FUKUSHIMA

あれから一月

リクエストもあったので、立ち寄った福島の話を書こうと思う

書き終えるのに、１週間もかかった

長いけど、綴ります。

2011/9/26(月)早朝

宮城県登米市のRQ市民災害救援センター 東北拠点を後にし、相乗りで東北自動車道を南下

向かう先は福島県白河市

以前、北海道へ行った帰りに、那須から実家(当時:埼玉、飯能)までお世話になった方に会いに行く

もちろん、犬連れヒッチハイクでお世話になったのだ

3.11からずっと安否を心配をしていた

連絡が取れたのは震災から１週間ほどしてから
全く無事 という知らせだった

他の福島市を拠点に仕事をしている友人や、8月にお会いした、福島から自主避難されている方のお話を聞いて、
いったい福島の方が、どんな風に『普通に』生活しているのか
この目で見たかった

それが訪問の正直な動機

『あれ』から何が変わって、何を守ろうとしているのか、
何を抱えてるのか、
何を思っているのか


ただ、白河の"友人"にインタビューをする気なんて起きなかった

恐れ多かった

あの日、西日本は揺れなかったのだ

あたしは、本当の意味での危険とは程遠い所で、悲しみに暮れていたのだ


友人とはランチをしに行った

白河ラーメンを食べに

お目当ての人気店は、地震のせいで土砂崩れした道(こんな風にまだ復旧していない所は東北にざらにある)を迂回し、迷いながらたどり着いたら定休日だった

おかげで、お互いの近況報告や生活の話なんかをゆっくり出来た

今年籍を入れ、3月に挙式予定だったところで被災したこと

放射能の不安から気を病んで自殺した人がたくさんいること

親しかった人が子どもを連れて遠くに避難していっていること

県外に出掛けたら、車に殴り書きされた友人の話

はたまた、大変だろうからと、見ず知らずの人に現金をもらった友人の話

ガソリンが手に入らなくて、職場に行くのに苦労したようだった

毎朝、自治体の放送で放射線量の報告が流れる

まだアナログの残る、テレビのテロップでも流れる

余震がある

幸い、友人夫婦は看護師と土木屋という、震災後、より忙しくなった職だったが、
この日、旦那の現場が放射線量の高い郡山の現場だ、と不安そうだった

白河の街は、よくある片田舎の道路沿いに大型店舗が軒を連ねる風景
もちろん交通量もそれなりにあり、歩道を歩く人も在る

少し街を外れると、田が広がり、稲穂が黄色く頭を垂れていた

切なくなった

恐らく『基準値を下回っている』だろうけど、
あたしは食べたくない

そう思ってしまうからだ

結婚式を挙げる神社の側を通り、彼女は嬉しいそうに、
改めて準備するの大変だった
と話してくれた

この日、福島市内は1.02μsv
恐らく白河は0.7μsvくらいはあっただろう

年間被曝量に換算したら6123μsv、６msv以上だ
とんでもない！

でも、その話題は出来なかった

そんな事はわかっているだろうし、第一そこには暮らしがあった

住み続けてほしくないと言う思いと、
「起こってしまったんだもの、しょうがないよ、受け止めるしかないからね」
と明るくいう彼女に何も言えなくなる自分と…

状況は想像を遥かに越えてシビアだった

彼女はこうも言った

「風評被害がすごい大変なんだ。チェルノブイリの話とか引き合に出す人もいてね。
でもあれは大爆発したでしょ？」

つまり『チェルノブイリよりは大丈夫』ということらしい

いや

いやいや、

チェルノブイリの比じゃないくらい、今回の原発じこはひどいんだよ？
チェルノブイリ、37倍の放射能が撒き散らされて
２週間で収束したチェルノブイリに比べ、ふくいちは半年以上も収束の目処が立っていない

しかも、人類史上初めての『メルトスルー』という前代未聞の大惨事

でも、そんなことは知らないようだった

あたしは、彼女に対して、どうするつもりもなかった

思いを話せば、傷つけることになるのが目に見えた

理解してもらうには時間が足りなすぎたんだ

そんな無責任なやり方はできない

彼女はあたしを駅まで送ってくれた

また会うことがあるかどうか分からないくらいの仲だ
「また近くに来たら」
と笑顔で別れた

マスクをし、鈍行に揺られ、薄曇りの白河を後にした


滞ってる名もない『悲しみ』を飲み込もうとした

目に見えない
臭いもしない
味もない

そんな脅威に敏感でいること自体
異常で、難しいのだと感じた

それでも、気づいているなら、行動しなきゃいけない

嘆いても何も変わらない

本当に、命の為に
この頭で考えて
声挙げて、変えていかなきゃ


被曝は福島だけの問題じゃない

このちっぽけな国土の日本全体

いや、風に雨に潮に運ばれ、地球全体に広がってる
大問題だ

ひとりひとりが自分の頭で考え、五感でと第六感を広げて、選択していく
(人生、選択の連続だ)

