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【創る】 アイヌ刺しゅう 幕別・マクンベツアイヌ文化伝承保存会(十勝毎日新聞社)

2009-12-14 14:47:00 | アイヌ民族関連
【創る】 アイヌ刺しゅう
2009年12月14日 14時47分
幕別・マクンベツアイヌ文化伝承保存会



ジーパンの古着でバッグを製作している山下さん
美しく描かれる幾何学的模様
 色鮮やかな糸が生地の上を流れるように幾何学的模様を美しく描いている。着物やバッグ、前掛け、タペストリー。マクンベツアイヌ文化伝承保存会(小助川勝義会長)では、毎週金曜日に会員が幕別町千住の生活館で、アイヌ刺しゅう作りに励んでいる。文化伝承を目的とし、刺しゅうのデザインは伝統を守っているが、その土台となるものは衣類や小物など多彩だ。

 指導的な立場で活動する山下まり子さん(58)=幕別在住、アイヌ文化振興・研究推進機構刺しゅうアドバイザー=は、7年前に道アイヌ協会の講座を受講し、刺しゅうに魅せられた。「刺しゅうを始めるとほかのことを忘れ没頭できる」と笑う。

 刺しゅうは、チェーンステッチだけで縫うものや帯状の布で直線的な模様を作る「ルウンペ」、四角い布を仮止めしながら、曲線を生かした模様を切り抜き布を縫い付けていく「カパラミプ」などの手法がある。ルウンペやカパラミプの布の上にチェーンステッチで縫っていくなど組み合わせて作ることもある。





鮮やかで流れるような模様の伝統的なアイヌ刺しゅう
 着物の刺しゅうは3、4カ月かかる。反物から作り始めることも。完成するまでには半年近くの時間を要する。新しいものばかりでなく、山下さんが今取り組んでいるのは、古着のジーパンの腰から太ももの部分を生かしバッグを作っている。「古着を見るとどんな模様にして、何を作れるかなとつい考えてしまう」と笑顔で話した。(平田幸嗣)

<メモ>
 作品は幕別町百年記念ホールギャラリーで常時、展示販売中。はんてんが1万5000円、バッグ3000円など。問い合わせは小助川会長(同町ふるさ館内、0155−56−3117)へ。


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