色即是空 ~ 行く川の流れは絶えずして ~

北の大地での生活

All is vanity
We llives in endless journey

<30.Nov2006>

2006-11-30 | 北の大地での生活

霜柱   ・・・を、踏んづけた跡です(笑)
地中の温度が0℃以上かつ地表の温度が0℃以下のときに
地中の水分が毛管現象によって柱状に地表にしみ出して凍結したものです
道東は季節凍土地帯で土がそろそろ凍り始めます
山間部などでは万年雪や永久凍土もあります

地面からたくさん出た霜柱を踏むとシャクシャクといい音がします
氷の張った水溜りをパリンパリンと割って歩いたり
絵を描く様な感じで新雪の上に新しい足跡などをつけたりするのはウキウキします

冬に雪が降って雨が降って冷え込んで地面がスケートリンク状になって
さらにうっすらと粉雪が降って気温が0度前後だったりすると
本っ当につるっつるになります

坂といえないような駐車場のわずかな傾斜を登れなかったり
どんなにゆっくりでもチャリンコの前輪が横滑りして
自転車を漕げなかったりサドルに跨る事すらできなかった事もあります
そんな時は自動車のスタッドレスは優秀だな~と思いましたが
交差点で一時停止した車がそのままわずかな傾斜のため路肩に横滑りしたり
強風に吹かれて平行移動したり、交差点で車が右に左にゆがんで止まっていたり
真直ぐ発進できなかったり、本当にブレーキが全く効かなかったり
緩いカーブで対向車線に出ちゃったり信号で止まれなかったり
結構、普通に誰でも経験してますし見る光景です

家の近くに釧路川にかかるゆるいアーチ状の橋があるので
冬の夜は滑って発進できない車のエンジン音がよく鳴り響いています
橋から交差点を越えてゴミ箱に突っ込んで止まった車も過去にあったようです
冬って緊張感あるな~(笑)
とけた雪がキラキラしてます

今朝の最低気温-7度、昨日の最高気温6度


<29.Nov2006>

2006-11-29 | 野生動物

エゾタヌキ 食肉目イヌ科タヌキ属
北海道ではキタキツネを見かける事は多々あっても
エゾタヌキを見かけることはあまりないです
が、目撃情報やら生態の話とか聞いていると本当に憎めない可愛いヤツです
今日は朝にとうとう少しの積雪がありましたが
キタキツネと違って短足、足の裏に毛が生えているエゾタヌキは深雪が苦手
冬篭りと言って雪が積もるとじっと穴の中で篭って過ごします
とはいってもお腹が減ったらさすがにラッセルして行動しています
野生生物の足跡もいずれまとめますがエゾタヌキはキツネのように
すっすっとまっすぐ歩かずにふらっふらとしてまたそれが笑えるのです
雪が苦手なので冬を乗り越えるため秋にはたっぷり食い溜めをしてまん丸になります
で、冬の飢餓状態が繁殖行動のスイッチを入れるそうです
家族で決まったところに溜め糞をして互いの安否を確認したり
びっくりしたら気絶したり(でも夜道の真ん中で気絶しないで!)
逃げようとして柵に頭は通ったけど身体がひっかかって尻尾をバタバタさせたり
知り合いのご夫婦の庭の箱の中に入ってひっくり返しても踏ん張って出たがらず
立ち去る時も振り返り振り返り未練たっぷりだったり
以降、たびたび訪れるようになったり
哺乳類では珍しくお父さんも子育てに参加するなど
聞けば聞くほど、見れば見るほど愛嬌のある動物です

今朝の最低気温-3度、昨日の最高気温4度


<28.Nov2006>

2006-11-28 | 野鳥

アカゲラ ♂ キツツキ目キツツキ科 Picoides major 赤啄木鳥 L24cm
よく見かける季節になりました
野鳥がたくさんいる森というのは素敵です
森林破壊による個体数の減少や種の絶滅もあるでしょうが
世界自然保護基金(WWF)によると温暖化による海面上昇や湿地現象により
住処を奪われるなどの影響が既に渡り鳥などに出始めており
2080年頃には7割以上の鳥類が絶滅する地域もあるとしています
生物も自然現象も全て密接に影響しあっているので
このままではもちろん鳥類だけの問題には終わらないと思いますが