本当に大切なモノはコトは
なんなのか？

無関心、無感動が人生ならば、それはあたしにとって死と同じ

そして自分に嘘はつきたくない
自分を騙くらかしたりしたくない


ごく一部しか見ていないが
混沌とした福島が
強大な問題を提示してくれているようだった



最後に、あたしに影響を与え続けてくれてる
三宅洋平さんのブログ
三宅洋平オフィシャルブログ

と
いしだ壱成さんのブログより
西へ！

を転載させていただく

ぜひ、時間があるときに読んでほしい

日本沈没?!

TPPで、日本は沈没しちゃうんじゃないかと思う

とあるサイトより引用します

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
TPPの正式名称は、「環太平洋パートナーシップ協定」だけど、ほとんどの国が不参加。

不参加国：
中国、韓国、台湾、カナダ、メキシコ、ブラジル、インド、タイ、フィリピン、インドネシア

こんなに不参加国があるのに、日本が無理して参加する意味などまったくない。
なぜ、経団連は両手をあげてTPP参加を急かしているのか。
実はこれはアメリカのための協定であるものの、そのことがバレてしまっては困るため、人々が関心を持つ前に加入してしまえというのがその魂胆だ。
アメリカのための協定であり、日本をアメリカの連邦国にするための協定であり、日本の法律さえもなくしてもしまう可能性が十分にある、そんな恐ろしい協定なのです。
以下のサイトがとてもわかりやすいため、そちらから引用します。

サルでもわかるTPP
http://luna-organic.org/tpp/tpp-1-1.html

ＴＰＰは農業問題じゃないヨ！
放射能のように、日本人すべての上に降りかかってくる大問題！
原発よりも危険かも！！だって、日本がＴＰＰに加盟したら…

〇国民皆保険制度がなくなってしまうかも。盲腸の手術だけで500万円、それが
払えない貧乏人は死ぬような社会がやって来る！？

〇日本の食料自給率は39％から13％に下がる。近いうちに必ず世界的な食料危機が起こるから、突然食料輸入が途絶えて餓死者が出るようなことになるかも。

〇遺伝子組換え食品が蔓延し、そうでない食品を選ぶ自由すら奪われちゃう。

〇牛肉の月齢制限や添加物など食の安全基準が緩くなって、健康への悪影響。

〇低賃金労働者が外国から入ってくるから、日本人の給料はますます下がる。職を奪われ失業も増える。そのうち外国まで出稼ぎに行かなきゃならなくなるかも

〇デフレがますます加速するよ。今まで日本国内で回っていたお金がどんどん海外へ流出しちゃうよ。景気はますます悪くなり、日本はどんどん貧しくなるよ。

〇そして何よりも問題なこと……国民を守るために、国民の代表が決めた法律や制度が、アメリカ企業の都合によって、いくらでも変更してしまえるようになる。国民の主権が奪われちゃうよ。民主主義の崩壊だよ。

と、いうことはだ……もしも仮に、脱原発運動の成果として、日本で国民投票が行われ「日本はすべての原発を廃炉にし、永遠に原発の新設はしない」と決めたとしよう。
でも、もしも日本の原発で儲けてるアメリカの企業が「そんな取り決めはけしからん！わが社の利益に反するじゃないか！」と言ってきたら、そちらの言い分の方が優先されてしまう（もしくは巨額の賠償金を支払わされる）ということ。

つまり、どんなにがんばって市民運動をしたって、あるいは政治家がまともな政治をしようとしたって、なんの意味もなくなってしまうということだ。。

えぇ～、なんでなんで！？　そんなのあり得ない！　と思ったキミ。
どうか、このホームページをよく読んで。
ＴＰＰに加盟したらもう日本は終わり、ってことを、一刻も早く理解してほしい。
（引用ここまで）


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
http://www.google.co.jp/gwt/x?client=twitter&wsc=tf&wsi=a88759cc9c3ef93a&u=http%3A%2F%2Fsekaitabi.com/stoptpp.html&ei=xgCeTqPcLIPhmAXOzOnGDA

読むべきまとめメモ

必読サイトを三宅洋平ブログから引っ張って纏めた。

読むべき。

いよいよTPPがヤバくなってきた。
何で急いでんのよ？

ん？
何でと思う？

黙っていたら、この国は着実に第２の国民奴隷大国(今のアメリカ)

