八重山諸島の島々では
数多くの伝統的祭祀・神事が現在でも行われ
内容自体は時代と共に、ずいぶんと簡略化されているが
まだ古代の信仰が深く、祭祀は行われ、仏事も共に行われている
波照間島では年間神事として、四十回以上行われている
半期事の、祭祀日程表が発行され、張り出されている
波照間は農歴で沖縄本島とは異なり、冬歴とも言われている
秋の、シチ(節祭)、種取り祭での種蒔きに始まり
初夏の収穫を受けたトマニゲー(豊年祭)で終わる
神事のサイクルである
トマニゲーとシチの間の旧暦七月は
アシビ(遊び)月と言われ神事は一切行われない
島民は、結婚式などおめでたい事などしないと言う
波照間島の神は自然の中に存在する様々な神と
祖霊神であるとされている
先祖が祖霊神と成り、その神へ島の守りと
豊穣・航海安全・子孫繁栄などを祈願し、崇拝し、敬うのである