今朝の最低気温0度、昨日の最高気温5度


<27.Nov2006>

2006-11-27 | 北の大地での生活

牧草ロール
お隣の牧場で週末に刈り取りしたようです
いつもなら雪が降ってもおかしくないこの時期に刈り取とはすごいなあ

今朝の最低気温-5度、昨日の最高気温10度


<26.Nov2006>

2006-11-26 | 野鳥

オオワシ タカ目タカ科 Haliaeetus pelagicus L95cm 翼開長220~250cm 冬鳥
すっかりお世話になってしまった友人のおかげで冬の使者に逢えました
それにしても大きいです
この後、可愛いエゾモモンガの姿も見て感激
ウトロの浜では打ちあがったサンマを狙ってヒグマが出没しているので
反対にエゾジカの姿がその場所から見られなくなったそうです
ヒグマにやられたエゾジカの頭骨を見せてもらいましたが
すごい力で頭を強打されている事がわかりました


<25.Nov2006>

2006-11-25 | 北の大地での生活

斜里岳
裏道はすっかり雪が付いていて久し振りのアイスバーン
まだ気温が高いので滑りやすかったです
今日はウトロの友人達と美味しい料理で宴会です


<24.Nov2006>

2006-11-24 | 野鳥

キバシリ スズメ目キバシリ科 Certhia familiaris L14cm
鳴き声でいるのはわかっても葉の茂っている頃だとなかなか姿を見せません
背中の模様が木肌にそっくりで忍者みたいな鳥です
特徴的な嘴は樹皮の間にいる昆虫類などをつまむのに適しています
 フキノトウ
春一番の山菜ですが秋にも出ます。秋にはあんまり見た事なかったんですが
もちろん採ってアク抜き中です
高い海水温の影響で海の魚の動きもおかしいし
11月も半ばになってシイタケが採れるし、相変わらずおかしな気候です
晴天が続き強く冷え込む代わりに降雪量が少ない内陸の釧路中北部ですが
今年ももしかしたら爆弾低気圧などで雪掻きに悩まされるのかも

今朝の最低気温-8度、昨日の最高気温6度


<23.Nov2006>

2006-11-23 | 阿寒 国立公園

オンネトー 左:雌阿寒岳、右:阿寒富士
今日は登ってませんが登山日和でしたね~
オンネトー周辺を散策していると日陰は昼間でも凍っていて
氷や霜柱を割ってして楽しみましたが登りは緩やかでも滑って歩きにくかったです
雄阿寒岳の冠雪は随分とけていましたが雌阿寒岳は128mほど標高が高く
山頂付近に木がないとかいろんな理由からでしょうが
雄阿寒岳と比べると例年、早くから雪がよくついています
湖の反対側の方が雪は多いので風向きとかもあるようです

湯の滝 世界で唯一、今でも成長し続けるマンガン鉱床地
阿寒の森と一口で言っても広いのですが雌阿寒岳西麓の湯の滝周辺では
35億年以上昔の太古の地球の姿を今なお残しており
苔むした森や阿蘇に次ぐ大カルデラ地帯で今もなお活動している火山のせいか
不思議な力に満ちたとても好きな場所のひとつです

阿寒岳というと阿寒湖を挟んで死火山の雄阿寒岳を男山(ピンネシリ)とし
活火山の雌阿寒岳はそのなだらかな姿から女山(マチネシリ)として
夫婦山とされ雌阿寒岳が日本百名山に登録されています

ペンケ・パンケトー (ペンケはほとんど見えていません)
約6千年前の雄阿寒岳の噴火によって古阿寒湖が堰止められて3つに分かれた

雄阿寒岳は一般の散策ルートが登山ルートぐらいと限られていて
あまり紹介する事ができないのですが
その麓には阿寒湖のマリモをはじめとする様々な神秘を持っています

阿寒火山群は8つの火山体から構成されていて
花を纏い、秋に錦を纏い、冬に銀青色の衣を纏う主峰、雌阿寒岳は
一見、穏やかに見えますが、その下に熱いマグマを持ち
2万年前から噴火を繰り返し今なお噴煙を上げる猛々しい山です

