大人の遠足 府中郷土の森博物館公園

12月１１日の土曜日に、友人６人で府中の郷土の森博物館公園の一日遠足に行ってきました。晴れ女が二人もそろっている友人グループ、お天気は朝からずばりのお日様で、綺麗に晴れていました。

朝、府中本町駅で待ち合わせして、下河原緑道を通って多摩川方面に歩き出しました。車の通らない気持ちの良い遊歩道で、コロナ禍で１年ぶりにこうして集まれたので楽しいおしゃべりが弾みながら歩けてよかったです。もちろん全員しっかりマスクをしての会話です。

郷土の森博物館公園に行く前に、卸売センターの市場見学がしたいという希望があり、１５分ほど歩いて大東京綜合卸売センター（府中市場）にまず向かいました。まだ１０時前だったので魚売り場も活気があり、今度は車でこの市場目的に来たいと友人たちも喜んでいました。お正月の買い出しにもいいね、との声も。

市場内の食堂でお昼のお弁当を購入して、５分ほどさきにある郷土の森博物館公園に入園しました。チケット売り場の手前には何台もキッチンカーが並んでいて、市場でお弁当を買ってこなくてもこちらでも調達できたようです。今はいろいろなところにキッチンカーが出ていて、我が家もテレワークが多い子供達のランチに時々利用しています。結構美味しいです。

郷土の森博物館公園の紅葉の見ごろは１１月末までと聞いていましたが、まだ残っている紅葉もあり、散策するにはとても良いところです。ハケの茶屋というお休み処で早速お弁当を広げて、久しぶりの集まりが実現できたことを喜びあいました。沖縄のセサミクランチという香ばしいお菓子や９８歳の実家のお母さまが手作りした干し柿など美味しい差し入れもあり、楽しいランチタイムとなりました。私は八幡浜のミカンを皆さんに持っていきました。甘くておいしい！と言ってもらい、愛媛県八幡浜の宣伝をしてきました。

今日の遠足の一番目の目的、博物館内のプラネタリウムで午後一時から「星空旅行」という４５分のプログラムを見ました。リクライニングシートに暗くなる館内、綺麗な星空や世界の名所、アラスカのオーロラの映像と心地よい解説の声、やはり私は途中から寝てしまったようで、オーロラに包まれたと思ったらあっという間に現実の世界へ。プラネタリウムのうたい文句に「Fuchu には Uchu がある」とありました。私は宇宙でお昼寝したのかな、とても気持ちよかったです。

お腹もいっぱいになったし、休息もとれて、元気に公園内を散策しました。モミジの滝という紅葉の綺麗な場所があるというので、園内地図を見ながら探して行きました。モミジはもう無理だろうなと思っていたのですが、色がだいぶ落ちていましたが、まだ落葉せずに残っていてくれました。

私は何度かこの公園に来ているのですが、モミジの滝に来たのは初めてです。ギリギリの紅葉の時期に間に合い、よかったです。

さて、今日の目的の最後は、蝋梅が咲き始めたという「ロウバイの小路」に行くことです。園内地図を見ても小道がいくつもあり、なかなかどこかわかりません。多分、こっちだろうとしばらく歩いていると脚立を立てて作業している人の姿が見えてきました。近寄って、「ロウバイの小路はどこですか？」と聞くと、「ここだよ」とのこと、ちょうど蝋梅の花が綺麗に見えるように葉っぱを落としている作業のところでした。マスクを少しずらすと蝋梅の甘い香りが漂ってきました。あたりを見回すと、小さな蝋細工のような黄色い花をいっぱいつけた木が何本もありました。作業している人の邪魔をしないように、小路のなかに入っていくと枝えだには可愛い丸く膨らんだ蕾も見えます。これから1月いっぱいくらいは次々と咲いて、ふくよかな香りをあたりに漂わすことでしょう。

私は蝋梅の香りが大好きで庭にも植えているのですが、手入れがよくないせいかここ２年ほど咲いてくれません。久しぶりにかぐことができた蝋梅の匂い、ロウバイの小路に行きつくことができてよかったです。

帰り際に、園内にある昔の府中宿の大店の旧田中家という建物にある甘味処で一休み、美味しいあんみつを頂きました。お店の中も素敵です。

お茶席もあるようで、落ち着いたたたずまいのいいお店でした。

楽しい大人の遠足、たっぷり楽しめました。次はどこかしらという話しになりましたが、桜の季節かな？　コロナ次第だね、という事になりました。どこに行っても、何を食べても、みんなの笑顔を見られればそれが一番、またの楽しいひとときを心待ちにしましょう。

公園を出たところで、私は皆と別れて、是政橋を渡って歩いて家に帰ることにしました。みんなで歩いているとどんな距離も遠く感じないのに、一人で歩く多摩川べりは寒くて遠く感じました。でも、ちょうど夕焼けの富士山が顔を見せてくれて、最後に追加のプレゼントをもらった感じでした。いい一日でした。