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アイヌ民族関連報道クリップ

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■ 室蘭の絵鞆半島外海岸が「ピリカノカ」に追加指定へ(室蘭民報)

2011-11-19 00:00:00 | その他のニュース
■ 室蘭の絵鞆半島外海岸が「ピリカノカ」に追加指定へ
【2011年11月19日(土)朝刊】

 国の文化審議会(西原鈴子会長)は18日、文化財分科会を開き、室蘭市の絵鞆半島外海岸を史跡名勝天然記念物「名勝ピリカノカ」に追加指定するよう文部科学大臣に答申した。来年1月末から2月に正式に指定される見通し。胆振管内では豊浦町のカムイチャシがピリカノカに指定されて以来2件目となる。



 ピリカノカはアイヌ語で「美しい・形」を意味し、アイヌ民族の文化的背景と結び付く名所的、学術的価値の高い景勝地群の総称。これまでカムイチャシはじめ、襟裳岬(えりも町)、神威岬(枝幸町)、黄金山(石狩市)など道内7市町で指定を受けている。

 室蘭市の絵鞆半島はアイヌ語地名を由来とする地形が多く残っている。特にハルカラモイ(ハルカルモイ=食料・とる・入り口)、増市浜(マスイチセ=海猫の・家)、地球岬(ポロチケウェ=親である・断崖)、トッカリショ浜(トッカリショ=アザラシ・岩)の4カ所は、特に景勝地としても良好だ。

 同審議会は「風致景観に優れ、アイヌ語地名を由来とする地形がよく残る」点などを高く評価。名勝ピリカノカの追加指定地として「申し分ない」と判断した。
(北川誠)


◆―― 室蘭市、パンフ作成など検討

 国の文化審議会が史跡名勝天然記念物「名勝ピリカノカ」に、室蘭市の絵鞆半島外海岸を追加指定する答申を行ったことを受け、室蘭市は市教育委員会と経済部が連携し、観光施策に力を注ぐ方針だ。「文化財」と「景勝地」を売りに「絵鞆半島の魅力を全国に発信するチャンス」と捉え、パンフの作成など積極的にPRしていく。

 名勝ピリカノカ(美しい・形)は、アイヌ語地名が持つ意味が、現在にも保たれている名所の総称。学術的、文化的な背景を持つ景勝地として国が指定している。これまでに、豊浦町のカムイチャシをはじめ、えりも町の襟裳岬、枝幸町の神威岬、石狩市の黄金山が指定を受けており、絵鞆半島は7番目になる。

 今回、新たに答申された絵鞆半島は、ハルカラモイ、マスイチ浜、地球岬、トッカリショ浜―計4カ所の指定ポイントがある。船に乗って海から眺めると、切り立った海岸線の風景が絶品と評価されている。

 指定答申の知らせを聞いた市教委の松田宏介学芸員は「市民にとってなじみのある景勝地が、今回、国から文化財としての価値が認められた意義は大きい。この機会に道内外の方々にも知ってもらい、足を運んでほしい」と述べている。

 市としても既存の観光案内板を手直しするほか、パンフレットなどでアピールできるよう観光担当者と連携していく考えだ。
(佐藤重理)

【写真=地球岬を中心にした絵鞆半島】

http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/11/19/20111119m_01.html


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