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65オヤジのスタイルブック

65才茶々丸のスタイルブック。様々なカルチャーにふれて養ったライフスタイルを紹介

DVD闇金ウシジマくんseason2

2014年04月29日 | 【映画・ドラマ・演劇】

コミックでリアルな闇金の世界を描いた闇金ウシジマくん。5月に第2弾が上映されますが、先駆けて深夜ドラマの第2弾「闇金ウシジマくんseason2」がDVD発売されています。

今や日本映画では、なくてはならない存在となっている山田孝之が、原作コミックにほれ込み自ら望んで深夜枠のドラマで闇金の社長「丑嶋」を演じていることでも話題なったドラマですが、今回も、その存在感に磨きをかけています。

今回は、ウシジマ、柄崎の同級生で、綾野剛演じる情報屋の戌亥が登場。今回のドラマの重要な役を担っています。犯罪である闇金の世界で生きる人間と客。今回は、カクカウファイナンスの柄崎と高田が窮地を迎えることに。

読モの若者、ホスト、ニート、パチンコ依存症の女と、自分たちの欲望と夢のために闇金ウシジマの手を借りる人間たちの生きざまがリアルに描かれています。

回収のために冷酷に追い込むウシジマの姿と発せられる言葉が、格言のように響いてきます。日常の中に潜む危険を感じ取るためにも、このドラマは今を生きるための教科書のように感じるドラマです。


映画アメイジング・スパイダーマン2

2014年04月28日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画「アメイジングスパイダーマン2」を観賞。アナ雪のヒットの影響か、3D版をではなく字幕版を選んだのか劇場内は意外と空いてました。

サム・ライミ監督のスパイダーマンシリーズ3作とアメイジングスパーダーマンシリーズの2作とすべて観てる僕としては、それぞれの良さがあるだけに評価しがたい一面はありますが、いろいろ調べてみると、アメイジングスパイダーマンシリーズは、原作に近い形で描かれていくのかなと思います。

ただし、出生の秘密を加えることにより、3枚目の一面を持っていたヒーロー像をより正義感あふれ、人間的な苦悩をそなえたスパイダーマンに変化ささせているように感じました。その点は、今回の2を観れば同感してもらえるかなと思います。

マークウエッブ監督は、ミュージックビデオ監督からの長編映画へ転身した異色の監督だけあって、オリジナル作品の色を消すことなく、視覚と聴覚を刺激するエンターテーメント作品として仕上げてます。その点は、近頃の3D化する傾向の中で、3Dでなくても十二分にその感覚を堪能できるものでした。

さて、3作目の展開が高まるラストを確かめるためにも、ぜひ今回の2は見逃せない作品です。

 

 

 


シャガール展・愛知県美術館

2014年04月27日 | 【美術鑑賞・イベント】

愛知県美術館で開催中のシャガール展を観賞。

今回の展覧会は、シャガールの大戦後に行われた、歌劇場や美術館、教会や病院など公共施設への壁画やタペストリ、ステングラスなどの作品制作にスポットを当てた展覧会です。

パリ・オペラ座の天井画に制作における数々の下図や制作風景やステンドグラスなどの商品、原画とタペストリの比較、モザイク制作と陶器や大理石、陶板などのオブジェ作品とシャガールの多彩な芸術の世界が一堂に会する展覧です。また、彼が舞台美術に携わったバレエ「ダフネスとクロエ」舞台衣装や背景画の下絵なども披露されています。

ロシア系ユダヤ人として、ナチスから逃れ亡命、旧約聖書やギリシャ神話をテーマに一貫して愛と平和を謳う作品を描き続けたシャガール。その愛ある人生をパブリック作品を通して感じられる展覧会でした。


オバマ大統領とギミー・シェルター

2014年04月26日 | 【エッセイ・コラム】

先日のオバマ大統領の来日で、政治的にはあまり進展はないように感じましたが、厳重警戒の東京やすきやばし次郎での会食や晩餐会での模様などが放映されると、国賓の中でも、やはりアメリカ大統領は特別な存在であることは間違いないです。

