秋津蛉のモンスターリスト

モンスターの生態に関する情報に特化したブログです。
モンスターの生態を写真、動画を交えて紹介します。

甲虫種の書 閣螳螂 アトラル・カ

2024-01-08 17:18:19 | 甲虫種











「閣螳螂」
アトラル・カ
Ahtal-Ka
甲虫種
甲虫目 閣螳螂亜目 アトラル科
全長約1504.11cm
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1668234879954468876?s=19
・狩猟地
旧砦跡
・概要、特徴
神々しい金色の輝きを放つ甲殻に身を包む、大型の甲虫種の雌で、通称「閣螳螂」。
鎌状の前脚と鉤状の棘を備えた腹部が特徴で、尖った雫形の複眼は紫色である。
前脚は先端が鉤状に曲がっており、巧みに絲を引っ掛けて器用に操ることができる他、内側は鋭い切れ味を誇り、外敵を牽制する武器にもなる。
脚には袖状の部位があり、威嚇の際には前脚を大きく広る。
胸部や脚、腹部には鉤型の突起があり、特に腹部の突起は大きく発達しており非常に頑丈である。


・生態
腹部から「金色の絲」を無尽蔵に産出し、人工物を含む様々な物体を組み合わせた巨大な巣「アトラル・ネセト」を構築する習性を持ち、その為にアトラル・ネセトによって積極的に街や砦などの建造物を踏み崩し、破壊してはその残骸を取り込もうとする習性を持つ。

故にギルドでは本種を超大型古龍、あるいはそれすら上回る特級の危険生物と看做している。
本種はアトラル・ネセトの構成材料として人工物が最適であると判断しており、巣の補強と増築のため、定期的に建造物の破壊を試みる。

確認された個体のものは未完成の状態であったが、それでもアトラル・ネセトは超大型モンスターにも匹敵するサイズを誇り、その形態は四足の巨竜を思わせる。
そして、閣螳螂はそれをその内部から傀儡の如く自在に操り、障害物や建造物を破壊する。




この特性から、アトラル・カはしばしばアトラル・ネセトに座す『女王』に例えられ、アトラル・ネセトも『女王の玉座』と呼ばれる事がある。

このアトラル・ネセトには各所に女王が金色の繭や絲があり、アトラル・ネセトのパーツを繋ぎ合わせているが、その奥には各地で奪われた財宝秘宝が眠っていると伝わる。



アトラル・ネセトは巨竜と錯覚するような外観であることから、発見当初は「大量の瓦礫を身に纏う習性を持つ巨大なモンスター」と見做され、「蠢く砦」の名で噂されていた。

なお、アトラル・ネセトが何故巨竜を思わせる風貌で組み上げられたのかは定かではないが、学者の間では「本種が成長する中で目にした生き物の中で強かった、あるいは強そうに見えた生き物を参考にしている」可能性が考えられている。
これはアトラル・カが学習能力に優れている証左ともされ、後述の人間の兵器をも巧みに扱う生態と併せてかなり高い知能を持つのではないかとも推察されている。
また、このことは、個体によって巣の外観や構造が異なる可能性も示している。
・危険度、戦闘能力
縄張りの侵入者を発見すると、前脚を振り上げつつ威嚇の咆哮をあげる。この咆哮は甲虫種では珍しく、ハンターが思わず耳を塞いでしまうほどの音量である。





接近戦においては鎌状の前脚を連続で振るったり腐食性のガスを放つ他、距離を置いた相手には投網のように広がる糸の塊を発射することで攻撃を仕掛ける。
しかし、肉弾戦においてそれ程威力の高い攻撃は無く、あくまで彼女の本来の武器は、その知性と蒐集した兵器、絲を巧みに組み合わせた戦術であると言える。
アトラル・カの腹部にある鉤状の硬質な突起は重い鉄骨を初めとした様々な物体を巧みに乗せることができ、外敵との戦闘では腹部から伸ばした金色の絲でそうした物体を絡め取り、そのまま腹部に載せることで携行、強靭な絲で振り回すことで外敵を蹴散らす戦法を得意とする。






そうした攻撃で相手が引き下がらない場合、遂にアトラル・ネセトを用いた攻撃を開始する。
アトラル・ネセトは主に圧倒的な質量に任せた踏み潰しや、瓦礫を飛ばす事で攻撃を仕掛けるが、アトラル・カ本体から放つ糸や腐食ガスといった攻撃方法も健在である。


アトラル・ネセトを構築する糸を切られ、動きを封じられると、再びアトラル・カ本体による排撃を行う。
アトラル・ネセトを以てしても追い払えなかった相手を強敵と判断し、撃龍槍すらも投げ飛ばして攻撃するようになる。
こうした重量武器やアトラル・ネセトを意のままに操る事ができる本種の凄まじい膂力は、特筆に値するだろう。
運動能力にも優れており、前脚で地面を掘って地中へ潜行し、そのままアトラル・ネセトに搭乗して姿を現したという報告や、空高く跳躍した勢いで巨大な鉄骨を投げ飛ばす技を仕掛けてきた、糸をつけた車輪を転がすことで高速で移動したという報告もある。
閣螳螂は各地の砦から奪って蒐集した撃龍槍を縄張りの地下に埋めて保管しており、鉄骨と使い分けて攻撃を仕掛けてくる。
地中から掘り出した撃龍槍は、鉄骨と同じく背負った状態から投げつけるのではなく、真っ直ぐ投擲して扱う。
撃龍槍の殺傷能力を最大限に発揮出来るよう、武器の形状によって扱い方を変える、閣螳螂の知性が伺える行動である。




