統の漁、復活祈り アイヌ民族の丸木舟進水 白老(09/15 08:19)
ポロト湖に進水するイタオマチプ。こぎ手は製作者の野本さん
【白老】胆振管内白老町のアイヌ民族博物館が造った伝統的なアイヌ民族の船イタオマチプ(板つづり船)の進水式が十四日、同博物館に隣接するポロト湖で行われた。
イタオマチプは海での漁や交易に使ったもので、丸木舟の両側に板を取り付け喫水を深くしてある。同博物館は、富良野市内の東大演習林から取り寄せた樹齢二百二十年のセンノキを使い、約三カ月かけて完成させた。全長は六・二メートル。
進水式ではチプサンケ(船降ろしの儀礼)が行われ、航行の安全を祈願。その後、船を造った同館学芸員の野本正博さん(44)が船に乗り込み、湖をひと巡りした。
十三日には国連総会で「先住民族の権利に関する国連宣言」が採択されたばかり。野本さんは「漁などの権利が与えられれば、伝統的な船で行うことになる。アイヌ民族として、権利に対応できる文化を残していかなければならない」と文化の保存と伝承に意欲を見せていた。
ポロト湖に進水するイタオマチプ。こぎ手は製作者の野本さん
【白老】胆振管内白老町のアイヌ民族博物館が造った伝統的なアイヌ民族の船イタオマチプ(板つづり船)の進水式が十四日、同博物館に隣接するポロト湖で行われた。
イタオマチプは海での漁や交易に使ったもので、丸木舟の両側に板を取り付け喫水を深くしてある。同博物館は、富良野市内の東大演習林から取り寄せた樹齢二百二十年のセンノキを使い、約三カ月かけて完成させた。全長は六・二メートル。
進水式ではチプサンケ(船降ろしの儀礼)が行われ、航行の安全を祈願。その後、船を造った同館学芸員の野本正博さん(44)が船に乗り込み、湖をひと巡りした。
十三日には国連総会で「先住民族の権利に関する国連宣言」が採択されたばかり。野本さんは「漁などの権利が与えられれば、伝統的な船で行うことになる。アイヌ民族として、権利に対応できる文化を残していかなければならない」と文化の保存と伝承に意欲を見せていた。
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