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「北海道」の名付け親・三重出身の松浦武四郎に関心集 まる(産経ニュース)

2014-11-12 07:00:00 | 催し物の記事
2014.11.12 07:00
「北海道」の名付け親・三重出身の松浦武四郎に関心集まる

 三重県松阪市出身で「北海道」の名付け親として知られ、幕末から明治にかけて活躍した探検家・松浦武四郎(1818~88)の特別展が北海道白老町のアイヌ民族博物館で開かれ関心を集めている。アイヌ文化を紹介して共生を目指し、和人による迫害の実態も告発した武四郎の功績をたたえている。

 博物館などによると、武四郎は伊勢国須川村(現松阪市)の生まれ。28~41歳まで蝦夷地に6回渡り、アイヌと寝食を共にしながら深い信頼関係を築き、地理やアイヌの文化、生活をつぶさに記録した。

 また、アイヌが被害者になった和人による不公平な取引や強制労働を告発し、時には和人から命を狙われながらもアイヌ民族への理解と権利擁護を訴え続けた。

 アイヌの古老から民族を指す古語を「カイ」と教わり、明治政府に蝦夷地の名称を上申する際、アイヌへの敬意を込めて「北加伊道」と提案。これが「北海道」が生まれるきっかけになった。

 博物館は10月25日に武四郎の故郷、松阪市にある松浦武四郎記念館と姉妹提携した。特別展では11月30日まで武四郎が収集した小刀や盆などアイヌの民具(複製)や、残した書籍、自筆で描いたアイヌの風俗画など約40点を展示している。

 アイヌ民族博物館の野本正博館長は「今から約170年も前に武四郎は多文化が共生する社会を目指した。『北海道の名付け親』になった背景も含め、その生涯に光を当てたい」と話している。

 姉妹提携を記念し、アイヌ民族博物館には、武四郎の肖像と功績が刻まれた石碑も設置された。

http://www.sankei.com/region/news/141112/rgn1411120013-n1.html


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