緑のカーテンとゴルわんこ

愛犬ラム(ゴールデンレトリバー)との日々のあれこれと自然や植物、
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韓国ドラマ「ブレイン 愛と野望」を見て・・・

2013年03月01日 | 韓国ドラマ

ここ数年、「遅れてきた韓流ファン」となっている私です。
「冬ソナ」がヒットした頃はなんとなく他人事で、次々と韓流ドラマを見たいとは思わなかったのですが、ある時、思いきり泣けるドラマか映画を見たいと思い、それなら韓流ドラマを!と勧められ、見始めたのがきっかけです。

ベタな泣かせ方にため息をつくドラマもありましたが、いいドラマはやはり人気になるだけのことはあり、タダで楽しめる(ケーブルテレビの契約料はかかりますが)大事な趣味となっています。

最近、夢中で見ていたのが、医療ドラマ「ブレイン 愛と野望」という大学病院を舞台とした脳神経外科医のドラマです。ブレインは脳のことですね。脳外科の手術場面がこれでもかというほど頻繁に出てくるので、そういうシーンに弱い方には駄目でしょうが、強烈な個性の主人公、イ・ガンフンと周りの医師たちやエピソードに、早く続きが見たいと久しぶりにはまってしまいました。

主役のイ・ガンフンを演じたのは、シン・ハギュンという主に映画で活躍している俳優さんです。以前の映画「JSA」に出ていて、イ・ビョンホンとも共演していた人です。北朝鮮側の若い兵士役でソン・ガンホの弟分のような役だったかと思います。

「ブレイン」が韓国で放送されたときは、ハギュン病との言葉も生まれたほどで、もう少し力を抜いたらいかがと言いたくなるくらいのシン・ハギュンの強烈な熱演です。良くも悪くも彼の演技にはまれるかどうかで好悪が分かれるドラマかと思います。ドラマの中では、「白い巨塔」の財前教授みたいに傲慢で出世欲に取りつかれた、でも腕はピカイチという脳外科医を演じています。

ドラマ自体の感想などはいろいろなブログに出ているので、興味のある方は検索して見ていただくとして、私がちょっと気になったのは、ドラマの終盤で出てくるある歌のことです。ここからはネタバレがありますので、これから見たいと思う方は読まないほうがいいかと思います。

全20話のドラマの第19話の中で、主人公イ・ガンフンが好きな女性の部屋で歌を歌うシーンがあります。韓国ドラマによくあるピアノを弾きながら恋人に歌をプレゼント・・・というのではなく、病気で寝ている部下でもある彼女の看病をしていて、目覚めた彼女から「お粥などの食べ物はいらないから、あなたの歌を聞かせて」と頼まれ、歌なんてとんでもないと断りそうな傲慢で嫌味な男であるイ・ガンフンが照れながら歌う「憂鬱な手紙」という歌です。

付き合っていた男女が別れるときになって、女性から男性にずっと渡さないでいた手紙を手渡され、家に帰ってから封を切り、読み始めるというなかなか意味深な歌詞なのです。ネットで調べてみたら、韓国映画の傑作「殺人の追憶」の中で連続暴行殺人事件の容疑者が、殺人の起きる前にいつもラジオにリクエストしていた曲が、この「憂鬱な手紙」という歌だったのです。25歳の若さで交通事故死したユ・ジェハの有名な曲だそうですが、いい歌です。映画の中での曲を意識しながらもう一度「殺人の追憶」を見直してみたくなりました。
「殺人の追憶」で主演した名優ソン・ガンホもこの「ブレイン」というドラマを熱心に見ていたそうです。


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