goo blog サービス終了のお知らせ 

acco ZONE

コトバにしなきゃ伝わらないこともある
コトバにしなくても伝わることもある
accosのつらつら日記

おばあちゃんたちの歌声

2012年12月28日 | インド
早朝から響く
女性たちの歌声と太鼓の音

結婚式のそれとは
何だか様子が違うなと思いつつ
窓から下を覗いてみると



おばあちゃんたちが
神様に歌を捧げている模様



これ
夕方まで
途切れることなく続いてました


時間の流れが
今よりもずっとゆっくりだった頃
一日中こうやって歌や踊りを神様の為に捧げたりするのは
当たり前だったんだろうな


時代の急激な変化が
ものすごい勢いでインドを覆い尽くしているのが
容易に見てわかる現状です

温度

2012年12月19日 | インド
貧しい貧しい幼い女の子

地下鉄の駅でお仕事


「ペン買って」


ピンクのやつ頂戴
いくらなの?

と問う


「ダスルパ」

10ルピーと答える


手のひらを広げ
5ルピーね?と聞くと

かわいく頷く

きっと
ダスが10ということも
わからないまま
売っているのだろう


5ルピーを渡す

女の子の手は
すごくすごく冷たかった

インドで健康診断

2012年12月09日 | インド

もう入社して
1か月以上経つんだけどさ

先日
総務の人から

「入社前健康診断受けて来てね」

と言われた


…入社前?


手続きの杜撰さが多少気にはなったけど
とりあえず昨日行ってきた

指定された病院は
Fortis Escortsっていう大病院だったんだけど


ファイルは他人の物と間違えて渡されるし


採血用のラベルの名前も間違ってるし
間違ってるって言っても貼り直さなかったし


検尿のケースも人目につく所通って
わざわざ別室に持っていかなきゃいけないし


私の前に検査受けてたおばちゃんに何か深刻な問題が見つかったらしく
医者がご主人呼んで説明してたんだけど
ドア開けっ放しで待ってた私にもダダ漏れだったし


胸部X線も
撮影中に他人の出入りもあったし


薬局の人は
医者が処方した薬の名前を知らなかった



お話になりましぇんよね



数年前に健康診断受けた
チェンナイのApollo Hospitalの方が
設備も対応も格段に良かった


まぁ
元々あんまり期待もしてなかったけどさ
簡易検査だったにも関わらず4時間も費やされてしまったのが
一番のがっかりポイントでした


口角の荒れと
目に点々が見えるから再検査って言われた以外は
特に異常は見つからなかったようです


こんな検査だから
信憑性はかなり低いけどね


12時に提供してくれた朝食の
カレービーフンがおいしかったです

あっさり?

2012年10月17日 | インド

さて
泣きに泣いた前回の就労ビザ申請


思い出すだけで悔しさやら憤りやらを覚えます


今回も一筋縄ではいかないだろう
いくはずもないだろうと覚悟はしていました


オンラインで申請したから
ビザセンターとか大使館に問い合わせても
「進捗はオンラインで確認しろ」の一点張り


予約したインド行の便が次の日に迫った前日でも
進捗は“under process”のまま


こーれーはー…

やっぱりね

やっぱりそうよね

飛行機は日付変更しようね

ホテルも延泊の手続きしようね

しょうがないしょうがない

相手はインドだもの

こういうものさー



なんて自分を慰めていたら
午後3時頃に“processed”になったという相方からの連絡!


超特急でビザセンターに出向くと
窓口係の無愛想なおねえが

「今日processedになったものは今日出ない可能性あるよ」





明日の受領時間にはさ
もう飛行機飛び立っちゃってるのよ?

明日だとね
間に合わないんですよ!

という必死の形相の私を見ても
「私ゃ知りませんね」とでも言いたげに鼻で笑い飛ばすおねえ


むー

これは待つしかない

とりあえず待って

発行されなかったら全力で抗議しよう



受領時間になって次々と名前が呼ばれる中
私の名前は一向に呼ばれない

焦る

胃が痛い

心臓がドクドクなる

焦ってもしょうがないけど焦る


待つこと2時間半

遂に私の名前が呼ばれる





当日の分を待っていた人が多かったためか
窓口を開けた後に再度大使館にビザを取りに行ったらしい


当然じゃー
褒めてやるものか―


でも
ものすごく感謝しました

ビザが取れてよかった

それにしても
追加書類も書類不備もなくビザが出たことには相当驚いた

こんなにすんなりいったのは
今回は申請が大阪ではなく東京だったことと
会社側がちゃんと書類を準備してくれたからでしょう


ヘトヘトの私は
他の職員とは違って丁寧に対応してくれた髭おっちゃんだけにお礼を述べ
ビザセンターを後にしました


そして
帰りにカツ丼を買い
缶ビールで軽く祝杯を挙げたのでした


電気生活

2012年08月29日 | インド

私の住むこの建物は
階ごとに部屋が1つずつあって
私の住む3階以外には学生や無職の人たちが
複数人で共同生活を送っている


部屋に入居するときに
電気代は三世帯で平等に割り振って払わなければならないと聞いていた


つまり
自分が使った分ではなく
みんなが使った分をみんなで払うということ

部屋ごとに住んでる人数が違うんだから不公平だよな…と思いつつも
当時はここを選ぶしかなかったのでしかたなかった


請求は月末だろうなと予想していたものの
先月末は請求がなかったので
家賃から払ってれたのかもと淡い期待を持っていたが
昨日2ヶ月分の検針があったらしく
階段を上っていたら一階の住人に声をかけられた


