秋津蛉のモンスターリスト

モンスターの生態に関する情報に特化したブログです。
モンスターの生態を写真、動画を交えて紹介します。

甲虫種の書 カンタロス

2024-01-06 14:38:31 | 甲虫種






カンタロス
Hornetaur
甲虫種 
殻虫目 棘虫亜目 カンタロス科
全長約224cm

全高約263cm
脚の大きさ約12cm
・狩猟地
現大陸…密林、 沼地、火山、森丘、城塞高地など
新大陸…瘴気の谷




・概要、特徴
森林や沼地など、主に高温多湿な環境に棲息する甲虫種の小型モンスターで、頭部と胸部から伸びる長い角、腹部の先端から生えた一対の尾肢、棘の生えた大きな後脚が特徴。ランゴスタを上回る体格を持つ。
同じく胸に突起を持ち、長い後脚を持つオルタロスとは比較的近縁の種であるが、オルタロスとは異なり、飛翔するための翅が背中の甲殻の下に畳まれている。
甲殻が発達しているとはいえ、それ以外の部分は脆く、過度の衝撃には耐えられずにバラバラに砕けて素材を剥ぎ取れない事が多いため、素材を得る際には毒で仕留めることが推奨されている。
・生態

暗い場所を好み、特に夜間は行動が活発になる。
性格は非常に攻撃的で、外敵の気配を感じたり縄張りに侵入する者があれば発達した後脚で跳ね、長く鋭い角を向けて突進する他、隠れていた茂みから突然飛びかかってくるなど、容赦なく攻撃を仕掛けてくる。
ランゴスタのような神経毒やオルタロスのような蟻酸こそ持たないが、鋭利な角や翅は殺傷能力が高く、カンタロスの巨体と相まって十分な武器となりうる。
翅を備えてこそいるが、飛翔して移動することは稀で、飛ぶことはあまり得意ではない。普段は地面を這い回って移動し、樹液の豊富な木や果実などの餌を探している。

甲虫種の特性として、明かりに向かっていく走行性を持つが、ヒカリゴケを至近距離で炸裂させるなどするとショックでひっくり返ることすらある。
危険を察知すると、オルタロス同様に地中へ潜る様子が観察されている。
また、沼地の洞窟では通常より巨大に成長する個体が確認されており、その体躯はアイルーの2倍以上にもなる。
天敵としてはライゼクスやエスピナスが挙げられる。
・食性
樹液、果実、腐肉などを餌とする。
・危険度、戦闘能力
集団でテリトリーを築いて生息しており、縄張り意識が強い。近づくと角を突き刺すように飛びかかってきたり、刃のように鋭利な翅ですれ違いざまに切りつけて攻撃してくる。
なお、生息地によってはこちらから攻撃しなければ襲ってこない、比較的大人しい個体群も存在する。


・利用

カンタロスから得られる甲殻は1匹から採れる量が少ないことから流通は多くないが、加工の方法によっては飛竜の甲殻に匹敵する強度と特殊な性質を発揮することで知られており、龍を相手取る防具の作成において真価を発揮するとされる。
その反面加工には特殊な素材が必要であり、装備一つをとっても加工工程は百段階を超えるという。



防具はカンタロスの羽、甲殻に加えて鉱石類とモンスターの体液を素材とし、張り出した肩甲は着るものの姿を大きく見せる効果がある。

また、鋭利な角や斬れ味鋭い羽を用いた武器も、至高の名刀と評される黒刀を初めとし、高く評価されている。
・ソース
MHXX
MHR:S

復刻ハンター大全pg.55. 106

DIVE TO MONSTER HUNTER: WORLD モンスターハンター:ワールド 公式設定資料集 pg. 392 〜393

モンスターハンター モンスター生態全書vol③



鋏角種の書 臣蜘蛛 ツケヒバキ

2024-01-06 11:30:40 | 鋏角種





「臣蜘蛛」
ツケヒバキ
Rachnoid
鋏角種
鋏角目 ヤツカダキ科
全長約135.06cm
・狩猟地
砂原、溶岩洞
・概要、特徴
焦熱地帯に棲息している鋏角種の小型モンスターで、妃蜘蛛ヤツカダキの幼体。
糸を脚や腹部の鉤状の突起に引っ掛けることで、殆ど全身を繭玉のように糸で包んでいるのが特徴。
成体と異なり、頭部は灰色をしている他、複眼は青い。

・生態
親であるヤツカダキに付き従う習性から「臣蜘蛛」と通称され、孵化してしばらくは外敵にも襲われやすいために親の腹部に張り付き、親が吐き戻した餌を食べて生活している。
また、ヤツカダキの可燃性ガスによる指示により、親を補助するように動く。
産まれて間もない頃から親と同等の強度の糸を吐くことができ、親の腹部に張り付いている個体は親の移動や攻撃を助けたり、また粘着性の糸で外敵を捕える。
糸は良質なものであればツケヒバキ自身の体重の何倍もある物を牽引しても切れないほど丈夫。

また、小型モンスターの中でも最小クラスの大きさであるが、粘着糸で自らを地面に固定することで、妃蜘蛛の巨体を糸で手繰り寄せてしまえるという驚くべき膂力を持つ。

ツケヒバキの雄個体は成熟しても大きさや外見は他のツケヒバキと殆ど変わらないが、交尾を行うための触肢は大きく発達し、交尾の際はヤツカダキの腹部に張り付いているツケヒバキに混じり、複数の雄が代わる代わる交尾を行う。
交尾前の雄は体内に多量の精子を蓄えているが、良質なタンパク質としてツケヒバキやヤツカダキに捕食されることもあるという。
なお、ツケヒバキの雄はヤツカダキと交接を終えると、その受精が完了する頃には力尽きてヤツカダキから剥がれ落ちる。
・食性
肉食性。主に親が吐き戻した餌を食べる。

・危険度、戦闘能力
妃蜘蛛の命令に反応して統率された動きを発揮するが、単独でいる個体も縄張り意識が極めて強く、近づく者には口部から吐き出す可燃ガスによる火炎放射や飛び跳ねての体当たり、そして粘着糸で果敢に攻撃を仕掛けてくる。
反面、反撃を受けると一斉に地中へ潜ってその場から撤退したり、親の腹部に張り付いている個体も親が窮地に陥ると大急ぎで逃げ出してしまう臆病な一面もある。


・利用
ツケヒバキの吐き出す糸はロープにも負けない柔軟性と強度を持ち、加工の難易度は高いが、引っ張る力に非常に強く、武具素材として用いられる事がある。
また、交接を終えて剥がれ落ちた雄の個体は白子のような味わいであることから、珍味として食される事もある。

・ソース

MHR:S
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録pg.124〜127

https://youtu.be/YZ_HmSyG-U4?si=GZSWSGSwcICnZRYn