昨日もいつも朝に聞いているラジオ番組の「すっぴん」で高橋源一郎さんが、オバマ大統領の好きな曲のストーンズのギミー・シェルターを紹介していました。ストーンズファンの僕にとっては、オバマ大統領に親近感を持つ話題で、大統領がざぜ好きか聞いてみたいところですが、雲の上の人にそんな気持ちもかなわないので、勝手に想像してみました。

ギミーシェルターは、ライブでは欠かせないストーンズの定番。1969年の「レットイットブレード」に収まられた曲でシングルカットはされてません。

1969年は、人類初の月面着陸に成功した年ですが、反面ベトナム戦争による嫌悪から様々な抗議行動が起こり、セックスやドラッグも蔓延した混沌した時代の中で生まれた曲です。決して反戦をうたったのではなく、現実の社会をうたったリアルな世界です。それは理想だけでは生きられない、時に現実を受け入れることで生まれる、生きることへのメッセージだと思っています。

ギミーシェルターは、内外に様々な難題を抱えているオバマ大統領ならではのリアルな選択のように思えます。

 

 


身近な小宇宙・メナード美術館

2014年04月23日 | 【美術鑑賞・イベント】

仕事の合間に近いこともあって、メナード美術館に立ち寄ることが多いのですが、異なるテーマにより所蔵品をたびたび見る機会を得ると、その作品の奥の深さを感じます。

今回の企画展は、身近な小宇宙(コスモス)ー室内を描くと題して、静物画の作品にスポットをあてています。その作品構成の中で初公開作品としてドガのパステル画の踊り子や愛知県美術館所蔵作品が数点特別出品されています。

絵画において、静物画は風景画や人物画より下に見られていました。しかし、セザンヌの出現によりその位置づけは高くなり、現在ではその価値も高くなっています。

今回の企画展でも、ゴッホ、マチス、ピカソなど西洋絵画の巨匠の名品に、日本洋画界の先駆者の作品がずらりと並びと作品ごとに小さな宇宙が表現されていました。静物画と一言のくくりであっても、その作風は多種多彩で花や果物に花瓶やコップなどをモチーフとした静物画の基本形から裸婦を配した室内画と奥深い構成で作家の画風が顕著に表れていました。

本展は、5月11日まで。ゴールデンウイークの喧騒から離れて、寛ぎの空間を静物画と共に楽しんでみるのも一案かと思います。


歌麿の深川の雪

2014年04月21日 | 【美術鑑賞・イベント】

今注目される美術展は、浮世絵に代表される江戸絵画と印象派に集中しているように感じます。

現在、喜多川歌麿の幻の名画と言われた「深川の雪」が発見され、箱根の美術館群の新名所となった「岡田美術館」に展示されています。この作品の経緯については、日曜美術館で紹介され昨日も再放送されていました。

66年ぶりの日本公開となったこの作品。浮世絵肉筆画としても最大の大きさを誇るもので、雪月花に題材をとった三部作のひとつです。品川の月、吉原の花は、現在アメリカの美術館が所蔵し、門外不出のなっているほど貴重な作品。

そのひとつ晩年の歌麿作の深川の雪が発見され、日本にて所蔵されることは極めて重要なことであり、岡田美術館の功績は大変大きいです。また、現存している色彩豊かな作品を修復により更に引き立たさることができた修復師の方々の技術と努力にも敬意を表します。

浮世絵は、江戸の庶民文化から生まれた芸術。浮世絵は、江戸幕府に対する反骨精神の象徴でもありました。文化は、ともすれば国家権力に迎合することにより、衰退し形骸化していきます。

この作品から、遊郭の世界と遊女の姿から生きる喜びと女性の生命力を感じます。江戸を追われた歌麿が、足利の地で描いたとされる大作は、権力に対する庶民の自由な精神を描き出しているように感じます。

 


