今日は本の紹介。
『大前流 心理経済学 貯めるな使え!』 大前 研一 著
今まで経済に関する本を読んできて一番感銘を受けた本。
一週間もかからず読み終えてしまった。
日本の経済が何故ここまで衰退しているのか、
年金や少子高齢化などこれからの日本がどうなっていくのかを
本当にわかりやすく教えてくれてます。
以下、本文を抜粋し自分流に解釈していきます。
国が保護してくれる時代が終わろうとしている。
高齢者の年金を若者が肩代わりする今の年金制度が
破綻寸前なのは自明の理であろう。
国民は将来に不安を感じ、貯蓄に精を出す。
消費意欲が薄れ日本の経済が活性化しないという
負の連鎖状態に陥っているのが今の日本の現状だ。
死ぬ直前が一番資産を持っているという世界でも類を見ない
貯金大国、日本。
一人平均3500万円もの資産を抱えたまま
あの世に逝ってしまうのだ。
本当にお金が必要なのは若い世代のはずなのに。
やはり日本人は資産運用の勉強をもっとするべきだ、と
本著は語っています。
欧米人は資産運用の勉強をとても重要視している。
お金にも働いてもらうという発想であり
年率10%以上の運用ができるよう努力を怠らない。
ところが日本人の大多数は金利1%にも満たない
銀行預金しかする術をしらない。
日本の預金金利は世界の中でも飛びぬけて低いというのに。
1990年代前半までの日本は
金利が5.5%、郵貯の定額貯金などは利回りが8%もあった。
この頃の金利なら預けておくことも理解できる。
しかし高度経済成長の時代は終わってしまったのだ。
信じられないくらいの膨大な借金を抱えた
今の日本に返済能力はあるのだろうか。
大学に入るまでは世界でも有数の学力を持ち
どこの国よりも勉強をしてきたはずの日本人だが、社会人になるや
仕事に追われ全く学ぼうとしなくなってしまう。
高額なサラリーを稼げるのならそれはそれでいいだろう。
もしそうでないのならやはり資産運用力を
身につけるべきだと大前氏は言う。
「元本は保証されるのですか?」という次元の低い話を
している場合ではない。
この『大前流 心理経済学』は数年前から始めている
資産運用の後押しになったとともに
今まで読んできたどの本よりも勉強になりました。
この本は本当にお勧めなのでぜひ熟読玩味することを
お勧めします。