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65オヤジのスタイルブック

65才茶々丸のスタイルブック。様々なカルチャーにふれて養ったライフスタイルを紹介

ドレスシャツに見る胸ポケット不用論

2013年07月31日 | 【エッセイ・コラム】

先日Faceboookの知人女性の質問で「スマホやケイタイを胸ポケットに入れて歩く方か歩かない方かの質問がありました。

僕は、胸ポケットに携帯やスマホは入れません。なぜならトイレに2度落とした経験があるあるからです。僕の場合は、携帯もスマホもバッグに入れ、ブルーツース機能のイヤホンを利用する形をとっています。

欧米では、日本のドレスシャツにポケットがあることを疑問を感じるそうです。それは、シャツとしてのシルエットを損なうと言うことが大きな点です。簡単に言えば、かっこ悪いと言う事です。

先般も、コストパフォーマンスに優れたドレスシャツを作るメーカー「鎌倉シャツ」さんが、ドレスシャツのポケットを無くしました。貞末義雄会長のコラムにそのことが端的に述べられていて納得します。

またその逆にポロシャツなどのスポーティーなシャツにはポケットが存在しないのも、その機能には不必要な存在で逆に納得がいきます。

スマホの台頭により、スマホ自体の便利さの裏にスマホをいかに携帯するかが今後の課題ですが、シャツのポケットは、ものを入れるのに存在しないことだけは事実だと思うのです。


三沢厚彦ANIMALS2013三重県立美術館

2013年07月30日 | 【美術鑑賞・イベント】

先日ユニークな美術展に出かけました。三重県立美術館で開催中の「三沢厚彦ANIMALS2013IN三重」で、美術館が動物園に変身した展覧会です。

三沢厚彦さんは、1960年京都生まれ。2000年よりくすのきを素材とした等身大の動物の制作を始め注目を浴びている彫刻家です。彫刻界における最高賞のひとつ平櫛田中賞を2001年受賞されていることでも、その才能は高く評価されています。

今回の展覧会は、その作品の全貌がつぶさに鑑賞でき、実物大の動物たちが、会場全体に所狭しと登場します。彼が描く、動物はリアルかつユニークで彩色された木肌にいのちが宿り、動物たちのユーモラスな姿が来園者を優しく迎えてくれます。

すべての動物たちが、個々の動物の特徴をデフォルメしたかのように作られ、ギョロっとした眼が人間らしくあり、どこか夢の中に登場してくるような優しさを感じました。

夏休みのこの時期、親子連れで「美術館の中の動物園」を体験してみるのも面白いかと思います。

なお、今回の美術展は8月10日より開催される「あいちトリエンナーレ2013」の並行企画事業でチケット提示で入場料の相互割引があります。


七つの会議と半沢直樹

2013年07月27日 | 【映画・ドラマ・演劇】

先日、趣味志向の合う友人が、土日が待ち遠しいと言ってました。そのわけは、池井戸潤原作のドラマの「七つの会議」「半沢直樹」二つのドラマなのですが、僕も楽しみなドラマとして欠かせないです。

先週は、選挙があって「七つの会議」は変則で放映。「半沢直樹」は、お休みで昼間の時間帯に1話と2話が再放送されていました。

この二つのドラマ。視聴率では明暗が分かれ、半沢直樹は20%台を超え、七つの会議は一ケタ台の低視聴率でした。これは、最近のドラマがエンターテーメント的な作風が人気を得ているのが要因で、七つの会議(もともとNHKのドラマは民放に比べ視聴率は低い)のようなシリアスな作品は扱う内容により、男女の振り幅が大きいのでこのような結果になると思っています。

今日のインターネットをYahooニュースでも半沢直樹の人気が関西のオバチャンに支えられているとの分析がありましたが、関西を舞台にしている作品には強く反応する傾向があるように思います。それは朝ドラにもその傾向が出ていて、今回のあまちゃんでの関西エリアの視聴率の低さとかつてのカーネーションの好視聴率にも現れています。

ただ、内容的にも密度の濃さでは、七つの会議の方がドラマ好きの僕としては勝っているように思います。主人公を演じる東山紀之と堺正人のキャラクターも好対照です。特に東山の演技には、よりリアルに会社の不正に対峙する現実と理想の苦悩するサラリーマンの苦悩が感じられ好感を持っています。

