カンタロス
Hornetaur
甲虫種
殻虫目 棘虫亜目 カンタロス科
全長約224cm
全高約263cm
脚の大きさ約12cm
・狩猟地
現大陸…密林、 沼地、火山、森丘、城塞高地など
新大陸…瘴気の谷
・概要、特徴
森林や沼地など、主に高温多湿な環境に棲息する甲虫種の小型モンスターで、頭部と胸部から伸びる長い角、腹部の先端から生えた一対の尾肢、棘の生えた大きな後脚が特徴。ランゴスタを上回る体格を持つ。
同じく胸に突起を持ち、長い後脚を持つオルタロスとは比較的近縁の種であるが、オルタロスとは異なり、飛翔するための翅が背中の甲殻の下に畳まれている。
甲殻が発達しているとはいえ、それ以外の部分は脆く、過度の衝撃には耐えられずにバラバラに砕けて素材を剥ぎ取れない事が多いため、素材を得る際には毒で仕留めることが推奨されている。
・生態
暗い場所を好み、特に夜間は行動が活発になる。
性格は非常に攻撃的で、外敵の気配を感じたり縄張りに侵入する者があれば発達した後脚で跳ね、長く鋭い角を向けて突進する他、隠れていた茂みから突然飛びかかってくるなど、容赦なく攻撃を仕掛けてくる。
ランゴスタのような神経毒やオルタロスのような蟻酸こそ持たないが、鋭利な角や翅は殺傷能力が高く、カンタロスの巨体と相まって十分な武器となりうる。
翅を備えてこそいるが、飛翔して移動することは稀で、飛ぶことはあまり得意ではない。普段は地面を這い回って移動し、樹液の豊富な木や果実などの餌を探している。
甲虫種の特性として、明かりに向かっていく走行性を持つが、ヒカリゴケを至近距離で炸裂させるなどするとショックでひっくり返ることすらある。
危険を察知すると、オルタロス同様に地中へ潜る様子が観察されている。
また、沼地の洞窟では通常より巨大に成長する個体が確認されており、その体躯はアイルーの2倍以上にもなる。
天敵としてはライゼクスやエスピナスが挙げられる。
・食性
樹液、果実、腐肉などを餌とする。
・危険度、戦闘能力
集団でテリトリーを築いて生息しており、縄張り意識が強い。近づくと角を突き刺すように飛びかかってきたり、刃のように鋭利な翅ですれ違いざまに切りつけて攻撃してくる。
なお、生息地によってはこちらから攻撃しなければ襲ってこない、比較的大人しい個体群も存在する。
・利用
カンタロスから得られる甲殻は1匹から採れる量が少ないことから流通は多くないが、加工の方法によっては飛竜の甲殻に匹敵する強度と特殊な性質を発揮することで知られており、龍を相手取る防具の作成において真価を発揮するとされる。
その反面加工には特殊な素材が必要であり、装備一つをとっても加工工程は百段階を超えるという。
防具はカンタロスの羽、甲殻に加えて鉱石類とモンスターの体液を素材とし、張り出した肩甲は着るものの姿を大きく見せる効果がある。
また、鋭利な角や斬れ味鋭い羽を用いた武器も、至高の名刀と評される黒刀を初めとし、高く評価されている。
・ソース
MHXX
MHR:S
復刻ハンター大全pg.55. 106
DIVE TO MONSTER HUNTER: WORLD モンスターハンター:ワールド 公式設定資料集 pg. 392 〜393
モンスターハンター モンスター生態全書vol③