ロールベールサイレージ 牧草ロール
以前はサイロで牛の飼料などを保管したり発酵させたりしていましたが
サイロは建設費がとても高いうえに発酵中に酸素が不足して危険だという事で
最近では機械を使いこのように手軽にロールにして置いておくようになりました
北海道ではお馴染みの景色ですが地域によって事情が違います
気温の低い道東では畑作や農作に向いていないので酪農家が多くありますが
牧草の生育も温暖な地域に比べると悪く
比較的暖かい道南地方が年に2~3回、時に4回牧草を刈り取れるのに対し
道東地方では特別暖かい年を除き1~2度程度しか牧草が刈り取れません
広大な土地を持っていても生産性が悪いのです
先週末にようやく晴れたので近くの牧場では大急ぎで牧草ロールを作り
今日にはすっかり白いラップで包み終えていました
また雨の予報だったので降り出す前に酪農家も大急ぎで仕事を済ませたようです
ラップの色は白、黒、緑、レインボーカラー(!)と何種類かありますが
色で発酵調整したり、いつ作ったものかを見分けたり見た目を楽しんだりしています
賞味期限は3週間で食べ頃、それから2年ぐらいは飼料として使えます
たまに裸のままで置いているものも見かけますがそれは牧草ではなく
麦の穂を採ったあとに作る麦旱(ばっかん)ロールで牛の寝床などになります
で、牛さんも意外とグルメ(?)で生の牧草(伸びすぎて硬くなったのは嫌い)、
牧草ロール、発酵が進んだ牧草ロール、その他、と食事のメニューを変えます
同じものを与え続けていると飽きて食べなくなるそうで
そうなると元気もなくなるしお乳の出にも影響するので
酪農家もいろいろと工夫しているのです
今朝の最低気温18度、昨日の最高気温24度