前回の検針に比べて
大幅に金額が上がったとかで
(一世帯増えたんだから当然だろうに)

「あんたデカい冷蔵庫使ってるよな」

とか

「何にそんなに電気使ってるんだ」

とか
イチャモンをつけられた


しかし
前回の一世帯あたりの電気代を聞いてみると
今回のそれとそう変わらない


ものすごく嫌な気持ちになったまま部屋に戻ると
5分後に電気が消えた


停電はよくあることだからなと思って外を見ると
どうやらこの建物だけが停電の模様

ベランダから下を見てみると
なぜか1階だけ灯りがついている


事情を聴いてみると
2階と3階だけが電気が共同になっていて
2階の住民が何かをやって電気がなくなってしまったとのこと


電気がなくなるってどういうこと?


それに1階だけ別検針なら三分割じゃないじゃん?


ちゃんとしよーぜっ!ちゃんとっ!





とは言いつつ
電気も水も無駄遣いしてるつもりは全然ないけど
理不尽なこと言われたりされたりして自分が悪いのかなと弱気になるaccosなのだった


出発の日

2012年07月27日 | インド

早朝4時

大雨の中バス停に向かう


ターミナルでバスを待っていると場内に響くアナウンス




「福岡行ひのくに号は通行止めのため運転を見合わせております」










に…に…2時間くらい待てば動くだろうと思いきや
雨が止む気配がない


これはまずいぞ

こーれーはーまーずーいーぞー



し…し…新幹線は動いてるよねと踏んで
びしょ濡れになりながらタクシーに乗り込むと運転士さんが




「ラジオで言いよったけど新幹線も止まっとるらしいですよ」




さーてと

さーーーーてと



バスと新幹線どちらが先に運転を再開するか…
何としても福岡まで行かねばならぬのですよ…




よっしゃ
一か八かだ
動けば1時間で着く新幹線だ!

ということで熊本駅へゴー



着いてみると
改札の横に運転見合わせの掲示が



ですよね



ここまできて不可抗力かよと半ば諦めそうになる自分を奮い立たせて
ざ…ざ…在来線の特急は動いてるかもと思って改札に向かってみると駅員さんが



「こっちの特急も始発から動いてませんよ」






そして



絶望に打ちひしがれてる私を見て駅員さんが


「アナウンスでしか聞いとらんばってん新幹線はもうすぐ動くらしかですよ」







走る

チケット買う

改札に引っかかる


走る

乗る


座る



あーよかった



あーーーーホントによかった



かくして無事に福岡空港に到着し
飛行機に乗ったのでした



ちなみに
バスは一日中運休していたらしい


新幹線選んでよかった


ホントによかった




えーまたー?

2012年06月20日 | インド


何だろ?
大殺界かな?


いやぁ…絶対大殺界だな



もう大阪のビザセンターで申請するの絶対にヤダー!!!と思って
東京のビザセンターに郵送で手続きすることにした


今度こそは問題なくビザ取得しちゃうんだからね!と思って
おとといビザセンターに電話で必要な書類とかちゃんと確認した後
急いで書類とかを現金書留で送って
郵便局から配達完了っていう通知メールが今日届いて
ニヤニヤしながら穏やかな一日を送っていたところ


滅多にならない携帯に着信が…


画面には“インドビザ東京”の文字




嫌~な予感…




電話越しの淡白な女性の声はこう述べた


大使館から連絡があって
大阪管轄の申請はこちらでできなくなりましたので
書類などは全部そのまま送り返します


え?…えーっと…え?
いつからそうなったんですか?と問うと


昨日からというさっぱりとした答え




は?




はーーーー?




