言語分析未来予測

上石高生
言葉の分析からの予測です。分析の正しさは未来に答えが出ます。分析予測は検証可能でなければなりません。

予言もまた未来予測ではなかった

2009年04月25日 06時37分08秒 | 反占
 ブラジルでは予言的中率90%とも言われて注目されている「ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルース」。と、最初のうたい文句だけはすごかったが、この予言者が当てたと言っているのは、どれも過去の出来事ばかりだった。

ジュセリーノ予言 - 言語分析未来予測 2007年12月22日 13時44分45秒
 リアルな夢。事件や事故を目の当たりにしている。夢では、どんな国の言葉でも分るし日時も場所も分ると。などとと本人は言っている。
 起きてから予知夢の内容を書き留めている。

ジュセリーノ氏 この封筒の中にはリンゼー・ホーカーさんを殺害した容疑者の潜伏先が書かれています。
 容疑者の潜伏先を予知夢で見て予言したと主張。
 結局は、見つからない。
 実際に調査するのは初めてだと言っている。

ジュセリーノが予言した2007年に起きるであろう日本の予言
 3月、東京近郊で大きな地震を予言→実際には能登半島沖で震度6強の地震。
 7月13日、日本で大きな地震を予言→実際には7月16日、中越沖地震。
 10月26日、巨大な台風が日本を襲う予言→実際には10月26日、台風発生も上陸せず。
 11月25日、千葉県で地震。125人死亡と予言→実際には11月26日、福島沖、M6.0の地震。


 実際の予言はこのように当たらなかった。

 言語分析では、言葉の全てが分析可能であるから、さっそくこの予言を予言者ごと分析してみた。

ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルース氏の分析 - 言語分析未来予測 2007年12月22日 14時34分18秒
 夢とは自己主張とは違うものである。主体から見ると、予知夢に譲歩しているとさえ言うことができる。そんな夢とは、いくら主体がそのイメージに譲歩しているとはいえ、非常にぼんやりとしたものにすぎないはずだ。この点ではテレビでの本人の主張、はっきりとその場にいるように見える、などとは一致しない。
 特に予知夢での予言とは主体的でないものだ。主観でもない、主張でもない。そのイメージに、まるで超能力者の主体性そのものが、予言者にもかかわらず、譲歩的であるのだ。本人もテレビ番組では、自分の予言がむしろ外れてほしい、とさえ言っている。


ジュセリーノ予言。日付について - 言語分析未来予測 2007年12月23日 06時35分09秒
 毎日、睡眠時間が一般的ほどにあり、その間の彼の浅いその眠りの中で予言を思いついたら書くという行為を毎日繰り返しているのである。
 番組では一枚の予言文に複数の予言が書き込まれていると言っていた。
 これらのことを「2007年に起きるであろう日本の予言」というテーマで毎日、書き続けたらどうだろう。

 一枚の予言文に4つ程の予言を書けば、100枚以下で365日全ての予言が書けるだろう。
 それで「夢の中に未来のことが次々と出てくるんです」と言うのなら、100枚を書くのに3ヶ月ほどでいいだろう。

 「2007年に起きるであろう日本の予言」というテーマで、1年365日の日付の付くように予言文を、一枚で4つの予言に4つの日付を付けて、それを 92枚、3ヶ月程度で書くのだ。それで一年間の全ての日付が付く予言文ができあがる。後は1年過ぎてから日本のニュースと照らし合わせて、当たっている予言文を捜せばいいのだ。

 それにしても放送できたものが4つしかなかったとは、よっぽど確率が低いのではないか。的中率90%などとは、とてもじゃないが、お世辞にも言えないことである。

 これらの点から的中率90%などとは、とても誇大な宣伝であり、情報操作のような放送であることが理解できる。
 
民主党衆議院議員、末松義規氏 私は注目をしていこうと思ってますよ。実は彼が言ったことは手帳に書いてある、というようなこともしてますね。なぜそうなるかというと、彼の過去の実績が、そのファクツ(事実)があるから無視しえないということだと思いますよ。

 番組では現職の国会議員が「彼の過去の実績が、そのファクツ(事実)がある」と断言していた。これは大いに問題である。
 ここにもかつての永田議員の辞職というあのガセネタメール疑惑を彷彿とさせる民主党の議員が出現したようだ。末松義規民主党衆議院議員、よく覚えておこう。


