残り物で三食ご飯を作りました。材料は冷凍鶏ひき肉、茹でたさやえんどう、卵、簡単です。
お弁当の献立によく使われますね。これだけでは物足りないので、ご飯の中に海苔をこっそり敷いてます。
これは夕食のカレーです。
肉の代用にこれも冷凍の剥きアサリを使いました。
アサリは長く炒めると固くなり味も落ちるので、玉ねぎニンジンなどの野菜の線切りを炒めてから、混ぜます。そこにカレー粉などで味付けするのです。
このアサリカレーは、昭和52年発行『台所歳時記』のレシピを参考にしました。
ずいぶんと古い本です。当時購入して、いつか試してみたいとずっと手放さずにいます。
この本のレシピはもっと古い時期に考案されたものなのです。
著者村井多嘉子は明治生まれ、昭和5年の料理本をその娘の手で編纂されたのです。
明治維新の功労者と縁続きの著者の作る料理は当時としてはハイカラ、斬新なものだったでしょう。令和の時代に読んでも、ああそんな素材の使い方もあったのかと感心する料理があります。
「何処にでも手に入る材料で、手数のかからぬ、道具の要らぬ、それで安価な、栄養に富んだお惣菜」を心がけたレシピの数々です。とはいえ、今を遡ること約90年前のことですから、冷蔵庫はないし、ひき肉は家で挽くといった時代です。ちょっと作るのが無理な料理もありました。
その中で、このアサリカレーのような面白い料理を時々紹介したいと思ってます。
さて、昨晩のゴボウサラダ、実はゴボウを食用にしているのは日本だけなのです。泥付きのゴボウを調理するのはかなり手間だから敬遠されたのでしょうか。
太平洋戦争中、食料が無い時代に日本軍は英米人の捕虜にゴボウをオカズにして出しました。なんと捕虜たちはこれを木の根っこをわざと出して虐待していると受け取ったそうです。そしてこの日本軍の将校は軍事裁判にかけられ実刑を受けたとか。嘘のようなお話が残ってます。
私も若い頃はゴボウが嫌いでしたが、食べなれた今は好きです。ゴボウは薬用になるくらいで、腸によく効き、老廃物を出し、血液サラサラ効果もあります。利用しない手はないと思ってるのですが。