前回の続きです。
…が、題名とは少しずつズレていくかも知れません。
最近、「390円のラーメン」とかが増えてますよね。
僕も先日、はじめて入ってみました。
日高屋というチェーン店です。
正直言って、ラーメン屋で400円も払わないということに、僕には若干の違和感がありました。
700~800円が普通だと思っていましたからね。
それに加えて、その時はお腹も減っていたので、チャーハンとのセットを注文することにしました。
それでも620円です。
安いですよね。
けれども、少し残念なことがありました。
チャーハンの器が異常に熱かったのです。
レンジかオーブンでチン、なんでしょうね。
作りだめしてあるものか、1食ずつパックされているか、そのどちらかなのでしょう。
後者のほうは、チェーン店の常套手段です。
仮に違うとしても、あの器の熱さで誰もがそう思ってしまうはずです。
まあ、それはさておき、味はそこそこでした。
いえ、下手なラーメン屋さんよりは、よっぽど良かったと思います。
前回書いた、「値頃感」ということでは充分です。
ここも立派なファーストフードと言えるのではないでしょうか。
ところで、昔は「吉野家は男の聖域」なんてことを言われていましたよね。
ここで言う「吉野家」とは、狭い意味でのファーストフードと考えてください。
牛丼屋さんとか、駅の立ち喰いそばとか、時間の無いサラリーマンが入る店とされていた所です。
そのため、これも狭い表現になりますが、「オヤジの聖域」とも呼ばれていたはずです。
この「聖域」が「女性に侵された」などと言われはじめたのは、もう10年以上前でしょうか。
女性の順応力はすごいですよね。
最初は彼だか家族だかと入っていたのでしょうが、そのうち1人でも大丈夫になるのでしょうね。
そしてこれは女性に限りませんが、仲間がいると思えば、人は気が大きくなるものです。
こうして徐々に、男性ばかりだったお店に、女性が進出していったのでしょう。
それにしても、最初に踏み込んだ娘は大したものです。
そういえば、「オヤジギャル」という言葉もその頃のものです。
彼女らが先駆けだったのでしょう。
これに対して、世の男共はどうなったのでしょう?
話を日高屋さんに戻します。
僕がお店に入ったのは、午後3時近くのことでした。
けれども、場所が東京だったからでしょうか、まだ混んでいたのです。
ギリギリのところで、客の出入りが釣り合っている状態です。
時折ですが、入口で待たされている人もいました。
普通の人ならば、「長居すると悪いな」と思いますよね。
ここで僕が気になったのは、中年男性の2人連れです。
この2人、僕より先に入っていたのですが、その時点で食事はほぼ終わっていました。
それに中ジョッキにビールが半分以上。
食べ物とのバランスから見て、2杯目だったのかも知れません。
ビールを飲むことは、別に悪いことではありません。
ちゃんとメニューにあるのですから。
それに、ラーメン屋さんとしては別に珍しいことではありません。
その2人を背中にして、僕も注文をしました。
冒頭に書いたとおり、ラーメンとチャーハンのセットです。
この程度なら、頼んでから食べ終わるまで、普通の男性ならば15~20分もあれば充分です。
もちろん、僕もそうです。
ところが、食べ終わりの頃に後ろを見ると、さっきの2人がまだ座っているのです。
一体、何10分いるのでしょうか。
さらにこの2人を観察して、そこではじめて、彼ら人が何をしているのかが分かりました。
語り合っていたのです。
それも熱く!