七つの会議は四回の短いドラマで、終了後は「半沢直樹」の独走は続くでしょう。サラリーマンを主役したこの二つのドラマが、夏のドラマをより熱くしてくれるでしょう。


ロイヤルベイビーはジョージ

2013年07月26日 | 【エッセイ・コラム】

ウイルアムス王子とキャサリン妃の間に生れた王子の名が「ジョージ」の話題で連日賑わっています。

ジョージと言えばあの映画英国王のスピーチで知られるジョージ6世。エリザベス女王の父に当たる王の名前を冠してます。

英国王族の名は、キリスト教徒の名を三つ重ねるのが慣例だそうです。ロイヤルベイビーの名もジョージ・アレキサンダー・ルイで、女王のフルネームのアレキサンドラの男性形で、ルイは女王の夫のフリップ殿下の母方の祖父の名前だそうで、ウイリアムス王子のフルネームにも含まれているそうです。

ジョージの名を冠しているのは6人だそうで、その人気も一番だそうです。ウイルアムス王子は、母のダイアナ妃の国民と密接につながり、ボランティアにも積極的な部分を見習って人気の高い王子で、そのイクメン振りも話題になっていますね。キャサリン妃もファストファッションを身につけるなど社長令嬢らしからぬ庶民派ですし、この二人のベイビーの誕生はイギリスの明るい光になっていると思います。

日本でも昭和から平成になり、戦後の昭和天皇の振る舞いを経て、現在の天皇で開かれた皇室の雰囲気が強くなったように思います。イギリスも日本も良い意味で、王室、皇室からみた伝統文化が今にうまく昇華されているなと個人的には思います。政治や思想信条とは別の部分での国民の見方があって、現在の形があるように感じます。

 


映画ベルリンファイル

2013年07月23日 | 【映画・ドラマ・演劇】

あの、スパイ映画の名作「シュリ」から14年。また、韓国でスパイ映画の傑作が誕生しました。

スパイが暗躍するベルリンを舞台に繰り広げられる今回の作品ベルリンファイル。韓国映画の永遠のテーマともいえる北と南の諜報戦が、キムジョンイルからジョンウン体制の中で繰り広げられ緊張感がリアルに感じられます。

オープニングから武器取引に絡む北と南の諜報員による銃撃戦でスタート。北の英雄でベルリンで諜報活動を行うゴーストと言われる男が妻と大使館員、新たに送られたきた諜報員との間で陰謀の渦に巻き込まれるもの。スパイ活動の全貌がつぶさに展開され、スピードとスリルに満ちた作品となっています。

アクションは、生身の体を駆使した格闘と銃撃のみながら、二重三重に仕組まれた陰謀が絡み飽きさせない内容に仕上がっています。

韓国の諜報員には、シュリのハン・ソッキュが、北朝鮮工作員ゴーストには、哀しき獣のハ・ジョンウが扮し、動と静の対照的キャラクターと妻には猟奇的な彼女のチョンジヒョンが諜報員として夫婦として揺れる女性を演じています。また、北から新たに送り込まれた男を演じたリュ・スンボムも、作品に奇異な花をそえていて際立つ存在でした。

スパイアクションの好きな方なら必見の映画です。

 


アサヒビール大山崎山荘美術館

2013年07月22日 | 【町歩き・旅】

昨日の日曜日に、アサヒビール大山崎山荘美術館に出かけました。

当美術館は、アサヒビール創業者の別荘を美術館として改築し、さらに安藤忠雄氏設計の山手館と地中館の現代建築が併設された、近代と現代の建築と美術が堪能できる美術館です。

創業者山本為三郎氏による美術コレクションは、氏が支援した柳宗悦を中心にした「民藝」運動に関わった、河井寛次郎、濱田庄司、バーナードリーチなどの陶工作品がコレクションされています。

また、民藝運動と共に注目された世界の様々な民族文化の逸品が展示されています。それらのコレクションは、洋館の佇まいにピタリとマッチし、その美しい建築様式と共に楽しめる空間です。

