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カナダの裁判所、「先住民の権利」に関する重要判断へ(IPSJapan)

2006-02-08 00:00:00 | アイヌ民族関連
カナダの裁判所、「先住民の権利」に関する重要判断へ 2006/02/15

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【バンクーバーIPS=アム・ジョハル、2月8日】

 カナダのブリティッシュ・コロンビア州に住む先住民族(カナダでは「ファースト・ネーションズ」と呼ばれている)のゼニ・グウェティン(Xeni Gwet'in)が、土地の権利をめぐってカナダ政府と訴訟を闘っている。ゼニ・グウェティンは、ネミア谷(Nemiah Valley)に住むツィルフクォティン(Tsilhquot'in)の6つの部族のうちのひとつであり、ネミア谷の所有権を主張している。

 1864年、ツィルフクォティンは、土地所有をめぐってカナダ政府側の民兵と戦い、7名の指導者が処刑された。その経験があるため、現在でも政府に対する不信感には根深いものがある。

 訴訟は、狩猟・漁業権を回復し、森林伐採・鉱物採掘から森を守る目的で1989年に初めておこされた。現在、ブリティッシュ・コロンビア最高裁にて争われているが、これまでのところ、先住民族の土地保有権を明示した判決はなく、結局は、カナダ政府と先住民族の間の交渉いかんにかかっている。

 裁判は、先住民族の文化を尊重するきわめて興味深いやり方で行なわれている。最高裁のデイビッド・ビッカーズ判事は、ネミア谷を2年前に訪れ、先住民族が彼らの母語で土地にまつわる話をするのに耳を傾けた。また、日没後に談話をする伝統を持つゼニ・グウェティンの意思を尊重して、夜に法廷を開いたこともあった。

 春には最高裁の判決が出るものと見られているが、それよりも長くかかるかもしれない。いずれにせよ、今後に向けた前例を作る重要な判決となることには間違いがない。

 カナダ先住民族とカナダ政府の間の土地所有権をめぐる争いについて報告する。(原文へ)カナダの裁判所、「先住民の権利」に関する重要判断へ 2006/02/15

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【バンクーバーIPS=アム・ジョハル、2月8日】

 カナダのブリティッシュ・コロンビア州に住む先住民族(カナダでは「ファースト・ネーションズ」と呼ばれている)のゼニ・グウェティン(Xeni Gwet'in)が、土地の権利をめぐってカナダ政府と訴訟を闘っている。ゼニ・グウェティンは、ネミア谷(Nemiah Valley)に住むツィルフクォティン(Tsilhquot'in)の6つの部族のうちのひとつであり、ネミア谷の所有権を主張している。

 1864年、ツィルフクォティンは、土地所有をめぐってカナダ政府側の民兵と戦い、7名の指導者が処刑された。その経験があるため、現在でも政府に対する不信感には根深いものがある。

 訴訟は、狩猟・漁業権を回復し、森林伐採・鉱物採掘から森を守る目的で1989年に初めておこされた。現在、ブリティッシュ・コロンビア最高裁にて争われているが、これまでのところ、先住民族の土地保有権を明示した判決はなく、結局は、カナダ政府と先住民族の間の交渉いかんにかかっている。

 裁判は、先住民族の文化を尊重するきわめて興味深いやり方で行なわれている。最高裁のデイビッド・ビッカーズ判事は、ネミア谷を2年前に訪れ、先住民族が彼らの母語で土地にまつわる話をするのに耳を傾けた。また、日没後に談話をする伝統を持つゼニ・グウェティンの意思を尊重して、夜に法廷を開いたこともあった。

 春には最高裁の判決が出るものと見られているが、それよりも長くかかるかもしれない。いずれにせよ、今後に向けた前例を作る重要な判決となることには間違いがない。

 カナダ先住民族とカナダ政府の間の土地所有権をめぐる争いについて報告する。(原文へ)http://ipsnews.net/news.asp?idnews=32079

翻訳/サマリー=山口響/IPS Japan浅霧勝浩




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