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コピー用紙も偽装 「古紙100%」実は1割 日本製紙(朝日新聞)

2008-01-16 19:34:06 | 事件・事故
http://www.asahi.com/national/update/0116/TKY200801160221.html

この場合、偽装は偽装でも品質上の問題は発生していない。品質的には問題ないので関係者も許されるだろうと判断したのだと思う。問題は表示の偽装だ。

古紙を使用する場合、その割合を増やせば品質上の問題が発生することは明確であり、必要以上に古紙の配合比率を上げることには問題もあるだろう。技術的、経済的に可能な範囲で製造することに意味があるだろう。必要以上に古紙の配合比率をあげ、それが薬品やエネルギーを大量に消費するとしたらそれこそ、本末転倒ではないか?

製紙会社は比較的歴史のある会社が多い。コンプライアンスの問題では、大気汚染物質の測定値改ざんの件がまだ記憶にある。今さらコンプライアンス教育をやりなおしても仕方がないと思うが、このような大手でもこの程度であれば、一般の会社にはコンプライアンスは存在しないことになる。しかし、小さな会社だから不正をしているということではない。たぶん健全なところが大半だろう。

小さな会社でこのような問題が起きれば間違いなく倒産するだろう。しかし大きな会社では倒産することはない。その分感覚も麻痺してくる。昔は企業風土があり、立派な会社もあったが、今はそれはない。業績重視で、コミュニケーションができない会社が多くなっているように感じる。

コンプライアンスの問題はコミュニケーションの問題でもある。不正があった場合、それを黙認する体質が発端となる。会社に大きな損害を与える可能性のあることを内部で告発し、それを処理する仕組みがないとうまくいかない。正しいことを発言しても、それが黙殺されたり、逆にその人を落としいれる、手法をとる会社であれば、やはりその会社に未来はないだろう。

健全な肉体に健全な精神が宿るというが、コンプライアンスの問題を取り上げる前に、自分の会社の総合診断を受けることをお勧めする。末期症状でないことを願いつつ。
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