日々想ヒ事生活

 旅が
やめられない!!
ムチャクチャで小心者なI'raの日々と、時々はなとの旅

犬連れヒッチハイク 熊野古道 吉野~大峰奥駈?!十津川村

2012-05-16 13:52:00 | 旅行
日々何があるかわからないのが旅である。
いや、人生そのものが何があるかわからないの連続だ。

予定は時として、根っこから覆させられる

熊野古道を歩くに当たって、少しでも重量を減らすために厳選して荷物を送り返した

それでもザックは20kg

仕方ない

はなのエサと二人分の水は携行しなくてはならないのだから

背に腹は変えられぬ

吉野の天気はピーカン

「一人、今日で5日出てこない」と遭難者の話を聞き
金峰神社の休憩所で野宿し、翌朝意気揚々と奥駈修験道に挑んだ

だ…

だー!

キツイ!!

アップダウンと急勾配

ザックが重いとこんなにもしんどいのか!

へなちょこあいらはハイキングの経験しかない

はなは平気でガンガン登っていく

あれ?

昼過ぎ、はなの姿が消えた

いつもなら見えなくなったら戻って来るのに

前からも後ろからも人はない

冷たい風が強く吹き付ける

叫んだ

「はなー!」
「こっちよ!戻っておいでー!」

叫びまくった
口笛も手打ちも

戻って来ない…

前なのか後ろなのか

少し行ったら休憩小屋

ザックをおいて戻ってみる

叫びに叫んだ

みるみる曇り空
風の音だけが吹き抜ける





30分

何事もなかったかのように、かけて戻って来たはな

心細さのあまり初めて泣いた

はなが居なくては、一人で山にも来れないのだと思った

日が暮れたら敵わない

ヘトヘトの体を無理矢理動かし次のピークを目指す

最後、数百mがキツイ
しかも、遂に雨が降りだした

半ば無理矢理ピーク到達

急いでレインスーツを着込み、ザックカバーをして下山

このあとは山上ヶ岳、女人禁制の山なので、どちらにしても下山しなければならない

1400mからの下りがガツガツ続く

突然の強烈な睡魔
視界が狂い朦朧としてきた

立ちながら何度も意識がぶっ飛ぶ

その度、はなが心配そうに近寄ってきてくれる

険しい下りを小一時間

遂に来たー!

女人結界門

ここからは女性は更に険しい下りを経て林道へ出て、洞川という温泉郷に降りる

もう暗くなった集落を彷徨い寝床を探しながら、奥駈をリタイアしようと思った

翌日、駐在所で、まだ遭難者が発見されてない話を聞いた

これからは完全にルート変更

ヒッチハイクで十津川村にある日本一の吊り橋
谷瀬の吊り橋へ


雨の中、最終の行ったバス停で野宿させてもらい、

翌日は20km位歩く

雨の日は下道のヒッチハイクは難しいからね

前日からずっと十津川村を通ってるわけだけど、去年の台風被害の爪痕が物凄い

山も谷も深い十津川村

こんな所によく建てたなって所に家が建ってる

小さな集落がポツポツと続く

そして集落ごと大雨で崩落してしまった話を幾つか聞いた

未だに行方不明者がいるのだと


雨の日、山に幾つも滝が出来ているのを見た

雨の多い山間の村

いつ崩れるかわからない旧道

至るところで行われる道路工事

見上げる程高い山
眩む程深い谷を流れる川



日本最大の村、十津川村

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