで国内最大
世界ではインドネシア・スマトラ島のトバ湖カルデラに次いで2位の大きさ
アイヌ語の「クッ(ロ)チャロ(喉元)」を語源とし湖の水が釧路川に流れる落ち口の意味
毎年11月~4月には600~700羽もの冬の使者オオハクチョウが
シベリアなどの極寒地から渡来します

前日と比較するとたった一日で随分氷が岸に近づきました
湖岸まで氷で埋まった場合はオオハクチョウも困るので
売店のおじさんが氷を割ってくれるのを待っているそうです
中ノ島付近が氷結しないで風が吹くと湖の氷が岸に押し寄せ
そうなると氷をかち割るのも大変な作業になります
コタンの方は既に厚く氷結し湖上を歩けました

夕暮れも印象的な湖です


今朝の最低気温-26.5度、昨日の最高気温-5度

<22Jan2006>

2006-01-22 | SL冬の湿原号

友人を連れてSLのおっかけをしていました
難所石山を越える川湯温泉駅までの延長運転は昨日と今日のたった2日間だけです
弟子屈の摩周駅で車両点検、消防車による給水、給炭が行われます
この作業に40分程が費やされます
標茶で道産子との併走もあったのですが先頭馬のミスなのか
馬が先行し過ぎて併走になっていませんでした、残念

そして再び客車に連結
今日は往路逆向き、DLプッシュプル運転です

川湯温泉駅で機回し(SLの付替え)を行います

復路は正面向き、石山付近は昨日と違い下り坂、順光での撮影となり
SLの吐く煙も少なく楽そうです