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不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Il Viaggio della Fiaccola olimpica

2005-12-14 23:06:00 | うんちく・小ネタ
トリノオリンピックまで二ヶ月。
先日ローマから聖火リレーが出発しました。
そして14日はフィレンツェを通過したはず。

実はローマを出発した8日はまだフィレンツェにいて
フィレンツェを通過した14日にはローマにいたので
せっかくのチャンスだったのに
聖火を見ることができなかったのです。
こういうイベントが大好きな私にとっては
すごく残念なことなんですけど。

ローマからヴァチカン、フィレンツェを通過して
ジェノヴァまで北上した後サルデーニャ島に渡り
そこからシチリア島へ移動して
半島のつま先のほうからカカトもぐるりと巡って
アドリア海側を北上してヴェネツィア方面へ。
ドロミテ辺りも満遍なく巡ってから
ミラノを通過してフランス国境を経てトリノへ。
イタリア国内のすべての州を隈なく巡り、
600の市町村を繋いで行く聖火リレー。
総距離11000キロメートル。
著名人も聖火ランナーに選ばれているので、
聖火の通過する地点では
局地的な盛り上がりを見せているようです。

しかし、イタリア全体としては
どうも盛り上がりに欠ける…。
冬のオリンピックはまだまだマイナーなイメージがあるのと
イタリアにまだ強く残る「オラガムラ主義」のせいもあるのでしょう。
きっとトリノ周辺に暮らしていたら、
もっと身近にオリンピックの盛り上がりを
感じられるのかもしれません。
だからそれ以外の街にいても、なんか他人事。

それに加えてローマとおそらくミラノも
2016年のオリンピック開催地として
立候補する方向に向かっているので
そのことで頭がいっぱい。
この冬のトリノオリンピックも
いろんな意味で「利用」されている気がするんですけど。

ローマではローマ出身の歌手Claudio Baglioniや
女性作家のSusanna Tamaroなどが聖火をもって走りましたが
フィレンツェは誰が走ったのかなぁ?

トリノオリンピックは2006年2月10日開幕です。

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Recarsi al lavoro

2005-12-14 04:37:34 | 日記・エッセイ・コラム
フィレンツェはやっぱりコンパクトな街。

フィレンツェから南下して
車でローマにアクセスしてきたのは
別に今回が初めてではないけれど、
そういえば、これまでの数回は
どうも自分でハンドルを握っていたせいか
あんまり周りの景色とかを充分観察していなかったらしい。
今回運転をドライバーに任せて
移動中のビリーのなだめ役(笑)をしていたおかげで
外の景色を観ながらローマ入りができました。

そして、やっぱりローマはでかいのだなぁとしみじみ。
環状道路脇に立ち並ぶいわゆる新興住宅。
こういうのはもちろんフィレンツェにもあるけれど
その数と建物の大きさが比べ物にならない。

フィレンツェは歩いて回れる街なので、
どこでも簡単にいける気がしているけれど、
ここではそうもいかない。
私が仮宿でお借りした家はローマのいわゆる中心地から
南南西に下った辺りだと思われ。

roma_via_c_colombo



家の周辺は住宅地だし
交通の便は決して悪くはないけれど、
朝晩のラッシュ時に移動するので
どうしてもテルミニ駅周辺まで50分から60分はかかります。
日本での通勤を思えば楽なほうなのでしょうけれど
私は大学時代に一時間の電車通学を経験した後は
住勤至近の恵まれた環境でずっとやってきたので
私には最初、一時間の通勤は「苦痛」かなと。
(フィレンツェでは最大でも20分もみれば
ある程度の取引先や仕事先まで辿り着けたし)
確かに一時間バスに揺られているのは
それ自体はそんなに面白いことではないけれど
毎日出会うイタリア人を観察したり、
周りの見慣れない景色を見ているだけで、今は楽しい。

イタリアに初めて旅行で来たときに
ローマのカラカラ浴場で
夏の野外オペラを観ようということになって
友人と格安のオペラチケット買って
バスに乗ってカラカラ浴場まで行ったけれど
あの当時はイタリア語にも不安があったし
何より、ローマの地図の外れにあったカラカラ浴場が
やたらに遠いところのように思えてならなかった。
実際メインの観光スポットからは離れているのだけれど。
そのカラカラ浴場の脇を毎朝毎晩すり抜けていくことも
なんだか個人的には非常に感慨深くて。


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La Nuova Esperienza

2005-12-10 00:08:25 | 日記・エッセイ・コラム
10年も同じ場所に住んでいる。
私はそういう性格なのだと思う。
変化を強烈に求めることのない性格。
執着心が強いのともまた違うけれど。

フィレンツェという街自体大好きだし
決して飽きがこないし、
今の自分の状況を十分楽しめるからそれでよい。

しかし、転機は訪れるもの。
そして、そういうことにも逆らわず、
「流されてみようかな」とか「流れに乗ってみようかな」と
あまり深く考えないでなすがまま。
そういうのも性格なんだろう。

