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女系女帝について考える①

2006-02-04 23:21:17 | 世の中のこと
*この記事は、2/8(水)に訂正させて頂きました。
  秋篠宮妃である紀子様のご懐妊が発表されたためです。
  国会にも動きがありますし、僕の考えも少し変わってきました。


皇室典範と女系女帝の問題を、最近よくニュースでやっていますね。
小泉総理が自らの任期中にと、張り切っているためです。

皇太子殿下と秋篠宮様の家には、今のところ男の子が居ません。
このままであれば、次の次の代の天皇は愛子様でしょう。
このことに対して、大っぴらに反対する人は少ないと思います。

問題は、そのまた次の代をどうするのか、ということのようです。
ここで、「男系」「女系」という言葉が重要になります。
父親の系譜をたどれば天皇に行き着く、これが「男系」です。
それとは逆に、母方をたどるのが「女系」です。
愛子様が天皇となって、どこかの男の子と結婚する。
そこに子供が出来た時、その子に天皇の資格ありとするか?
この子の父親は天皇家とは無縁、母親は天皇の愛子様ですから、その血統は「女系」となります。
「男系」にこだわるなら、この子は天皇にはなれません。

今の皇室典範では、「天皇は男系男子に限る」ということになっています。
このまま改正をしなければどうなるか?
現在の皇太子殿下を最後に、天皇の有資格者は居なくなります。
「女子は可」「ただし女系は不可」とすればどうなるか?
一代だけ先延ばしされて、愛子様が最後となります。
「女系も可」とすればどうなるか?
とにかく子供さえ生まれれば、一切の心配はなくなります。
これが、「女系女帝」を容認する側の意見です。

ただし、その代わりに「万世一系」を貫いていたとされる「男系」の血統は失われます。
それが反対側の主張です。
さらに考えると、「女帝」を認めると結局は「万世一系」を崩すことになる。
そこで、愛子様が天皇になることも反対だ、という意見も出てきます。

ここで、あるURLを貼り付けておきます。
「女帝」の賛成派と反対派との対談です。

http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2003/01291/contents/304.htm

「○○代の天皇は云々」「旧宮家の○○さんは云々」といった部分は、読み飛ばしても問題ありません。
それでも、大体の論点は分かるはずです。

さらに、この対談の中では別の要素も語られています。

(A)側室を認める
(B)旧宮家を復活させる
(C)養子を迎えさせる

これらについては次回に譲りますが、この通り、問題が1つだけではないことは明白です。
今国会で決めようとするには、さすがにムリがあると思います。

…と言っているうちに、紀子様のご懐妊が発表されました。
出産は秋になるそうですが、これを待とうという声が大きくなり、小泉総理も無視できないようです。
中途半端な議論のまま決議されても困りますから、これはこれで良かったと思います。
けれども、もし男の子が生まれたとしても、この議論は続けて欲しいものです。
側室もダメ、宮家もない、養子もダメ、けれども「男系男子」しか認めない。
こんなルールで、天皇家が上手くいくはずがありませんからね。