アイヌ民族関連報道クリップ

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知恵を集め、先住民族サミットで政策提言(JANJAN)

2008-04-30 00:00:00 | アイヌ民族関連
【G8洞爺湖サミット オルタナティブ】知恵を集め、先住民族サミットで政策提言 
黒井孝明2008/04/30
「先住民族サミット アイヌモシリ2008」を2ヵ月後に控え、同サミット実行委員会は25日、日本外国特派員協会で外国人記者らに「先住民族の知恵を集めて政策提言したい」と意欲を見せた。

http://www.news.janjan.jp/government/0804/0804296044/1.php

日本語・英語(通訳英語)[ヘルプ]
結城幸司事務局長の祈りと語り(2分52秒)
「先住民族サミット アイヌモシリ2008」についての会見=主要部分(16分8秒)
「先住民族サミット アイヌモシリ2008」についての会見=すべて(52分)


アイヌの長老の一人、浦川治造氏(左)は自然の荒廃をなげく。
 北海道・洞爺湖でのG8サミット(7月7日~9日)に合わせて行われる「先住民族サミット・アイヌモシリ2008」を2ヵ月後に控え、先住民族サミット実行委員会の結城幸司事務局長らは25日、日本外国特派員協会で会見し、「先住民族の知恵を集めて政策提言したい」と意欲を見せた。

 先住民族サミットは7月1日から4日まで札幌市と平取町で開催される。講演会や音楽祭、ワークショップなどを予定。日本のアイヌ民族をはじめ、世界各国から招かれる先住民族が環境問題などについて議論を重ね、先進8ヵ国首脳が集うG8サミットへ政策提言をするのが狙いだ。米国、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン、ノルウェー、樺太(ロシア領サハリン)などの地域の先住民族が招待される。

 会見の冒頭、結城幸司事務局長はアイヌ民族の伝統楽器「トンコリ」の音色に合わせ、「経済社会にのまれ、アイヌらしく生きることもままならない現代。私たちは何を取り戻し、何を繋ぐのか、この先住民族サミットで深く大きく語り合い、チャランケ(話し合い)しあい、そして大切な未来へ繋ぎたい」と話した。

 北海道には現在、2万4,000人のアイヌ民族が住む。関東一円には約5,000人が在住するとされるが、会見した秋辺日出男氏(阿寒アイヌ工芸協同組合専務理事)によると「アイヌであることを隠している人や自分がアイヌの系統であることを知らない人も含めると、日本全国で5万~10万人になるか、見当がつかない」という。

 アイヌ民族のエカシ(長老)の浦川治造氏(70)は「いま国が管理している山は木が切りっぱなし、川はコンクリート固め、海は魚の捕り放題で、私が子どものころの10分の1にも満たない状態になってしまった」と話し、秋辺氏もまた「20世紀の人類の多くは、人間が自然を征服するという考え方があったと思うが、先住民族はそう考えない。人間が自然に生かされているという考え。それを皆さんと共有したい」とした上で、「少しでも良い状態で我々の子孫にこの地球を受け渡したい」と同サミットへの抱負を語った。


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