緑のカーテンとゴルわんこ

愛犬ラム(ゴールデンレトリバー)との日々のあれこれと自然や植物、
本や映画などの勝手な独り言を書き留めています

小涌谷の岡田美術館

2020年10月19日 | 名所・旧跡

娘と息子のテレワーク状態はいまだ続いておりますが、少しずつ出社日が増えてきております。子供たち二人が会社に出かけた日に、夫婦で朝思い立って、小涌谷の岡田美術館に出かけました。

新聞に折り込みで入ってくる「定年時代」という高齢者向きの情報を載せている新聞に出した応募にあたり、岡田美術館の入場チケットが2枚送られてきていたのです。

以前から見てみたいと思っていた伊藤若冲の展示をしているというので、行くのを楽しみにしていました。一般でチケットを購入すると一枚2800円もするので二人だったら5600円かかります。懸賞にはときどき応募するのですが私はあまり当たらず、これはラッキーな当選のほうです。「定年時代」さん、ありがとうございました。

我が家から小涌谷までは車で2時間弱、朝7時半くらいに出発して10時前に着きました。小涌谷のユネッサのある向かい側に5階建てのとても立派な美術館がありました。

入り口手前には足湯のコーナーもあり、なかなか気持ちのいい場所です。それにしても大きな美術館です。敷地も広く、15,000㎡もあるそうです。昔は開花亭という旅館があったみたいです。今も施設内に同じ名前の開花亭というお食事処があります。

正面玄関を入ると、大壁画の風神雷神図が迎えてくれます。迫力あります。

岡田美術館は2013年10月に開館した日本・東洋の美術品と考古遺品などの文化財を展示していて、有名な絵画作品は伊藤若冲の「孔雀鳳凰図」や葛飾北斎の「夏の朝」などいくつもあり、さらに陶磁器や青銅器、彫刻など幅広い分野の500点近い作品があり、全5階建て、5,000㎡のスペースに圧倒されるようなスケールで配置されています。

お目当ての若冲は、所蔵作品の7点が見られるとのことでわざわざ箱根まで足を運ぶ甲斐もありました。

館内に入るときに少し驚いたのが、カメラや携帯電話などの撮影機能があるものの持ち込み禁止ということでロッカーに預けていかねばならないことです。私は携帯に万歩計をいれているので、できたら何歩歩いたのか知りたかったのですが、入場ゲートには飛行場のような感知器もあり、そっと持ち込みもだめみたいです。規則ですから仕方ないですね。

展示は、真黒な部屋に自動ドアで入っていき、まるで大きな倉庫に入ったような雰囲気の中、さまざまな作品を近づいて見ることができました。

館内の写真はもちろん撮れないので、うまく説明できないのですが、作品をとても近くまでいって見ることができ、陶磁器などは裏側まで見られるようになっていて、とても見ごたえがありました。

若冲の絵は極彩色のイメージが強かったのですが、何点も見ていると墨絵もとても素敵です。こうしてまとまって見られてよかったです。「雪中雄鶏図」は特に張り詰めた緊張感があり、圧倒されました。

たくさんの作品に囲まれて、なんとも贅沢な思いを味わってきました。

5階まで行くと外に出られて、お食事処の開花亭に行く道がのびていました。そろそろお昼です。混まないうちにと早めの昼食をいただくことにしました。

携帯がないので、写真はとれなかったのですが、名物の牛ごぼううどんというのをいただきました。美味しかったです。展示に合わせた鯛めし弁当もあり、それも美味しそうでした。

展示されていた絵画の中に、私にとってとても嬉しい作品がありました。朝鮮王朝の22代王、正祖の絵があったことです。正祖は歴代の朝鮮王のなかでも数奇な運命に翻弄された王様ですが、ハングル文字を作った4代国王世宗と並び称される名君で、韓国ドラマ「イ・サン」のモデルとなった人です。ドラマでは、イ・ソジンが演じていて、その暖かな人柄に魅了されました。実の父親が王世子のときに政争に巻き込まれ、祖父の怒りをかってしまい米びつの中に幽閉され餓死してしまうという過酷な現実に負けることなく、その努力と勤勉さで祖父から認められ、祖父英祖から王位を譲られたドラマチックな人生を送った人です。葡萄を描いた墨絵は、とても美しく、私は思わず「あ、イ・サンの絵だ」と感激してしまいました。

一度ではとても消化できないほどのボリュームの美術館でした。ラムパパは盛んに一体この岡田美術館の岡田という人はどんな方で、どんなきっかけでこんなすごい美術館を作ったのかを気にしていました。帰りがけに、受付の女性にお訊ねすると、ユニバーサル・エンターテインメントの会長の方が作られたものだと教えていただきました。ラムパパはすぐにわかり、あー、なるほどユニバーサル・エンターテインメントかと納得しています。

どんな会社なの?と私が聞くと、娯楽業界では有名な会社だとのこと、若き日にラムパパが一時よく楽しんでいたパチンコ業界の超有名人だとのこと、ではこの壁のひとかけらくらいはラムパパの貢献かもしれないわねと笑い話しながら、帰路につきました。周りの自然も豊かで、とても楽しめる美術館でした。


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2 コメント

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Unknown (るるべるママ)
2020-10-29 23:54:27
岡だ美術館、素晴らしい収蔵品を持っているのですね。
「イ、サン」見ました。興味あります。実際に見に行けたら良い時間を過ごす事が出来るでしょうね。開花亭のお昼も食べてみたい~
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Unknown (ラムママ)
2020-10-30 10:33:16
るるべるママさん、こんにちわ。
岡田美術館、なかなか見ごたえがありました。館内がひろいので、一日では十分見終われないかもしれません。
今日はここらへんを中心に見ようなど、少し前もって心づもりしていくといいかも。
「イ・サン」のドラマ、ご覧になっていましたか?
私も欠かさず見ていました。イ・ソジンのほんわかとした雰囲気が好きで最後まで見続けました。長いんですけどね、あのドラマ。
今は16話くらいの韓国ドラマをいろいろ見ています。数年ぶりのプチ韓ドラマイブームです。
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