ドラマ・MOZU‐百舌の叫ぶ夜

2014年04月18日 | 【映画・ドラマ・演劇】

ドラマ好きの僕にとっては、半沢直樹ブームがあっても、民放のドラマ作りに物足りなさを感じていましたが、ダブルフェースの制作チームにより4月10日からスタートした「MOZU~百舌の叫ぶ夜~」は、2回を終わり満足できるもので、今後に期待を持っています。

今回の作品はハードボイルド小説を基に制作されていますが、あまり小説を読まない僕でも、その世界観がドラマから滲み出るようで楽しく観てます。

また、キャスティングも西島、香川、真木の三人の演じる重要人物に、その周辺の相関図のキャストも、ベテラン、中堅、若手の実力派が集結しているだけで魅力的です。

特に凶悪な殺人犯で事件の鍵を握る青年役の池松壮亮のギャップぶりが楽しいです。ビル爆破事件に絡む踏み込むことを許さない真実の闇を主人公の倉木演じる西島がどう暴いていくかが注目です。

余談ですが、ちょっと気になるのが喫煙シーンの多さ。ハードボイルド小説に欠かせないものですが、今はかつてはチェーンスモーカーで現在は非喫煙者となった僕が観ても過剰な演出に見えます。いらぬ批判を避ける演出も、今の時代には必要かと感じます。

ともあれ、ドラマの持つエンターテーメントの醍醐味を十二分に感じられる作品なので、高視聴率でドラマの復権を期待しています。


根尾の淡墨桜と樽見鉄道

2014年04月13日 | 【町歩き・旅】

久しぶりに根尾谷の淡墨桜を観に出かけました。今回は、車ではなく、30キロ手前にショッピングモールのモレラ岐阜が出来たので、そこに駐車。近くのモレラ岐阜駅からの樽見鉄道で終点の樽見に向かいました。

片道40分ほどのローカル線の旅は、トンネルを抜け、鉄橋を渡り、渓谷や遠くの山並み、田園風景などを運転士の観光案内を聞きながら楽しめて、混雑していても楽しい道のりです。

樽見駅から15分ほどで薄墨桜公園に到着。国指定の特別天然記念物の薄墨桜は、この時期に炭をにじませた淡い白色に変わります。当日の13日が、その名を冠した淡墨桜の始まりでした。この時期の風に舞いながら散り行く風情を楽しむ醍醐味を味わえました。

派手やかな桜並木の光景とは対照的に一本桜は、言葉ではいい現せない歴史と生命力の強さを感じます。淡墨桜、山高神代桜、三春滝桜は、その代表格と言えます。僕自身、まだ淡墨桜しか観てませんが、残りの二つの桜をぜひ観たいと思います。

これから散り行く風情をぜひ堪能してみてはどうでしょう。本巣市のHPで開花情報のライブ映像が見れますので、チェックしてみてください。そして、ぜひ樽見鉄道ローカル線の旅をおススメします。


映画・白ゆき姫殺人事件

2014年04月12日 | 【映画・ドラマ・演劇】

湊かなえ原作の映画「白ゆき姫殺人事件」を観賞。

告白の大ヒットが印象深い湊かなえ作品の映画化で殺人事件の容疑者、城野美姫を井上真央、契約社員のパパラッチADを綾野剛が演じ、監督はゴールデンスランバー、ピンポンの中村義洋の豪華な組み合わせ。これだけでも、観る価値ありでしたが、サスペンス映画としては見事な出来栄えでした。

山中でメッタ刺しにされた焼死体が発見。Twitterにはまる契約社員のADに元彼から電話が。焼死体は彼女の先輩美人OLで、事件後行方をくらました同僚のOL城野美姫に疑いの目をむける。彼女の周りの証言を取りながら、ツイートを繰り返すADにより城野は容疑者として拡散。城野の過去にまで及んでいきます。

