65オヤジのスタイルブック

映画・神様の思し召し

エリート外科医とムショ帰りの神父が織りなすヒューマンコメディ「神様の思し召し」を劇場観賞。

 

2015年の東京国際映画祭で観客賞に輝いた本作。2011年の最強の二人がフランス映画でしたが、今回は、イタリアが生んだ「最強の二人」です。

完璧な手術をこなす天才外科医トンマーゾは、傲慢で毒舌なところから周りから煙たがれる存在。倦怠気味の妻と跡継ぎの医学生の息子と不動産屋を経営するさえない男に嫁いだ娘がいます。そんな家族に突然息子が、ムショ帰りの風変わりな神父に影響されて神父になると言い出します。神父に洗脳された思い込んだ、トンマーゾは、失業中で無一文となり、妻からDVを受け障害者の息子を持つ男を演じて神父に近づく。

彼の正体を暴いてやろうとするトンマーゾが神父との関わり合いがユーモアたっぷりに展開され小気味が良く、そして迎える驚愕のラストに涙と感動をあふれる作品に仕上がっています。

今回は、差別的な言葉や障害者を演じるシーンなど、ブラックユーモアな部分が賛否をよんだそうですが、救済のテーマをイタリア人らしい気質で語っていて、必要な要素だと個人的には思いました。その意味での現在の制約を破って、タブーに挑んだ意欲作だと思いました。


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