はなん下からさき生まれた。

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ネットの匿名性

2006-02-01 23:49:27 | 趣味
先ずは現実のお話ですが、嫌な事件がありました。

ネットを使った委託殺人です。

先日、犯人として2人が逮捕されましたが、そのうちの1人は被害者の息子でした。
彼がチャットで「父親を殺して欲しい」と書き込んで、全くの他人がこれを実行したとか。
加えて本日、息子のそのまた息子(被害者にとっては孫)も捕まりました。
おじいさんを殺そうと相談する親子。
この依頼を受ける見ず知らずの他人。

…嫌ですねえ。

ネットの上では、とりあえず自分の名前は伏せることができます。
これで気が大きくなるんでしょうか。
まあ、こういう事件になってしまえば、警察は全て明らかにできるようです。
悪いことは出来ないということですね。

ところで、僕は今、自分に合うオンラインゲームを探しているところです。
僕にとっての「合う」とは、ただ1点、居心地が良いかどうかです。
そこで、ゲーム内での会話や、公式HPなどの掲示板をよく見ているのですが…。
正直、こちらの世界でも、どこも似たり寄ったりですね。

・他プレイヤーへの誹謗中傷。
・他サーバー(どのゲームでも、だいたい複数あるようです)との比較。
・他ゲームとの比較。

比較というのは、ゲーム内容の比較ではありません。
「あっちは厨房が多い」とか、「こっちは廃人が多い」とか、そういう話です。
「廃人」のほうは、自分を指してそう呼んでいる人も多いので、まあ良しとします。
問題は「厨房」のほうです。
もともとは、「中坊(中学生)」のもじった言葉です。
意味としては年齢の若い子、さらに広げて大人でも言動が幼い人、といったところでしょうか。

でも、コレって、誰が決めるんでしょうね。
「あいつは厨房だから相手にするな」とか、そういう台詞をよく聞きます。
どういう基準でもって、「あいつ」は「厨房」と決め付けられてしまうのでしょうか。
もちろん、匿名性のある状況下ですから、実年齢は分かりません。
ゲーム内での言動で、まあ確かに若い子かな、と思うことはあります。
けれども、「そう演じている」という可能性だってあります。
RPG(ロールプレイングゲーム=役割を演じるゲーム)という言葉があるくらいですからね。
そう考えると、決め付けて悪口を言っている側のほうが、僕には悪く見えてしまうのです。

まあ、どちらの側にしても「結局は見ず知らずの他人」という安心感があるのでしょうね。
気が大きくなって、現実世界では出来ないような言動をするのでしょう。
その意味では、誰も一緒なのだと思います。
もちろん僕もです。
そこには程度の差があるだけなのでしょう。
その区別がつかなくなった時に、冒頭で書いたような事件が起こるのかも知れません。

チャットでもオンラインゲームでも、その本質はコミュニケーションツールであるはずです。
楽しむことだけに使いたいものですね。

最後に、オンラインゲーム『マビノギ』での写真です。


…。

ここまで書いた偉そうなことを、全て撤回致します。
この人にはぜひ、現実との区別がつかなくなって頂きたい。
僕が拾います。

…でも、中身はどうせ男だろうなあ。