このごろ日本では、物騒な事件が起きているが、ネット新聞・テレビ上では、アメリカのサブプライム問題による経済影響以外、目立ったものがない。
しかし、毎日、中国・香港の記事を見ていると、新たな潮流を発見できる。
北京オリンッピックで、バイオテロの可能性があるとか、暴動が各地で起きているとか、広州の靴工場の倒産が千社規模にのぼっているだとか、自然破壊の現状だとか。
毎日まず、
http://www6.discuss.com.hk/forumdisplay.php?fid=54&sid=v6e8w4
で、日本がどう報道されているか、そして、
http://www.epochtimes.jp/
で、中国に関しての記事を読むのだが、このサイトは反中共なので、やや偏りが見られるものの、事実を極端に歪曲するのではなく、事実をそのまま載せていることも多い。実際の暴動写真やビデオに、民衆のパワーというよりも、その煩悶・怨嗟を感じさせられる。
社会主義の恩恵の下、意欲的に業務において利益をむさぼることを軽蔑するようたたき込まれ、近年になり、富むものから富みなさいのような相反する政策に振り回されてきた大衆は、幹部の汚職・公権の乱用に群れを成して抗議する。
ただ、大衆に主義主張のような根源的な自覚があるわけではなく、「連れだって」やら、「野次馬根性的なもの」やらのものが多い。だから、香港人は、大陸の彼らを「垃圾 ゴミ」呼ばわりする。
台湾の問題の他、少子化政策を進めたため高齢化問題は日本より深刻になり、汚染のためか奇形・障害者が増えていく現状と、中国国内での混乱状態を直視すると、どう中国に対処するか今から考えておかなければならない。
日本では載らない日本に関する記事が、台湾・香港で異常に論じられていることも、気にしていないと、島国国内のリソースだけでは情報不足になる。
香港で南京事件に関しては、月に一度は、必ず論題に上がるが、そのような事件がなかったとする論調が出てくると、必ず、日本に原爆が落とされたということは、日本のプロパガンダだという輩がいる。彼らは、日本での歴史教育が不十分だと主張するが、私が、元寇の例を出すと、まったく取り合おうとしない。発展的な建議よりも、怨恨・嘲笑だけをもっぱらにしている輩が多いようにも感じられる。