嫌だ！


『サルでも分かるTPP』へ
サイト

内部被曝－その評価と治療方法
サイト

「福島の惨事：未だ何も終わってはいない」英ガーディアン9.9付記事全訳
サイト

米政府は、福島第一原発から半径80キロ圏内に1年以上住んではいけないと勧告ー
サイト

放射能拡散予想図
サイト

妹(10)に給食牛乳は飲まないように言いました

東北ボランティア

まず

旅に行くことに対して、偉いだ凄いだ何て言うのは嫌いだ。

そして、行った者に対して、「どうだった？」と安直に聞く質問は嫌いだ。

それは 旅 を ボランティア に置き換えても、全く同じ事だった。



ボランティア活動をしたのは丸四日間

単発じゃないので、ボランティア団体に申し込んだ

RQ市民災害救援センター

NPO 日本エコツーリズムセンターが中心となってる、市民ボランティア団体で
RQ
東北では登米市の廃校に拠点を置いてる

東京からも、無料、有料共にバスや乗り合い便を出していて、直接現地入り出来る
最寄り駅の送迎もしてくれる

しかも寝泊まりが出来、食事もある！

金はない！体はある！ボランティア行きたい！
ってことで、パッとみつけてパッと申し込んだ

そして台風に終われるように北上し、なんとか現地入りした

活動地域は
気仙沼、南三陸、石巻

テレビでバンバン見聞きした地名

大地震の後、大津波が襲い、街を家々を飲み込み、潮が退いてからも大火災のより大惨事となった

311から半年以上経過していても、陸地の至る所に、瓦礫や船や、壊れたままの建物、線路、橋
壊れた二階の窓には、恐らく半年以上もカーテンが風に棚引いていた

悲しかった

至る所に集積所があり
瓦礫や鉄屑、木屑、粗大ゴミ、スクラップと化した人々の思い出が、高く高く積み上げられていた

リアス式海岸特有の小さな漁村は、どこも地盤沈下していて、
全てを流され基礎だけになった沿岸の家は満潮と共に海に沈んだ
そこで、手選別で細かい物を拾っていく

発泡スチロール、ガラス、食器、木屑、家電(Wiiや大型テレビまでも！)、衣類、食品のビン、蓙、断熱材…
賞状やトロフィー、学生カバン、財布なんかが見つかり、家主に届けられることになった


避難所から仮設住宅へ
移り住んでも問題は山積みだ

まず、取り纏める区長さんが居なくてはならないし、知らない人同士の長屋暮らしはコミュニケーションを取るのに努力がいる

生活をするだけで疲労する

孤立や孤独死を防ぐために第三者としてボランティア団体が介入している

大抵、避難所時代からつながりのある方たちや地域の仮設だ

あたしが参加したのは、老若男女問わず、誰でも来れるコミュニティカフェ
もちろんお茶、コーヒー、茶菓子は振舞い

仮設だと、在宅なのか不在なのか訪ねないと分かりづらく、カフェを定期的にしていくことで自ずと、〇〇さんは？と仮設の方の話題になったり、家から出るきっかけなったり、仕切りのないコミュニティの場作りを提供出来ればと言うことだ。

人々は非常の日常の中で淡々と暮らしていた

悲しみも強い思いもひけらかさず、決して安らぐ生活ではないだろうが、本当に淡々その日を暮らしていた

偉そぶれないが、この方たちの暮らしを他人事にしないことで、支えられるものがあるんじゃないかと思った


今回のボランティアでは、なかなか来れないだろうと言うのもあって、多くを見、知り、経験し、役立ちたかった

沿岸部の拠点の応援に行く途中途中、写真や映像で見ていた
たくさんの
『何もなくなった』
があった

原爆資料館のジオラマがフラッシュバックして、でも311以前を頭な中で再現する事は出来なかった

村が町が、ここに復興？

でも漁村では牡蠣の種付けがボランティアの手を借りて再開されていた

人は希望があるから生きていける

ひとかけらでも希望を繋いでいく

生かされてる

生きていく

そんな思いを今までしたことがあるだろうか？


災害にも負けず
放射能にも負けず
国家の圧力にも負けず

生きていかなきゃいけない



つらつらと長くなったけど、伝えきれない思いを抱えて帰ってきたわけです

東北ボランティア、登米のRQでお世話なったボランティアの登米のRQお世話なった現地の方たち、ボランティア方たち、本当にありがとうございました


福島に立ち寄った話はまたの機会があれば

読んでくれてありがとう

ありがとう

HPに戻る