 地震と台風だけに絞って2つの予言に全ての日付を付ければ、365×2=730になるのだが、現実に起きた台風と地震に近いものでさえ4つしかないという0.5%ほどの確率だ。的中しているものは0である。

ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルース氏の分析2 - 言語分析未来予測 2007年12月23日 06時59分01秒
 ジュセリーノ氏の予言がより事件としての公の事実をそのまま表わしていればいるほど、それは「公の事実」であり、著作権を主張することはできない(か、より難しくなる)はずである。

 だからこそ「予知夢は深層的な能力が現出したものである」とし、「登記所の登録をしているのを証拠として」の予言として――公の事実でも――自分の著作として、その著作権を主張しようとしていると予測する。


ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルース氏の分析3 - 言語分析未来予測 2007年12月24日 07時22分38秒
 おそらくジュセリーノ氏は「夢の内容は自分で決めることはできない。世界や人類への警告のために神から見せられているものなのだ」と主張することだろう。

 『神』という言葉は、オールマイティー、である。
 警視も「神は正しい」と考え、霊感商法の営業を行なうのである。自分の肩書きを利用してまで、だ。この言葉を持ち出せば、何でも許されると思い込んでいるのである。


またも予言の番組 - 言語分析未来予測 2008年02月14日 06時02分09秒
 地震
 新型のインフルエンザ
 温暖化
 小惑星の衝突

 全て今まで専門家に指摘されてきたものばかりだ。新しいものなど1つもなかった。


 人類にとって科学は付属的なことにすぎない。結局、予言もこの程度である。

預言6 - 言語分析未来予測
エレミヤの予言
 第23章。
 全能の主は、こう仰せられる。
 「あなたがたに預言する預言者たちのことばを聞くな。

 自分で勝手に思いついたことを預言している。……」

 「わたしの名前を使って、偽りを預言する預言者たちが、『私は主のことばを受けた』と言ったのを、私は聞いた。
 偽りの預言をする預言者たちは、いつまで偽りを言い続けるのか。彼らは、その偽りを預言してる。

 主は仰せられる。だからわたしはわたしの名前を乱用する預言者に敵対する。主は仰せられる。わたしは、自分勝手に語る預言者に敵対する。

 あの預言者たちにはこういいなさい。「『主はどう応えられたのか』『主は何と語っておられるのか。』もし、あなたがたが、『主からのことば』と言うなら、主はそれに対して、こう仰せられる。『わたしは、あなたがたに、「主からのことば」という言い方をするなと言っておいたのに、あなたがたは「主からのことば」という言い方をしている。そこで、わたしは、あなたがたとこの町を捨て、永遠の辱めを与える。』」

 第29章。
 全能の主である……神は、こう仰せられる。あなた方のうちにいる預言者と称する者や、占い師に騙されるな。あなた方に上手いことを言う者たちの言うことを信じてはならない。



ジュセリーノ予言の原型 - 言語分析未来予測 2008年05月25日 01時21分48秒
 これはダニエルの預言に酷似したことだ。
 第1章では、「……ダニエルは、神が幻と夢を通して啓示されたことをすべて解くことができた」と書かれている。第2章では、神の助けを借りて王様の夢を解き明かしている。

 夢での預言というダニエルの預言での、その相手とは「この世で最も強大な皇帝」と書かれており、時の権力者に神から告げられたその夢を明かす、というジュセリーノ氏の活動も、まったく同じである。

 第6章では、ライオンの穴の中に投げ込まれるという危機に陥る。もちろん神の祝福を受けているダニエルにはかすり傷もなく助け出され、逆に彼を陥れた者たちが投げ込まれるとライオンから八つ裂きにされてしまった。

 預言者は危険と隣り合わせである。

 実際、紀元前も現代でも、この中東における危機とは、戦争、によるものであり、旧約聖書のダニエルの預言に書かれたテーマも現代にして同様であると言えることだ。しかしそれも第12章で、この預言の書は封印されてしまう。

 このように黙示録であった預言の意味を真に理解した、と現代の予言者は確信しているのだろうが、自分をも救うことができない矛盾にも気付くことができないパラドックスを抱えているのであれば、ダニエルの預言の意味を知ったという理解も、単なる勘違いに過ぎないだろう。

 ジュセリーノ氏が将来、危機に陥ったとき、ライオンの口は閉じているのだろうか、それとも開いているのだろうか? 


 日本人は、占いとは何なのか、予言とは何なのか、の本当の意味を知らない。

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