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◆90周年記念式典の名称、「開基」やめ「分村」に 音別町がウタリ協の要請受け【北海道新聞】

2005-06-14 07:23:00 | アイヌ民族関連
◆90周年記念式典の名称、「開基」やめ「分村」に 音別町がウタリ協の要請受け  2005/06/14 07:23【北海道新聞】
 【音別】釧路管内音別町が十九日に予定していた「開基九十周年記念式典」の名称を急きょ、「分村九十周年記念式典」に変更した。先住のアイヌ民族の歴史を無視するような「開基」との表現を使ったとして、道ウタリ協会釧路地区支部連合会が反発したためで、同町は「申し訳ありませんでした」と平謝りだ。
 音別町は、前身となる尺別村が隣の白糠村(現・同管内白糠町)から一九一五年(大正四年)に分村してスタート。今年で九十周年を迎える。
 町は「開基」の表現を使ったまま、九十周年記念式典への出席を求める案内はがきを関係者に郵送した。七月三日の「蕗(ふき)まつり」には「開基九十周年」の冠を付け、これを町広報六月号で紹介するなどした。
 このため、道ウタリ協会釧路地区支部連合会が今月三日、「『開基』の持つ歴史的な偏向性や社会的な影響を考慮」するよう町に要請。町はこれを受けて六日に「分村」の表現に変えた。菅忠行町総務課長は「十年前の八十周年式典でも使っており、今回もそのまま使ってしまった」と話している。
 北海道近代史が専門の、札幌大学経済学部の桑原真人教授は「『開基』は歴史的な観点から、使うのを控えるべき時代錯誤の表現だ」と話している。

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