(*食文化を守る心/Rose Jam・ブルガリア産/Secret Gardenより)
Secret Garden http://ameblo.jp/secret-garden-photopage/
FAO(国連食糧農業機関)の予測によると、
飢餓人口はこの1年で約5000万人増加し、現在8億6200万人が食糧不足と直面しているとのことだ。
今年の世界穀物総生産量は21億6400万㌧。
過去最高で、6年前との比較で人口1人当たり約20㌔増加している。
では、なぜ飢餓人口が増加したのか?
最大の要因は、食糧価格の高騰だ。高騰の主な理由として、
① サブプライム住宅ローン問題で、はじけて行き場を失ったファンド・マネーが穀物市場に流れたこと
② バイオ燃料需要の高まりで、トウモロコシ価格が高騰し、さらに他の穀物からトウモロコシへの転作が進み、食べるための穀物が減ったこと
が、上げられている。また、食糧輸出国は自国の安定的な食糧供給を優先させ、輸出を禁止・制限したり、高率の輸出税を課したりしているためだ。
英国のBBC放送が世界26カ国の約3万人に、聞き取り調査を行った。
60%以上の人々が価格高騰の影響を「深刻なほど受けている」と答え、発展途上国と先進国ではくっきりと高低が分かれた。フィリピンやパナマでは、63%の人が食事の回数を減らしていると答え、英国では25%、ドイツでは10%に止まった。米国の「国際食糧政策研究所」では、アフリカと南アジアを中心とした、計33カ国が深刻な飢餓状況にあると見ている。
最悪はコンゴ(旧ザイール)で、次いでエリトリア、ブルンジがワースト3だという。(いずれもアフリカだ)
気候変動(干ばつや豪雨の頻発)の影響も深刻化する現代、重きを置き、優先的に考えなければならない課題は、まず食糧問題なのかもしれない。FAOは、人口の増加が今のペースで進めば、2030年には食糧生産量が2倍に増えなければ飢餓は減らないと警告する。それでも救われるのは、高くても食料を買える人々だけだという。
(新聞記事・要約転載)

(*地球は一つ/ユニビューより)
みなさん、日本では食の安全問題が叫ばれていますが、世界ではそれ以前に食糧不足が深刻化しつつあります。もちろん、安全でないもがたくさんあっても人にとっては無意味ですから、少なくとも人為的には食料を無駄にしないような体制を整えなければなりません。ご存じの通り、日本の食糧自給率は僅か40%です。やがて来るかもしれないさらなる輸入困難期に備えて、心と体の準備も必要なのかもしれません。知恵を出し合い頑張って立ち向かいましょう☆