不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Un giro in macchina nel verde 1

2008-08-17 01:58:00 | 旅行記

3連休どこ行こうかな。

一人で列車の旅も考えたけれど、
せっかくなので友人を誘ってドライブにいくことに。

行き先は結局パルマの北西。
音楽&オペラ好きの友人の提案で
Giuseppe Verdiゆかりの地を訪ねることに。

私はオペラにもヴェルディにも愛はないので、
自分では決して選ぶことがなかったと思われる土地。
つまり、こんな機会がなければ
一生行かなかっただろうという場所。

レンタカーはいつものMaggiore。
Puntoを借りて9:30フィレンツェ出発。
高速道路は思ったよりも混んでいたけれど
最初の目的地Roncole Verdiには約2時間のドライブで
12時前には到着。

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集落のメインストリート(笑)に面しています。

ガイドブックにもオンラインでも「質素な家」と強調されていた
ヴェルディの生家はパルマから北西に約40キロの
Roncole Verdiという村ともいえない集落にあります。

天気のよい土曜日だったからか、訪れる人が結構いてびっくり。
こんな田舎町に、わざわざ、ご苦労様です。
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そんな観光客を迎えるヴェルディの像。

このパルマの北西一帯に
ヴェルディゆかりの地が点在していて
共通チケットで4箇所訪問できます。
Casa Natale di Verdi(Roncole Verdi)
Casa Barezzi(Busseto)
Teatro Verdi(Busseto)
Villa Verdi(Sant'Agata)
当日限り有効の共通チケットで13,00ユーロ。

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ヴェルディの両親はこの家で
旅人相手にオステリアと
簡単な宿泊施設を経営していたようです。
確かに質素だけれど結構大きな家。

一階がオステリアということでキッチンや馬車止め。
二階にはヴェルディと妹の部屋や両親の部屋があります。

一階の食堂部分。
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ここには当時使われていたという
ランプやお皿は残っていますが、
家具類は2001年の修復時に誂えられたもの。

チケット売り場でチケットを購入すると
おばあちゃんガイドさんがいる部屋に通されます。
このおばあちゃん、
きっと「私の父さんはジュゼッペさんと友達だったよ」とか
個人的にも親しかったんじゃないかと思わせるような雰囲気で
とにかく息もつかずに喋り続けます。
すごい暗記力というか記憶力というか。
時々話している内容を忘れちゃうのか
同じフレーズを繰り返したりしますが
とにかく一気にまくし立てるという感じで説明してくれます。
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ガイディングが始まる前に
「イタリア語は大丈夫?」と聞かれて
もちろん大丈夫と答えたけれど、
もしイタリア語がわからなかった場合はどうなるのだろう??

説明が終わるとおばあちゃんは座ったままで
あとは勝手に見学してねというスタイル。
次から次にやってくるお客さん相手に
おばあちゃんはずっと同じ場所に座って
同じ勢いで同じ説明を一日中繰り返す。
あれってきっとボランティアなんだろうなぁ。

さっくり見終わって生家の正面にある教会へ。
この教会(Chiesa di San Michele Arcangelo)で
ヴェルディは洗礼を受け
幼いヴェルディが弾いたといわれる
パイプオルガンが今も残っています。
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しかし、12時で閉まり昼休みになっていたので
とりあえず他のところを訪れてから帰りに寄ることに決定。

ではまずは腹ごしらえにランチ。

>つづく