昨日は、雨の中大井宿のある恵那市へ。中山道広重美術館で開催中の林静一展に鑑賞しました。
中山道広重美術館は、地元の収集家・田中氏により寄贈された500点にのぼる、歌川広重などのコレクションを所蔵する美術館です。
恵那駅からも、また恵那インターからも近くて便利な場所にあり、モダンな美術館です。
今回の企画展、現代浮世絵師・林静一展は、明治、大正、昭和の様々な女性の姿を描いた作品や紫式部の古典や絵本の挿絵などの作品が展示されています。
林静一氏は、飴のCMで有名な小梅ちゃんや昭和の恋愛マンガとして有名な赤色エレジーを描いた、漫画家であり、イラストレーターとして有名です。
また、また、宮崎アニメ以前からある、東映動画でデザイナーとしてスタートし、後に昭和漫画史の中で、重要な雑誌の「ガロ」の創刊当初のメンバーとして、昭和恋愛漫画の名作「赤色エレジー」を描きます。あがた森魚の歌のヒットでも知られています。
日本画の世界を感じる繊細な線描から生まれる愛らしく、美しいしぐさがノスタルジーを感じ、優しい気持ちにさせてくれるます。
林氏が語る小梅ちゃんから生まれた女性画は、日本の伝統的な、夢二や江戸の浮世絵の美人画に通じ、この浮世絵専門美術館である中山道広重美術館にふさわしい展覧会です。
江戸から現代にわたる浮世絵の世界を宿場町として栄えた歴史的な場所で味わってみてはどうでしょうか。
2階の展示室では、木版画の多色刷りの工程を体験できるコーナーもあります。
今回は、東海道五十三次の中の東海地方を宿場の広重版画が展示されてました。
赤色エレジーのアニ画が流され、吹き抜けの大きな岩が印象的な中庭。
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