アイヌ民族と共生を 釧路で文化祭「ミンタラ」（08/27 07:40）(北海道新聞)

　【釧路】道ウタリ協会釧路支部のほか、世界各地の民族音楽や食文化を一堂に集めた第二回国際民族文化祭「ミンタラ」（実行委主催）が二十五、二十六の両日、釧路川の幣舞橋周辺で開かれた。最後は市民も加わってアイヌ民族の輪踊りが行われ、共生を強く印象づけた。来年夏、第六回国際口琴大会が釧路で開かれることも主催者側から明らかにされた。

　輪踊りはアイヌ語で「皆さん踊りましょう」の意の「ウタレ　オ　プンパレワ」といい、民族衣装姿のスタッフ、来場者が直径約三十メートルの輪を作って踊った。同支部の秋辺得平支部長は「昨年に続き感動的な瞬間。共生の輪が広がっていくのを感じた」と話した。

　中南米やオーストラリアなどの民族音楽を十一組が演奏。米国のナバホ族やブラジルの料理などの屋台十二店が並んだ。

　口琴はアイヌ民族のムックリなど世界各地の先住民族に伝わる伝統的楽器。国際口琴大会は一九八四年の米国以降、数年に一回開かれており、昨年のオランダ大会には道内からも参加している。釧路大会では世界三十カ国から百人余りの参加を見込んでいるという。