この2人にとって、ここは既に飲み屋になってしまっていたのです。
ファーストフードの常識も、ラーメン屋の常識さえも、何の意味も持ちません。
まあ、それでも一応、気が済んだのでしょう。
ちょうど僕と同じ頃、この2人にも席を立つ時がやってきました。
そこで一言、店員さんを呼び止めて、
「お愛想!」
…唖然としました。
レジは入口にあるのです。
わざわざ説明するのもアレですが、そこに自分で伝票を持っていって、お会計するためにです。
声を掛けられた店員さんも苦笑いです。
この2人には、お店の仕組みや雰囲気というものが、最後まで理解できなかったのでしょう。
世の男共は、既に「聖域」から追い出されているようです。
…が、題名とは少しずつズレていくかも知れません。
最近、「390円のラーメン」とかが増えてますよね。
僕も先日、はじめて入ってみました。
日高屋というチェーン店です。
正直言って、ラーメン屋で400円も払わないということに、僕には若干の違和感がありました。
700~800円が普通だと思っていましたからね。
それに加えて、その時はお腹も減っていたので、チャーハンとのセットを注文することにしました。
それでも620円です。
安いですよね。
けれども、少し残念なことがありました。
チャーハンの器が異常に熱かったのです。
レンジかオーブンでチン、なんでしょうね。
作りだめしてあるものか、1食ずつパックされているか、そのどちらかなのでしょう。
後者のほうは、チェーン店の常套手段です。
仮に違うとしても、あの器の熱さで誰もがそう思ってしまうはずです。
まあ、それはさておき、味はそこそこでした。
いえ、下手なラーメン屋さんよりは、よっぽど良かったと思います。
前回書いた、「値頃感」ということでは充分です。
ここも立派なファーストフードと言えるのではないでしょうか。
ところで、昔は「吉野家は男の聖域」なんてことを言われていましたよね。
ここで言う「吉野家」とは、狭い意味でのファーストフードと考えてください。
牛丼屋さんとか、駅の立ち喰いそばとか、時間の無いサラリーマンが入る店とされていた所です。
そのため、これも狭い表現になりますが、「オヤジの聖域」とも呼ばれていたはずです。
この「聖域」が「女性に侵された」などと言われはじめたのは、もう10年以上前でしょうか。
女性の順応力はすごいですよね。
最初は彼だか家族だかと入っていたのでしょうが、そのうち1人でも大丈夫になるのでしょうね。
そしてこれは女性に限りませんが、仲間がいると思えば、人は気が大きくなるものです。
こうして徐々に、男性ばかりだったお店に、女性が進出していったのでしょう。
それにしても、最初に踏み込んだ娘は大したものです。
そういえば、「オヤジギャル」という言葉もその頃のものです。
彼女らが先駆けだったのでしょう。
これに対して、世の男共はどうなったのでしょう?
話を日高屋さんに戻します。
僕がお店に入ったのは、午後3時近くのことでした。
けれども、場所が東京だったからでしょうか、まだ混んでいたのです。
ギリギリのところで、客の出入りが釣り合っている状態です。
時折ですが、入口で待たされている人もいました。
普通の人ならば、「長居すると悪いな」と思いますよね。
ここで僕が気になったのは、中年男性の2人連れです。
この2人、僕より先に入っていたのですが、その時点で食事はほぼ終わっていました。
それに中ジョッキにビールが半分以上。
食べ物とのバランスから見て、2杯目だったのかも知れません。
ビールを飲むことは、別に悪いことではありません。
ちゃんとメニューにあるのですから。
それに、ラーメン屋さんとしては別に珍しいことではありません。
その2人を背中にして、僕も注文をしました。
冒頭に書いたとおり、ラーメンとチャーハンのセットです。
この程度なら、頼んでから食べ終わるまで、普通の男性ならば15~20分もあれば充分です。
もちろん、僕もそうです。
ところが、食べ終わりの頃に後ろを見ると、さっきの2人がまだ座っているのです。
一体、何10分いるのでしょうか。
さらにこの2人を観察して、そこではじめて、彼ら人が何をしているのかが分かりました。
語り合っていたのです。
それも熱く!
この2人にとって、ここは既に飲み屋になってしまっていたのです。
ファーストフードの常識も、ラーメン屋の常識さえも、何の意味も持ちません。
まあ、それでも一応、気が済んだのでしょう。
ちょうど僕と同じ頃、この2人にも席を立つ時がやってきました。
そこで一言、店員さんを呼び止めて、
「お愛想!」
…唖然としました。
レジは入口にあるのです。
わざわざ説明するのもアレですが、そこに自分で伝票を持っていって、お会計するためにです。
声を掛けられた店員さんも苦笑いです。
この2人には、お店の仕組みや雰囲気というものが、最後まで理解できなかったのでしょう。
世の男共は、既に「聖域」から追い出されているようです。