最近、何本か続けて大島渚監督の作品をDVDで見ています。
今年の初めに亡くなられ、もう半年が経っています。
「深海に生きる魚族の
ように自ら燃えなければ
何処にも光はない」
葬儀の際に配れた挨拶状に、監督自筆の明石海人の詩が載せられて
いました。
監督の人生はまさに自ら燃え続けた人生だったのでしょう。
「戦場のメリークリスマス」は、大島監督の作品の中では一番メジャーな
作品なのでしょうか。坂本龍一の曲もヒットしましたし、ビートたけしや
デヴィッド・ボウイの出演などで話題性も豊かでした。
私は、なんと当時は見ていなかったのです。テレビで放映されたときに
ちらちらと見ただけで、きちんと見ていなかったのです。
大島映画は、大体男の映画が多いのですが、この作品は見事に男しか
出てきませんね。
第二次世界大戦下のジャワの捕虜収容所の話なので、当たり前といえば
当たり前なのですが、本当に男性しか出てきません。
そして、デヴィッド・ボウイがきれいなのです。本当にきれいです。
「御法度」の松田龍平には、あまり魔性のような美を感じなかった
のですが、この映画のデヴィッド・ボウイにはなにもかも壊れちゃっても
いいと思えるような美しさがあります。
日本と西洋、宗教、文化の違い、価値観の差、いろいろな問題が
描かれているのですが、それは見る側のどこに面白さを感じるかに
任されているような気もします。
あんなにも美しい男に会わせてくれた、これは神からのプレゼントか?
サンタクロースからのプレゼントは彼だったのか?
詩編23編の讃美歌が彼の死を悼み、歌われます。賛美歌は彼にとっては
弟との辛い思い出につながります。しかし、私にはあの讃美歌は彼にとって
癒しとなり、すべてを許され、死を迎えられたように思えました。
そしてもう一人の主人公、ローレンスも最後のたけしの「メリークリスマス
ミスターローレンス」に、同じ時を過ごした人間同士の思いを持てたのでは
ないでしょうか。私の見方、甘いかな?
ビートたけし、坂本龍一が出ていたと覚えいます。
デヴィッド・ボウイ、そんなに綺麗だったのですか!
私もDVD借りてきて見てみようかしら(^^)
詩編23編の讃美歌も聞いてみたいですね。
有名になりすぎて半分見たようなきになっていたのかも・・・
坂本龍一は音楽は素晴らしいですが、演技はまだぎごちないな感じでした。デヴィッド・ボウイは素敵でしたよ。大島監督は映画の撮影スケジュールを彼の空きに合わせて待っていたそうです。
大島監督の映画では、私は「少年」という映画が一番好きなのですが、もし未見ならおすすめします。車へのあたり屋一家を描いた作品ですが、大島作品のなかでは、あまり理屈っぽくない映画です。
これから1,2週間は東京は酷暑だそうです。ブログから涼しい風を送ってくださいね。るるべるちゃんによろしく。
今朝のラムは、蒸し暑くて身の置き所がない感じでうろうろしています。クーラーはもう少し我慢・・・