不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Tra la mente e il cuor 03.03.2013

2013-03-03 22:34:46 | Tra la mente e il cuore
オスカーノミネートされただけで、
なにも受賞しなかったんだけ、この映画?
なんか、もったいない。

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YouTube: Educazione Siberiana - Trailer Italiano Ufficiale HD



すごく小さな世界のことを描いているようでいながら
とても普遍的だなぁってまず思った。

多くの人の善きとなるために犯された罪は
神によって許されるというところに立った「Criminali Onesti」。
犯罪は犯罪なんだけど、
その中にはきちっとしたルールがあるという、そういう世界。
マフィア組織も日本のヤクザ組織もこのUrkasも
いわゆる地下犯罪組織って
その世界独特のルールがあって、
そして属する組織に対する忠誠と
互いの尊重がとても重要だったりするわけで。

決してきれいごとだけではない変動の世界の片隅で
犯罪と常に隣り合わせのコミュニティで
その世界独特の規律を教え込まれる子供たち。
それはとりわけ厳しくて、非常に明確なルール。

武士道とは異なるものではあるけれど、
ある意味では、
独特の世界での「義の実現」を諭す、名誉の規律。
そこには命への尊重と義があり、
尊厳の中に生きるという基本的要素がちりばめられている。

似たような環境の中で
そうしたルールを教え込まれながら
子供たちが成長していく中で
それぞれの実現の形が変わっていくのは
個人が生まれながらにもっている素質によるところが
大きいんだろうね。
それは映画に描かれた社会だけでなく
普通の社会でもいえることだけれど。

オオカミの群れに例えて
教えられる人生の基本。
長い冬を越えるオオカミの群れのなかで
空腹に耐えかねて、
群れを離れ人間になびいた一匹。
飼い主となった人間が射止めた獲物を追いかけていくと
そこに倒れているのは
かつての群れの長であることに気づく。
La fame viene e scompare
ma la dignita' una volta persa non torna mai piu'
空腹はやがて消え去るが、
一度失った尊厳は二度と戻らない。

その教えが底辺にあっての
犯罪、友情、初恋という
少年が大人になっていく過程を描いた作品。

マルコヴィッチの台詞に
とても素敵なものがいくつかあるので、
もう一度観たいかも。


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2013-03-03 18:05:35 | Tweet Log



40ma anniversario degli Sbandieratori degli Uffizi 風が強くて辛そうだったけど、いつものように素晴らしかった。 http://t.co/eB2beSDu4w






かなり風の強い土曜日。今日は午後に旗振り隊の40周年エキシビションがあるので、あまり風が強いのも酷だよなぁ。少し収まるといいけど。