不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Un giro in macchina nel verde 2

2008-08-23 20:13:00 | 旅行記

さて、Giuseppe Verdiの生家を見たところで
洗礼を受けたという生家のどまん前の教会に行きましたが
あいにく、お昼休み。

ということで目的地周辺に着いたばかりではありますが、
Rocole Verdiから約3キロのところにある
これまたヴェルディに縁の深いBussetoという町に向かい
そこでランチをとることに。

ヴェルディ&オペラ好きな友人の希望で
有名なテノール歌手Carlo Bergonziの経営するという
レストランに行ってみようということになったわけです。

Carlo Bergonziのなんたるかを知らない私には
豚に真珠、ネコに小判。
そのおじさんはだぁれという状態…。

Bussetoの街に到着してみると、みごとに閑散…。
人の影が少ない!
ちょっと不安になって、
まずレストランに電話してみようということに。

3コールくらいで美しい声の男性が電話口に。
しかし、8月いっぱい夏休みで休業していますという答え。
残念。
私はBergonziおじさんの偉大さを知らないので
あぁ、お目当てのレストランに行けなくて残念
という程度でしたが
友人はかなりがっかりの様子でした。
Due_foscari
まさか電話に出たのがご本人だとは思いませんが、
とても物腰の柔らかい、きれいな声の中年男性でした。
こういう対応のできるレストランはよいところですねぇ。
ということでLe Due Foscariには
またの機会にいきましょうということで。

で、ランチのお店探しは「ふりだし」に戻る。

とにかくこんな端から端まで
陸上選手が走り抜けたら5分もかからないような小さな町。
売りはとにかく「ヴェルディ」。
どこもかしこもヴェルディと関連つけようとしているのが
手に取るようにわかります。
まさしくヴェルディ様様という感じです。

そんなヴェルディ様様でありながら
人影のない真夏のランチタイムの閑散とした街なかで
8月の3連休でも営業しているお店を当たっていきます。

お腹もすいていた3人組が何にも考えずに
フラッと入ったお店の店内も例に漏れずヴェルディ一色。
ヴェルディ関連のポスターが所狭しと貼られています。

さて、なにを食べよう。
せっかくパルマ近くまで来たのだからということで
やっぱり生ハム。
Prosciutto
生ハムたっぷりのピッツァと、
ハムやらなにやらの盛り合わせ
そしてこれもエミリアならではのかぼちゃのトルテッリ。

これを3人で分け合って食べることにしました。

さすがにハムうまいです。
生ハム嫌いな私でもおいしいと思えるのはすばらしい。
そしてこの周辺にはクラテッロで有名なZibelloもあるので
ハムの盛り合わせにはZibelloのクラテッロもありました。
Prosciutto_02
写真の一番手前にあるのがCulatello di Zibelloです。
豚さんのお尻の部分なのでうまいのですね。
Tortelli
かぼちゃのトルテッリはちょっとぱさぱさしていましたが
素材の味しかしなくて(笑)おいしかったです。

ということでみんなでこれだけ食べたらお昼としては充分。
飲み物も含めて一人あたま15ユーロ程度なので安い。

Osteria_orlandi
食べている途中から、もしかしてこの宮殿って・・・。
と少し気になっていたのですが
お店の名前はPizzosteria Orlandi。

お店の奥にある中庭へのポルティコにはなんと
「ここでリゴレット作曲」というプレートが
こっそりひっそりはめ込まれていました。

まさにヴェルディゆかりの地。

ヴェルディが二人目の奥さんと一緒に
短期間だけ暮らしたといわれる宮殿の一部。

Palazzo_orlandi
何気なく入ったところがそんなお店だっていうのも
この街ならではなんでしょう。

Teatro_verdi

この町にあるヴェルディ劇場へは
後ほど戻ってくるということで
ランチを終えた我々は更に5キロほど先の
Sant'Agataへ。