山荘の地の特徴の中で、安藤忠雄氏の建築が洋館をはさむように、山の上と地中にあり、モネの蓮の作品や現代工芸等を楽しむことができます。

また、囲むように作られた庭も和洋折衷の独特の雰囲気で四季の移ろいを楽しめるものです。

山荘の美しい景観とアートを楽しんでみてはどうでしょう。近代と現代をタイムトラベルしたような感覚を味わえることと思います。


デトロイトの終焉

2013年07月20日 | 【エッセイ・コラム】

今日、ラジオを聴いているとアメリカのデトロイト市の破綻のニュースが。

GM本社のある街として栄えたデトロイトが破綻と言うショッキングなニュースですが、アメリカ神話の終焉を感じるニュースではあります。

デトロイトと言えば、モータータウンとして繁栄し、自動車産業の象徴の町でした。また、個人的にはこの町から生れたモータウンレーベルは、ブラックミュージックを世界的に流布させたことで音楽の歴史にその名を刻む町です。

その町が、アメリカで一番の危険な町となり、廃墟と化しことは残念でならないです。この町で栄枯盛衰の歴史をたどったGMは、オバマ政権下で保護を受けて再建した一方で、町は取り残され破綻。アメリカ初の黒人大統領の下で、ブラックミュージックの歴史ある町がなくなろうとしているのは皮肉な結果です。

出来うるならば、モータウンの歴史ある町として文化都市としての復活をのぞみたいです。

 


DVD映画北のカナリアたち

2013年07月17日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は" target="_blank">湊かなえ原作、阪本順治監督、吉永小百合主演の話題作「北のカナリアたち」です。

湊かなえ作品は、人間心理が濃密で暗いイメージが強いので好き嫌いが分かれると思いますが、告白が映画化された時の衝撃があり、湊作品の映画化には僕自身は興味が注がれます。

今回は、川井郁子のバイオリンの音色が深く重く流れることもあって、余計に暗く感じられ劇場に向かう足が遠のいたこともあり、今回のDVD観賞になりました。

舞台は、北の港町。吉永小百合演じる音楽教師が夫の事故死の当日に不倫により町を追われることになります。そんな彼女の元に、教え子が殺人の容疑で逃亡。彼を探すために、かつての教え子達を尋ねることに。

20年の歳月の中で生徒と教師が背負った罪がひとつひとつ明らかになっていく中で、ほどけた紐を結び直すように、教師と生徒の絆が再び結ばれる。叙情的な展開は、過去の衝撃を重ねると、厳寒の地で心の炎がめらめらと燃え上がる静かな衝動を感じました。

吉永小百合の20年の過去と現在の変わらない若さにも驚きますが、生徒たちを演じた森山未來、宮崎あおい、松田龍平など6人の実力派の若手の演技が見事でした。

 


フランシス・ベーコン展 豊田市美術館

2013年07月15日 | 【美術鑑賞・イベント】

ピカソ以降の巨匠といわれるフランシス・ベーコン展を豊田市美術館で観賞。

フランシス・ベーコンと言う画家を知る人は少ないと思います。僕自身も名前はおぼろげに知ってはいても、その作品の印象はなく、今回の展覧会に出かけました。

ベーコンは、アイルランドで生まれイギリスを拠点して活躍した画家で、ピカソの影響を受けて、海外では高い評価を受け近年、ポンピドゥーやプラト、メトロポリタンなどの有名美術館がコレクションし、オークションでは、ピカソ、モネ、ウォーホルに並ぶ高値で取引される人気画家だそうです。

今回の作品は、彼自身が評価に値する1940年代から死の直前の99年までの33点の油彩画を中心に展示された回顧展で、時代別に構成され、自身の絵画に対するコメントがそれられたベーコンを知る上で、重要な展覧会となりました。

作品は、具象でありながら感覚的な作品で、その歪められた人物像は、見る人の「神経組織を攻撃」するとベーコン自身が述べているように、観賞ではなく、人間の本質的な苦悩を体現する体験的なアートにあふれています。その体験は、時に危険なもので、彼自身が絵画の作品保護のために用いられているガラスを、彼の作品と対峙する時の攻撃に耐える楯や防御壁のような印象を持ちました。

ベーコンが生きた時代、抽象画全盛の時代にあって、具象画にこだわり描かれた作品は、美を感じる絵画でもなく、想像する絵画でもなく、ベーコンの哲学を体現する絵画だと感じました。

 

 


DVD鈴木先生

2013年07月13日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は学園物の異色作で話題になったドラマの映画化作品「鈴木先生」です

 セカンドバージンや大河ドラマ八重の桜など、人気俳優となった長谷川博己が異色の教師像を演じたドラマ「鈴木先生」は、低視聴率でありながら、日本民間放送連盟賞を受賞するなど、通の間で高評価を得て、今回映画化されました。

