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瞬間の記憶

アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶

ジェネオン エンタテインメント

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アンリ・カルティエ・ブレッソンの「瞬間の記憶」を観た。

このひと、ロバートキャパと並び称される20世紀を代表する写真家。
一般に名前は知られてなくても、彼の写真は馴染み深いはず。

この映画が制作されたのは、彼が93歳。亡くなる3年前のことだ。
モーツアルトやバッハなどのクラシックを聞きながら椅子にすわり、静かに語っている姿は、巨匠のもつ威圧感など、微塵も感じさせず、周りを温かく包み込む包容力にあふれている。

そして、生死を左右する瞬間を幾度となく体験した思い出さえも微笑んで語るのだ。

この映画、彼自身が写真を紹介しながら、その作品に対するエピソードを述べていく。はた目には、至極退屈な映画に見える。

しかし、彼が関わった人々や彼の数々の写真を見つめていると画面に静かな時の流れを感じられ、いつしか彼の瞬間の芸術に魅了されてしまった。

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