せめて明日からにせーよ




そんな私の儚い願いが届くわけないって
もう悟りに悟りまくってるんだけど
ついてなさすぎでしょー
これはー




何も手続きされてないのに
送料だけが無駄になった挙句
ただ送り返されてくるだけの私のパスポートや書類たちを
私は一体どんな気持ちで受け取るのでしょうか


考えるだけで泣けてくる



いや

もうね

ここまできたらね

笑えてくるよね




あーイドリーサンバル食べたーい…




脱力感

2012年06月18日 | インド

3か月に渡って
ビザ申請や契約の手続きをやってきましたが
会社から十分なサポートが受けられなかったり
ビザセンターや領事館の対応が意味不明すぎたり
わけのわからない状況のまま待たされることに限界を感じ
ビザ申請を白紙に戻しました


途中でオンラインビザ申請に移行されたり
追加書類が変更になったり
審査が厳しくなったりと

時期が時期だったから運が悪いと言えば悪いのですが
今回のことはかなり応えました


いよいよかと期待すれば必ず裏切られ
今度こそは!?と期待すれば必ず裏切られ…という繰り返し


期待しないということが
いかに楽かということを学びました



観光ビザで行くという方向で考えていますが
いろいろ不安要素もあるわけで…



とにかくゼロからやり直しです



知らんかったことを知る

2011年05月13日 | インド

昨日
献血しようと思って献血ルームに行ってきました


だいたい献血しようとしても
血が軽いと言われて採血してもらえない場合がほとんどです




さて今回訪れてみると
「いらっしゃるのが久しぶりのようですからこちらの案内の紙を読みながらお待ちください」
と言われました




受け取った紙には赤文字で「お願い!」の文字



ふむふむと何気なく読みながら
ソファに腰かけようとしたら


一行目に


「海外から帰国して4週間以内の方は献血をご遠慮ください」





腰かけるまでもなくカウンターに直行


accos「あのぉ…海外から帰ってきてすぐなんですけど…」

受付嬢(実際はおばちゃん)「いつ戻ってみえた?(名古屋弁)」

accos「先月の20日なんですけど」

受付嬢「あら…どちらに行ってみえた?」

accos「インドです」

受付嬢「普通にご旅行で?」

accos「いえ、3年くらい仕事で滞在してたんですけど」

受付嬢「3…年ですか…ちょっとかけてお待ちくださいね」


と言われ
ソファにも座らずに待っていると
受付嬢が何やらおっきなファイルを持って登場


あちこちページをめくりながら確認してみると
どうやら1年以上該当地域に滞在した場合
帰国後3年以上は採血しないという規則があるのだそう


知らなかった
それにしても3年はちょっと長いね…



血をあげたいからといってもあげられない
そういう葛藤を感じました




他に
私にできることを探してみます




帰るという言葉の真意

2011年04月20日 | インド


デリーでの報告会を何とか終え
本日早朝に無事帰国しました


ただいま日本


頭の中を巡っているのは
この10ヶ月のさまざまな思い出


今回の帰国を機に
しばらく日本に滞在しようと考えています


自分自身の日本語能力のブラッシュアップ
体調の回復と体力作り
奨学金返済のための貯金
インドを一度離れてみること
芸術などからのインプット
日本のいいとこ探し
などなどが長期滞在の目的です



成田空港の照明が少ない薄暗いロビーに入った瞬間
改めて日本の現状を垣間見た気がしました



でも
どんな状況でもここは私の母国
やはり私を育ててくれた国はこの日本なのだから


でもでも
インドも私にとって帰る場所になりました


行く
来る
帰る


どれも移動を表す言葉だけど
この中でも「帰る」には言葉そのものの意味だけでなく
明らかに人のその目的地に対する想いがしっかり反映されていると思います



いつになるかわからないけど
またインドに帰りたいです




さて
帰ってきたはいいけど何をやろうか




熊本で親と暮らしながら日本語教師以外の仕事をする
東京で都市開発の大学院に行く
違う国に行って日本語教師を続ける
名古屋で派遣の仕事をしながら非常勤で日本語教師をやる
ピースボートに乗る
農家の人とお見合いして結婚する
沖縄の民宿で働く


などなど
いろんなことを想像してみたけど
今のところ「名古屋で派遣の仕事をしながら非常勤で日本語教師をやる」を選ぶことになりそうです


日本での生活には正直不安もあります
私自身が大切にしているものが通用しない雰囲気がどことなく漂っているこの日本で
精神衛生を保つのが難しい気がしているからです


だけど
インドで培った(というか発掘した)私の「良さらしきもの」を失わず
日本でもどこでも惑わされずに生きられるものを固めていきたいと思っています


日本でしかできないこともたくさんあるし
一回り大きくなってインドに帰りたいな


待ってろよ!インドめ!



うすピンク色とか藤色とか

2011年03月16日 | インド




ふと顔を上げたら
こんな木が佇んでいた


桜かなぁ…


インドに桜あるんかなぁ…


時々
瑞々しく咲く花も見かけるけど
今まで見た花の色はたいていビビットな色

ショッキングピンクとか
オレンジとか


やっぱり
暑い国は色鮮やかなイメージだよね



でも
うすピンクは初めて見たなぁ



それに
バスの車窓からボーっと外を眺めていたら
遠くの方に藤色の花を発見


身を乗り出して目で追っちゃうくらいびっくりした



もしかしたら
私が知らないだけで
こういう色の花を咲かせる木が結構あるのかもしれんけどね



気温30度に映える淡い色を見て
なんだか不思議な気持ちになりました