で、流れるままに
しばらく違うことをやってみることに。

大好きな街をしばらく離れてみることに。
すごく寂しい。
ビリーもチッチーノも一緒だから
寂しさがまぎれているけれど、
これで本当に一人だったら
寂しさに押し潰されているかもしれない。

長旅の末に(ビリー吼えまくり&ビリー車酔い)
辿り着いた先、
そこはこれまで暮らしたどことも似ていない街。

新しい発見をしに行こう。

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Mercato Natalizio in Piazza Santa Croce

2005-12-09 23:57:55 | まち歩き
雨ばっかり。
なのでたまに晴れ間がのぞくと
うずうずして出かけたくなります。
そんなときには
「人間も動物なのだ」としみじみ思うわけです。

で、毎年恒例になってきている
サンタ・ローチェ教会広場のクリスマス市に。
mercato_natalizio

この市に初めて友人と行ったときに
しっかりと刷り込まれたせいで
サンタ・クローチェ&クリスマス市というと
真っ先に「長いドイツソーセージ」を思い浮かべてしまう。

というわけで、今回も欠かさず食べてきました。
そのソーセージのうまさを刷り込んだ友人は
スローフードの仕事で遠くピエモンテに引っ越したというのに
一人で行ってもやっぱり食べるのですね。
panino
赤ソーセージと白ソーセージがあるのですが
微妙にハーブの香りの残る白ソーセージが好み。
しかし、今回のは焼かれすぎで白くない!
まぁ、美味しかったですけどね。
今回食べたところのはサワークラウトには
クミンが香料で使われていて、さっぱりくっきりのいい味でした。

お腹が満足したところで、市を一周。
寒いので駆け足で巡ってきました。
今年初のお目見えは
トナカイの革。
触ってみたらビリーの背中の感触と同じでした。
ちょっとゴワゴワでもやっぱり毛皮の柔らかさみたいな…。
トナカイのマネキン(?)にかけられた毛皮マットは
70ユーロだったので、もしかしたらお買い得だったのかも。
今頃、「買っておけばよかった」と思ったり?
renna

それから今年初の変なもの。
これはどうかと思うけど…。
単純な水槽だけど、木のおうち風。
金魚にインタビューしてみたくなったな。
住み心地はいかがなものか。
acquario

この市に行きたいとある友人に話をしたら
彼女は既に足を運んでいて、
「おいしい熟成もののゴーダチーズがある」と教えてくれました。
彼女が言っていたのはきっとこの屋台。
formaggeria

彼女の話では3年物ということだったけれど、
お店の人に確認しても1年物しかないと。
まぁ、ドイツ人もしくはオランダ人とイタリア語で会話したので
お互い理解できていないのかもしれないけど(笑)。
とりあえず、1年物のゴーダチーズを買ってきました。

このチーズ、懐かしい味がする。
formaggio_01
こんな包装の仕方も素朴でいいな。

舌触りが濃厚で、乳製品だよって主張している。
味わって食べたいチーズ。
formaggio_02

イタリアに来てからはずっとペコリーのチーズが好物で
ゴーダチーズなんてと甘く見ていたけれど
見直してしまう味でした。

大満足の締めくくりにドイツのお菓子Brezen。
brezen_01
シンプルタイプにしようと思ったけれど
結局悩んだ末に
くるみ味タイプに。
シナモンの香りもほのかに、やさしい甘さ。
brezen_02

一つは大きいよなぁと思っていたのに、
つまみ食いしながら家に向かう途中で食べきってしまいました。


この市もっと色々楽しみ方はあるのでしょうけど
なんだかお腹いっぱいになるために行ったような気が…。
12月18日まで開催中。

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Il ricordo dell'Autunno

2005-12-09 08:49:37 | 日記・エッセイ・コラム
フィレンツェは雨ばっかり。
その上寒い。

なのに雨が降っても寒くてもクリスマス前だからというので
街中は傘が乱舞してゴタゴタしている。

しかし、友人の話では
私がフィレンツェを留守にしていたときのほうが
「命の危険」を感じるほど寒かったのだとか。

2週間ほど前らしいけど。
そのとき私は日本でなんかぬくぬくしていたなぁと思って
改めて日本で撮影した写真を整理してみたら
「秋の思い出」が出てきた。

美しい日本の秋でした。

kinkaku-ji
紅葉の金閣寺。
私が訪れた1週間前には
小泉首相とブッシュ大統領が訪れて賑わっていた金閣寺。
紅葉の季節の金閣寺久々でした。

tingono
先日キアンティの山奥に行ってみて
イタリアの紅葉は黄色がメインなのだと改めて実感。
なので、日本の赤い紅葉がとても懐かしい。

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