ドラマ「鈴木先生」は、メガネにループタイと言うこれまでの熱血教師像とは正反対のキャラクターに独自の教育法である鈴木メソッドなる実験的教育により、生徒を導いていく手法とヒロインの生徒小川蘇美に恋愛妄想を抱き、理性と本能の間でもがく異色の教師と不良生徒を対象にせず、むしろ優等生や普通の生徒にスポットをあてたドラマです。

映画では、生徒会選挙にまつわる生徒のクーデーターを阻止しようとする教師と生徒の対立とサブストーリーとして、社会から隔離されたその後の卒業生が母校で事件を起こす、ふたつの顛末を描いています。

鈴木先生のような学園ドラマは、過去の学園ドラマと違い、複雑で多様な問題を抱えている中学の今を映し出していて、リアリティに富んでいます。

また、鈴木先生の絡む生徒は、問題が表に出ない真面目で一見すると優等生に対して向けられる点が注目に値します。その対象として風間俊介演じる卒業生とリンクします。

今回も鈴木メソッドを駆使した先生が、生徒の心の奥にある問題を解決しようと奮闘しますが、今学校が抱える問題の解決法のひとつがあるようにも感じられました。

映画 鈴木先生 本編抜き映像


宮脇綾子展・一宮市三岸節子記念美術館

2013年07月12日 | 【美術鑑賞・イベント】

一宮市三岸節子記念美術館で開催中のアプリケ作家・宮脇綾子展を鑑賞。

アプリケにつづる愛と題した本展は、古裂やフエルトなどを使った手芸のアップリケを芸術の粋にまでまで高めた、創作アプリケ作家・(故)宮脇綾子氏の全貌展と言うべき展覧会です。1905年生れの氏は、名古屋市工芸高校で教師となる宮崎晴氏と長年の文通を得て結婚。名古屋に嫁ぎ、戦後の40代でアプリケの創作を葉はじめます。

宮脇綾子の作品は、豊田市美術館の常設展示で目にしており、僕のお店で額装を依頼されるお客様の中に古布を使ったアプリケの作品を、よき目にすることもあって、素朴な中に斬新な作風に共感を抱いていました。

糸と布をたくみに組み合わせながら、布地のキャンバスに描かれたアプリケの世界は、時にフォーヴィスムに、時に抽象画にそしてポップアートのように多彩な表現力を持っています。

会場は、年配の女性が多く来場され氏の人気を伺うことができましたが、もっと幅広い年代の方に観てもらいたいなと思います。

不遇な青春時代を過ごし、長い文通の中で夫晴氏との純愛のなかで、アプリケと言う独自の芸術を創造し、後半生で花開いた女性の人生と共に歩んだ芸術世界を体感してみてください。

一宮縁の画家・三岸節子のアトリエは、常設展に続き、併設された蔵の中にアトリエが再現されています。モチーフに使われた愛用品の数々は、価値の高い古美術品などもあり必見です。


映画ワイルド・スピード EURO MISSION

2013年07月11日 | 【映画・ドラマ・演劇】

カーアクションで人気のシリーズ第6弾、映画ワイルド・スピード/ユーロミッションを観賞。

ロスの違法カーレースから始まったこのシリーズ。今回は、前作で主人公のドミニクの妹と結婚した元FBIのブライアンとの間に子供も誕生。新たな生活を迎えた矢先に、FBI捜査官のボブスからロシアの国家機密を狙うテロリストの逮捕協力を要請、ドミニクは仲間の永久解放を条件に、ヨーロッパを舞台にミッションに挑むことに。

ストーリーは、単純明白ですが、このシリーズのある意味良いところ。体を張った派手なカーアクションはバージョンアップ。シリーズ最高の迫力を感じる作品になりました。

ラストの戦車や飛行機を相手にしたカーチェイスやカーアクションは見もので、ありえないシーンの連続で爽快です。

戦いを終えた後に登場する東京を舞台にしたカーチェイス後の事故死。時間軸では、3作目のワイルド・スピードX3トーキョードリフトにつながるもので、再度観賞しようとレンタルショップに出かけましたが、なんとシリーズ全作貸し出し中。このシリーズの人気を再確認しました。 

映画『ワイルド・スピード EURO MISSION』特別映像


ドラマに見る緊張感

2013年07月10日 | 【エッセイ・コラム】

ここ数日の猛暑日にに合せるかのように、夏枠のドラマが熱いです。

個人的には、先日の日曜劇場「半沢直樹」と「救命病棟24時」の初回が好印象でした。とりわけ2時間ドラマで初回をスタートした「半沢直樹」は、高視聴率をマークしドラマ好きの僕としては見逃せないドラマになりました。