外敵との戦闘で更に傷つくと再びアトラル・ネセトに搭乗し、より強固に糸で補強した上でその圧倒的な重量と大きさによる攻撃を仕掛けるが、それすらも再び崩されると甲高い咆哮をあげて威嚇、複眼を爛々と紅く輝かせて激昂する。











こうして窮地に陥ると腹部の先端から空に向けて無数の糸を射出し、縄張り全体に金色の絲を張り巡らせる。
張り巡らせた絲は外敵に触れると即座に絡みついて自由を奪い、更には瓦礫の塊をその場に落下させる罠となっている。
背負う得物は巨大な車輪を扱うようになり、これを大きく振り回して広範囲を薙ぎ払う、絲をつけて転がすことで自らの移動に用いるなど、人工物の特性を一層巧みに活用するようになる。



・利用

アトラル・カから得られる素材は煌びやかに輝く美しさと強度を兼ね備え、それを惜しみなく用いた武具は装飾品や護石との相性が抜群に良い。
逆に言えば、そうした物を使用しなければ性能を引き出すことは叶わず、状況に応じて様々な兵器を利用して戦う閣螳螂を体現した性能と言えるだろう。
閣螳螂素材を用いた防具は古の王族が着用した衣がモデルとなっており、着用者には”封じられた女王の魂”があらゆる自然の加護を齎すとされている。
また、閣螳螂素材をふんだんに使って生み出された武器は”失われた文明の記憶”が記されており、その武器にはそれぞれ特殊な意味が込められているという。
・ソース
MHXX

モンスターハンター発想の法則2 禁忌の書 pg.201〜207



甲虫種の書 盾虫 クンチュウ

2024-01-08 12:56:38 | 甲虫種






「盾虫」
クンチュウ
Konchu
甲虫種
甲虫目 盾虫亜目 クンチュウ科
全長約295cm
全高約69cm
脚裏のサイズ約40cm
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1661349851756638208?s=19
・狩猟地
遺跡平原、地底洞窟、原生林、天空山、旧砂漠、地底火山、氷海
・概要、特徴
極めて堅牢な甲殻を持つことから、「盾虫」と通称される小型の甲虫種。
環境への適応力、及び繁殖力が非常に高く、天空山から地底火山、氷海に至るまであらゆる環境に生息し、その環境ごとに異なる体色を持つことでも知られる。
5対10本の歩脚を持ち、そのうち1番前の脚はシャベルのように幅広になっている。
体型は扁平なしゃもじ型で、頭部は胸部の下に隠れて上からは見えない。
頭部には発達した複眼及び単眼と触角、大顎を有する。
甲殻には無数の溝が走っており、身体を擦り合わせて音を立てる。
また、体を丸めると綺麗な球状になるのが最大の特徴。
背部の甲殻は極めて強固だが、反面腹部は非常に柔らかい。
脱皮を繰り返して成長するが、脱皮した直後の身体は白く柔らかいため、この時ばかりは天敵に襲われやすいという。
・生態
数匹の群れで行動し、普段は餌を求めて地上や壁を這い回っているが、警戒範囲は広く、外敵が近づくと体を起こして甲殻を擦り合わせ、威嚇音を発する。
1匹が威嚇を始めると周囲の個体も威嚇を行い、群れ全体が共鳴するように威嚇音を出すようになる。
それでも外敵が去らない場合、群れの個体が複数で襲いかかる。
全身を甲殻で覆うためか、盾蟹と同じく音爆弾には一定以上の効果が見られ、大型モンスターの咆哮に反応してひっくり返る様子もよく見られる。

力をつけた個体はモンスターの老廃物を直接食べようと大型モンスターに張り付いていることもあるが、身の危険を感じると前脚で地面を掘って地中へ潜る。
また、最大の特徴として体を丸めて防御姿勢をとる習性があり、この状態で勢いよく転がって外敵を牽制することもある
主な天敵は耳鳥竜上科の鳥竜種で、特にイャンクックが自分たちにとって最大の天敵であることはクンチュウも承知の事であるようで、その気配を感じるとすぐに防御の姿勢をとったり地面に潜ろうとする個体もいる。しかし、大抵は丸呑みにされてしまう。



また、本種に寄生する冬虫夏草が存在するが、沼地や渓流などクンチュウの生息しない地域でも発見されており、その生態は謎に包まれている。


・食性
雑食性。生態的地位は腐食者、スカベンジャーであり、腐葉土や動物の遺骸、モンスターの老廃物などを食べる。





・危険度、戦闘能力
近づかなければ無害であるが、縄張りに踏み込めば上半身を持ち上げて威嚇を行い、敵とみなした相手には体を丸めて突進するなど、積極的に襲いかかってくる。
採掘中や大型モンスターの狩猟中に思わぬ横槍を入れられ、体勢を崩されたという報告は多い。



・利用
滑らかな曲線と圧倒的な硬度を両立するクンチュウの甲殻は入手難度の低さの割に極めて頑丈なため、武具の素材として重宝される。



しかし、鉱石にも匹敵する硬度のために加工には相応の技術を要する。
なお、その素材の性質や外見などに惹かれた愛好家も一定数存在している。
また、鎧玉が剥ぎ取れる事があり、駆け出しハンターがこれらの甲殻や鎧玉を求めてクンチュウを討伐することもある。
・ソース
MH4G
MHXX

ハンター大全4 pg.91

youtu.be/amDrAJNpPBo