ラストで静かな反撃に出る城野の証言により、次第に事件の本質が明らかになる展開がとても面白い作品でした。

Twitterに代表されるSNSによる拡散は、噂を増幅させ善悪の判断ができない程に人々の思考を停止させていく。情報化社会の闇の部分をクローズアップさせて、スクリーンを通して僕も含めその当事者となりうる人たちに警鐘を鳴らす、重いテーマをわかりやすく示した作品だと感じました。


小保方氏会見とマスコミ報道の本質

2014年04月11日 | 【エッセイ・コラム】

小保方晴子氏の会見を受けて、マスコミ報道が再燃してます。僕もあの会見を観てましたが、彼女は科学者の立場として、自身のミスを認めたうえで、STAP細胞の存在を改めて主張しました。

今回の会見を受けて、客観的な報道を組んで科学の立場から分析していた番組が昨日10日のNHKの「クローズアップ現代」だったと思います。番組は、論文に対する基本姿勢を多数の科学者からの調査分析から指摘し、STAP細胞の実験方法の公開を求めていました。

このことは、小保方氏の論文に対する稚拙さを指摘したうえで、STAP細胞に研究成果を切り離して論じている点で、僕のような素人でも理解できる見解でした。その点は、脳科学者の茂木氏の感想でも同様な意見がありました。

今回の報道は、以前の佐守河内氏の問題から端を発した、過剰なヒーロー報道が問題だと思います。小保方氏の報道でも、STAP細胞発見者から理系女子のヒロインへと報道が拡大。論文の改ざんが発覚すると、一転してダーティーヒロインとして報道。そして、彼女のスキャンダルへと発展する。本質からかけ離れていくマスコミの体質にも問題があると思えます。

一般的には、彼女から蒙る被害はないと思います。むしろ国費(税金)をつぎ込んでいる理化学研究所について議論すべきではないかと思います。そしてSTAP細胞の存在が証明され、役立つ日が来ることを願っています。


DVD情熱のピアニズム

2014年04月09日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。天才ジャズピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニの音楽ドキュメンタリー作品「情熱のピアニズム」です。

1999年36歳で生涯を終えたペトルチアーニは、ジャズファンならご存知の通り、全身の骨が折れた状態で誕生し、身長も1メートル弱で歩行も困難な奇病を抱えながら、誰よりも濃密に人生を謳歌した不世出のジャズピアニストです。

今回の作品は、彼の人生を両親やジャズメン、5人の恋人、音楽関係者の証言を基に、彼のインタビューやライブ映像を盛り込んだドキュメンタリー作品です。

障害と引き換えに得た彼しかできない演奏テクニックに音楽に対する敬愛、酒と女とドラッグと好奇心旺盛に全身全霊で生きた人生と音楽を通して大きなパワーを感じます。

ペトルチアーニの人生を通して、改めて人生を謳歌する意味を知ったような気がします。

 


DVDその夜の侍

2014年04月06日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、堺雅人と山田孝之が共演して話題となった「その夜の侍」です。

妻をひき逃げ事故で亡くした中年男が、出所してきた男に復讐をする内容ですが、町工場で働く平凡な男、中村を堺雅人が、出所後も働かず、暴力やたかりを繰り返す男、木島を山田孝之が好演しています。

妻の死後、感情を失った中年男と復讐予告が送られ恐怖を感じながら、残忍で冷酷な行為を繰り返す男を演じた二人の特異で対照的な存在感に魅了されます。また、脇を固める若手俳優陣に、綾野剛、新井浩文、谷村美月、安藤サクラと今や主役をはれる豪華な顔ぶれで、中村と木島が出会うラストの展開の中で、巧く絡んでいて楽しめました。

今回の作品は、劇団「THE SHAMPOO HAT」の赤堀雅秋の戯曲のセルフリメイク作品ですが、そのオリジナルの戯曲を観ていない僕にとっては興味をそそる作品となりました。復讐をテーマにしながら、人間の善と悪の異なる心の弱さ、愛する人を亡くした時の喪失感など様々な葛藤がスクリーンにあふれた魅力的な作品でした。