今日の日の出6;25、日の入15:54、月の出8:52、月の入17:09
折れそうな薄い月が山の端にかかっていました


<22.Nov2006>

2006-11-22 | 北の大地での生活

今日はお昼にサンマの煮付けを食べました
今、ウトロで大量に浜に打ち上げられたサンマがニュースになっていますが
網走の浜でも手網で一気に何匹もすくえる程のサンマがいて
実際にそれを網ですくったものを料理したものです
やや脂は少ないですが新鮮で美味しかったです

サンマにとってオホーツク海は回遊の最終コースで10月下旬頃から入り込み
沖合いの表層水温が下がるにつれて岸によって来ますが
今回の打ち上げはカマルイカに追われたという説が有力だそうです

最近の健康志向でシーフードの人気が世界的に高まり
漁業資源の乱獲や混獲、生態系の破壊などが問題になっています
養殖といっても捕獲した魚を生簀で太らせただけで問題解決にならなかったり
北米の回遊魚でスチールヘッドのDNA検査をしたところ
何世代も人の手で育てられた魚は天然の魚の1~3割しか川に戻って来ず
子孫をうまく残せない事などもわかっています

自然の状態ではなく大量の穀物を与えて育てた牛を食べるのは
無駄が多く自然の摂理に反しているように思えてしまうのですが
乱獲された魚を食べるのも環境に対する負荷が大きいです
魚好きで肉を買ってまでは食べないので将来の食卓がちょっと心配
何を食べよう・・・
とりあえず今日は簡単チーズケーキを焼いてデザートにしました
牛の乳が入ってますね、いろいろ考えはしますが
結局、食べたいものを食べてますね

今朝の最低気温1度、昨日の最高気温10度

今、仕事で来月に行われるパネル展に出すポスター作りをしています
今日はまず1枚、まずまずの出来です
全部完成したらお見せできるかもしれません


<21.Nov2006>

2006-11-21 | バイク

2005年12月29日 パタゴニア
今日はコラムを1本仕上げなくてはならなくて、それに使った写真です
HPの方にずっと載せているので見飽きているかもしれませんが、もう1年程経ちました
ちなみに文章の中で出てくるアンデスはペルーの4000m級の山並みの事で
パタゴニアのアンデスはもっと低くて穏やか(?)です
随分前に一度、断ったコラムで、やっぱりあんまり上手くまとめられませんでした
さっき書き上がったところの出来立てほやほやですが
そのまんま後半部分を今日のネタに
前半部分はいずれそのうち

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

期間は短いけど海外ツーリングに行かせてもらう事ができる環境にあるし、
今の仕事は結構気に入っていて、必然的に高い時期に往復航空券を取って
レンタルバイクで海外を走る事が多くなる。だからお金もとってもかかってしまう。

そんなに稼ぎがあるわけでもないので、なかなか辛いもんがある。
いつもこのお金でカメラでも買おうか、あれも買える、これも買えるなあ、
なんて考えてしまう。

しかも、それだけお金とヒマかけて周囲の刺さるような視線にさらされても、
めっちゃ寒かったり、高山病になったり、下痢になったり、
雨が降ったり雪が降ったりして、辛〜〜いツーリングになる事もあって、
何でこんなに一生懸命働いたお金をつぎ込んで
こんな辛い目にあわなきゃいけないの〜〜〜?って思う事もある。

とっても寒くて高山病にもなってたあの日、
目の前に広がるアンデスの山並みが夕映えに赤く染まったのを見た時、
あー、苦労して稼いだお金だからこそ、こんな風に使うのがいいんだなあ、
って思った。一生懸命働いて稼いだお金だからこそ、
自分を成長させてくれるであろう“経験”に使うんだと。

そうは言っても、やっぱお財布が寒いのは辛いけど(笑)

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

今朝の最低気温0度、昨日の最高気温10度