ケヤマハンノキ〈毛山榛の木〉(カバノキ科 ハンノキ属) 花期は2~3月。
丘陵の上部から山地に多い落葉高木。雌雄同株。高さ10~20mになる。
葉は互生。葉身は長さ8~15cm、幅4~13cmの広卵形。
先端は短くとがるかまたは鈍く、基部は円形~浅いハート形。
ふちには欠刻状の重鋸歯がある。
側脈は6~8対あり、表面でへこみ、裏面に隆起する。
表面は濃緑色で短毛がまばらに生え、
裏面の脈上にはビロード状の軟毛が密生する。
葉の展開前に開花する。
雄花序は長さ7~9cmで柄があり、枝先に2~4個垂れ下がってつく。
雌花序は雄花序の下方に下向きにつく。
果実は堅果。果穂は長さ1.5~2.5cmの楕円形。
ハンノキを見つけた丘陵の別の林道で、ハンノキ属の雄花序をつけた木が
崖の上にそびえているのを見つけ、双眼鏡で見たらケヤマハンノキのようです。
【 ① 花が下がっているのは、画像中央の幹の木です】
08年3月6日 撮影
【 ① 上の画像を拡大しました】
08年3月6日 撮影
「雌花序は雄花序の下方に下向きにつく」
下向きに見えますが、はっきり写っていません。
【 ② 下方の枝 】
08年3月6日 撮影
【 ② 上の画像を拡大しました】
08年3月6日 撮影
「雄花序は長さ7~9cmで柄があり、枝先に2~4個垂れ下がってつく。
雌花序は雄花序の下方に下向きにつく」
【 ③ 樹皮は】
08年3月6日 撮影
「紫褐色。滑らかで、灰色の横長の皮目が目立つ」
【 ③ 崖のすぐ上で、若木に花が下がっていました】
08年3月6日 撮影
【 ③ 上の画像を拡大しました】
08年3月6日 撮影
「雄花序は長さ7~9cmで柄があり、枝先に2~4個垂れ下がってつく。
雌花序は雄花序の下方に下向きにつく」
葉がない今の決め手は雌花序と思い、この画像でケヤマハンノキと確信しました。
【 ④ 葉芽に毛があります】
08年3月6日 撮影
「葉や枝、冬芽など、全体に毛がないものをヤマハンノキという」
有毛なのでケヤマハンノキです。
【 ⑤ ― ①の左奥で高くそびえている、この木も 】
08年3月6日 撮影
300mm望遠レンズで撮って、拡大して見たら、ケヤマハンノキでした。
この林道沿いで昨年、ケヤマハンノキの葉をつけた幼木を数株見ています。
ケヤマハンノキについた背番号は1200。
念願だった「1200種」は、思いのほか早く達成できました。
1200種は自ら課したくせに、「これでいつでも秋吉台通いをやめられる」と、
気分がスッキリ、楽になりました。
☆ケヤマハンノキは、「秋吉台国定公園の高等植物」に記載がない樹木です。
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