型破りの銀行マンが主役のこのドラマ。主役の堺雅人の笑わない目と個性的な主役をはれる出演者がずらりと脇を固め、しかも下町ロケットの池井戸潤の原作を基に脚本化され、内容的にも濃いです。

僕の好きな「救命病棟24時」もキャスティングを変化させることにより、シリーズのマンネリを打破しています。

常々、ドラマには、作り手と観る側に適度が緊張感が必要で、それがヒットの要因になっていると考えています。

日常を描くドラマであっても、非日常や非常識な部分があることで、適度な緊張感が生れて初めてドラマの良さが出てくると思います。

2時間前後で完結する映画と違い、連続ドラマは適度な緊張感が次の回へと視聴者を導く。適度な緊張感の連続が重要に思うのです。

リアルな日常やマンガのカーボンコピー的脚本では、多様化する娯楽時代でドラマは生き残っていけません。

視聴者はドラマに緊張感を求めていると確信しています。

 


やなせたかしと「詩とメルヘン」のなかまたち展

2013年07月09日 | 【美術鑑賞・イベント】

アンパンマンで人気のやなせたかし氏の初期作品や氏と関係の深い月刊詩画集「詩とメルヘン」の作家たちの作品を集めた展覧会が岐阜県美術館で開催中です。

最近の岐阜県美術館は、若い学芸員によるユニークな企画展が催され美術館の垣根が低く感じられます。今回のやなせたかしと「詩とメルヘン」のなかまたち展もそんな息吹が感じられる美術展でした。

やなせたかしさんは、アンパンマンにより知られるようになりましたが、すでに50代であり、遅咲きのアーティトと言えます。また、現在のアンパンマンの誕生の先駆けとなる怪傑アンパンマンは、自らの体を与える自虐的なヒーロ像が受け容れられず、社会の批判を受けています。

しかし、1973年の創刊以来、30年間にわたり人気を博した文芸雑誌「詩とメルヘン」で素人の詩やメルヘンにプロのイラストレーターが挿絵をつける独自の編集を打ち立てたのが、やなせたかし氏だったことを知れば、その後のアンパンマンの成功も必然です。

また、挿絵を手がけたイラストレーターは、今日、日本のイラストレーターや絵本画家の礎を築いた人々により作られていたことを知ると「詩とメルヘン」の持つ意義はたいへん大きいです。

今回の展覧会は、やなせ氏はもとより、葉祥明や東逸子、宇野亜喜良、司修、林静一など後に画家としても活躍する一流の人々の原画が、当時掲載された詩と共に展示され、親子で楽しむことができる楽しい展覧会になっています。

また、高校生以下が無料となっているのも、美術館に足を運べなかった人にも優しい企画になっています。7月10日からは、さらに近代の巨匠から現代の作家までのクレパス画を集めた「クレパス画名作展」も同時開催されます。こちらの展覧会にも注目してみてください。

夏休み、避暑をかねて親子でアートの世界に浸ってみるのもいいものです。ぜひ二つの企画展を楽しんでみてはどうでしょう。


映画エンド・オブ・ホワイトハウス

2013年07月08日 | 【映画・ドラマ・演劇】

遅ればせながら、映画「エンド・オブ・ホワイトハウス」を観賞。

300スリーハンドレッドのジェラルドバトラーがシークレットサービスのマイクにモーガンフリーマンが下院議長に扮し、テロリストにより、ホワイトハウス内で拉致された大統領を救出するために、マイクがひとりで救出に挑むアクション作品です。

テロリストが難攻不落のホワイトハウスに戦闘機と地上戦で突入。迫力ある戦闘シーンと進入後に容赦なく人質を殺害。血なまぐさいシーンの連続に緊張感が弥が上にも増します。

そんな中で、一人外部の救出チームと連絡をとりながら大統領救出に奮闘するマイクの姿が、ダイハードの若きブルースウイルスの姿に痩せていた頃のキアヌリーブズの姿をミックスしたようなワイルドなかっこよさに魅了されました。

かつてないリアリティで魅了するアクション作。見逃す手はないです。ちなみに同時期に制作されまもなく公開の「ホワイトハウスダウン」も注目して勝敗を行方を追ってみたいです。