アイヌ民族関連報道クリップ

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【白老】手作り板つづり舟進水 (苫小牧民報)

2007-09-15 00:00:00 | アイヌ民族関連
【白老】手作り板つづり舟進水
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アイヌの漁文化を伝える板つづり船
 白老町のアイヌ民族博物館(野本勝信理事長)で6月から復元を進めていた板つづり舟(イタオマチプ)が完成し、14日、舟おろし儀式(チプサンケ)がポロト湖畔で行われた。22日から始まる企画展で、一般公開される。
 板つづり舟は、アイヌが丸木舟を漁労用に、船体の側面に板を取り付けた構造船。夏の漁期にメカジキ漁などで用いた。樹齢220年のセンの木を素材に、職員の野本正博さんが、過去の聞き取り調査に基づいて、町民の協力を得ながら手作業で造船。長さ6.3メートル、幅75センチのイタオマチプを完成させた。
 復元は、白老アイヌの伝統的な造船技術を記録保存し、アイヌの海漁に関する知識の普及や昔ながらの漁文化の再現が目的。アイヌ民族が、内陸河川や湖沼で日常的に使った丸木舟から構造船への発展過程をたどる上でも貴重な資料となる。
 この日の儀式では、ポロチセでのカムイノミ(神への祈り)の後、湖畔で完成したばかりのイタオマチプをタクサでのおはらいした。続いて、アイヌの民族衣装を着た野本さんがポロト湖に舟を着水させ、湖面へとゆっくりこぎ出す様子を関係者が見守った。
 博物館は、22日から11月18日まで、2007年度企画展「魚は山で獲る―シラオイコタンの漁労文化」を開催し、イタオマチプも屋外展示する。


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